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「……」
ぼそりと呟く。
「え?」
「何でもないわ。それに、そんなことはお爺様にでも聞いてみたら?」
「き聞いたわよ、でも教えてくれなくて、余計な事はするなって」
「なら、知る必要がないのじゃない?私に答える権利は無いわ」
「ーーー」
尚も追いすがろうとする彼女にきっぱりと言い放った。
「心配しなくとも、守りはしてあげる。お爺様の命令には従うわ。」
「……」
もういいかしら、彼女は言った。
小さい頃はこうじゃなかった。もっと仲良くてーーー
「白夜、叔父さんは元気?」「ーーーっ!!!」
瞬間、空気が凍った。
彼女の視線に、射抜かれる。
そう、これは彼女から感じたことのある感情
怒り、だ
ドロドロとしたはちきれそうなばかりの。
「ーーーッ!?」
「…」
そのまま何も言わずに、彼女はそこを後にした。
その後私は
彼女の感情の正体を嫌と言うほど知ることとなるなんて、夢にも思っていなかった。




