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雪の華  作者: 雨瑠
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ため息をつきながらの帰り道、

「よ。て どうした辛気臭い顔して」

「刹那、鏡夜、真司三人揃っているなんて珍しい」

「たまたまだよ、校門であった。ついでに外に買い物に行こうって話になってさ」

「へぇ、そっかあんたら寮だもんね」

「そ、でどうしたんだよ、美雨は一緒じゃないのか?」

「美雨は部活。何でもないわよ、ただちょっと疲れただけ。」

「そうか?疲れるような事あったか?」

「失礼ね、」

「例のアクマ事件以来様子が変だぞ?お前?」

例のーーー

「アクマの件も何かうやむやになっちゃったし」

(確かに、あの後宗二兄さんと先生とまた管理官が来て、皆と何か話して解散になったんだ。)

「結局なんだったんだろうな、あれ」

「さ、さあ」

「けど、ちょうど草薙さんがいて助かったよな。やっぱり学年一位はスゲエよ、実戦経験もあったとか」

「ーー!」

(そうだ、彼女なら何か知っているかもしれない。アクマの事、桐条の事、お爺様が話してくれなかった事も)

「だよな、あの時はマジやばかったし。どうなる事かと思ったぜ、なあ鏡夜。」

「あぁ、だがまだアクマの出没は多いらしい。管理局も総出だそうだ。」。

「そっかお前ん家兄さんが管理官だったっけ。」


「………」


「…?どうしたんだ、恵里香?」


「…な、何でもないわ。

じゃあね、私こっちだから。」


「大丈夫か?送って行ってもいいんだぜ」


それは大丈夫。そう言って



そこで三人と別れて、自分も家路に着いた。



「お嬢、この前の件ですが」

ふと廊下を歩いていると、将騎に呼び止められた。

こそり、耳元で囁かれた内容に、そう、と淡々と答えてた。

そして

「このことは内密に。」

はい、と礼をして彼は来た道を戻って行った。

「…」

何か考え込むようにその場に留まっていた彼女だが、少ししてして歩きを再開した。



「はぁ、」

「何よ珍しくため息なんてついちゃって。」

ギシリ、前の席から身を乗り出した美雨はからかう様に笑った。

「色々あるわよ、私だって、」

「色々って何よ」

「んー…、」

歯切れの悪い返事に首を傾げる。

「本当に何かあった?最近変よ?特にあの事件以来ーーー」

美雨は小学生の頃から一緒にいる親友だ。

事情を話したら分かってくれるだろうか。


いいや、関係ない人を巻き込む事になるだろう。

そう考えると話すことが躊躇われた。


でも

「?」

「ん、大丈夫よ。ありがとう」

そう?美雨はそれ以上の質問をする事はなく、ちょうど先生が入って来たため前に向き直った。


こうなったら、

これしかないか、と恵梨香はひとり心地に呟いた。



昼休み、美雨には用事があると言って自分はある場所へ。

その場所とは


「白夜、」

「………」

「ちょっとだけ話良い?」

あからさまに嫌そうに眉がしかめられたが、黙ってあとをついてきてくれた。


屋上に着くと、初夏の風が頬をなでた。


「聞いたわよ、この前の至力のテスト、トップだったんだって?凄いじゃない」

「…そんなこと言うために呼んだの?」

冷ややかな声にグサリとくる。

「そうじゃなくて…えと、聞きたい事があって…」

「ーーー聞きたい事?」

「あの、アクマの事なんだけど、アクマの声を聞いたの。白夜ももしかしたら聞いたんじゃ無いかと思って」

「………えぇ、聞いたわよ。」

「!!やっぱり、でもどうして」

「草薙は桐条に“成りそこねたもの“ーーー聞こえたとしても不思議じゃないわ。」

「ーーーっ!?そんなつもりじゃあ」

「事実は事実よ。それについてとやかく言うつもりは無いわ。」

言の刃が痛いほど心に刺さる。

これほどまでの感情を向けられるのは初めてだ。

敵意…………いや、ちがうこれはーーーー

「…結界を弱めたのはアクマなの?狙いは本当に私の、桐条の血なの?」







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