異変
ようやく終わりの原型が出来ましたが
これでいいのか考え中
「そういえばまだ見てなかったな」
すっかり見るのを忘れていた経験値を見ると
そこには驚きの数字と見慣れないスキルが映っていた
討伐怪物リスト
・マルシ
・トライア new
・ヨミリ
・ナカ
・パンプー
新しく倒した怪物は名前の隣にnewと表示され
他の怪物より少し明るく表示される仕組みになっている
今はパンプーの経験値が知りたかったので
上の4つを無視してパンプーの名前をタッチした
少ししてから画面が切り替わり背景にパンプーの
シルエットが出てきた後にパンプーの情報が現れた
怪物NO23
パンプー
素材 毒牙・迷いの翼・失脚の右足
経験値 3256
ゲットスキル 虎の目
「虎の眼っていったいどんなスキルなんやろか」
虎の眼をタッチして画面から現れた赤い眼球を
右目に取り付けると俺の身体が突然騒ぎ出した
今すぐ誰かをぶっ殺して食べたい・・・
そんな発想が頭の中に浮かび上がり俺は勝手に
動く身体に逆らえず何処かへと走っていった
カンッシュッスタッ
「誰かが虎の眼を得たのか」
木の棒を左手に構える男は目の前に居る男の技を避けて空から地上へと飛び降り着地する
「虎の眼って伝説の能力の1つなんじゃ」
大木の中間地点で太い枝に座る男はそう言って葉を一枚千切る
「ギルダーズメンバーの1人
盲目のシヤが見つけるまでは
虎の眼なんて能力は誰も知らなかった」
「見つけたってことは珍しい怪物から出る
確率ほぼ0パーセントの能力ってことですか?」
「俺も初めはそう思っていた
盲目のシヤは俺の同期で普段から怪物相手に
暴れてたから偶然見つけた能力だと思っていた
だが、シヤはその能力を偶然ではなく
全ての職業のレベルを最大限まで上げ見つけだした」
「そんな、この世界に存在する職業は百いや二百以上も
あると言われまだ見ぬ知らない職業だって存在するかも
しれないのにその人は本当に人間ですか?」
「ある者はアイツをこう呼んだ人ではない人間つまり
俺達がこの先何百年後に生まれ変わる
全てを超越した「シンジン」と」
ー洞窟内ーー
いったい何処まで来たのだろうか
後ろを振り返っても俺の居た町の姿は全く見えなくなっており
この場所からもう何秒いや何分も動いてない気がする
目の前に広がる真っ暗闇に足を踏み入れるのが嫌なのだが
この場所から動かなければ俺の寿命は少しでも延びるのだろうか
でも、動かなければ敵が来た瞬間俺はこの場所で終了だ
「頼むから動いてくれないか
もう一度俺の道を敷いてくれよ
俺の身体ぁぁぁぁっっ!!」
気合いで両足に力を入れ動き出そうとすると身体の周りに棘が現れ
俺の身体全身に突き刺さる苦痛ではなく最早痛みすら
分からない激痛が俺の身体を支配し行動範囲をさらに狭める
「ここで死ぬのは男どころか人間らしくねえ
お前達が俺を全力で止めようとするならば
俺もお前達から全力で棘をへし折るぜ」
身体に刺さった棘を口で加え思い切り引っ張り
俺の身体から棘を引っこ抜いて片足を前に出した