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孤独な勇者  作者: ネル
1/4

孤独(ひとり)で生きる自分

1人つまり孤独は残酷である

悲しみ・嬉しさ・感動すべてをかっさらい無の感情を生み出す

こんな良いことなしの存在感が合っているという人がいる

誰とも何も共感する事が出来ず何もかもが楽しくなくなり

自分の存在感を奪われ精神状態を可笑しくさせる罰

俺はこの孤独が本当に大嫌いだ



ローツンマリハ

ー水の湧き出る神秘の大地ーー

ローツンマリハといえば人と人が争い1つの国を

4つに分けたよくある珍しくもない国だ

でも、この国はそれだけでなく俺の居場所を完全に奪った

俺が産まれてから13年と半月が経った頃に起きた隣国の

シバラとの戦争で俺の父は戦争に駆り出され帰らぬ人となった

それを知った母は表情が徐々に悪化していき戦争が終わる2年前に

自分の手で自分の首を掻っ切り命を絶った

戦争が終わった日俺の周りには誰も居ず

焼けただれた家屋と店が俺の周りを囲んでいた

その日からは本当に大変だった1人で生きていくのは無理だと

直ぐに察した俺は仲間を作る為俺と同じ境遇の奴を捜した

だが、誰も相手にしてくれず俺をゴミのような目で見ると他の奴等と

共に俺は身体を殴られた立っているのすら限界な程殴られ

痣の付いた身体を優しく撫でその日から俺は仲間を捨てた

とにかく強くなろうと身体全体を鍛え上げ向かってくる奴等を

ぶっ殺せるぐらいの腕力と壁に突き刺さるぐらい素早く強力な脚力を

手に入れ敵を蹴散らしたその日から俺に向かってくる奴は誰も居ず街の噂になった



月日は経ち半年後



「だっふぁー、今日もこんなに 報酬の良い怪物を

 倒したから バリバンステーキにするか」

銀色に光るナックルを拳にはめる俺の名前はマイルド

歳は21歳で職業は自由人

したいことをして暇つぶしと体を鍛える為に週3で怪物退治をして依頼人から金を貰う

背中に背負っているのは依頼人の子供を襲おうとして泣かせたパンプーという怪物である

あまり強くはないがコイツの放つパンチはガチガチの鎧ですら

木のように簡単に砕き一撃で息の根を止める意外とヤバい奴だ

俺にしてみればコイツのパンチなんて一般人のパンチとあまり

変わりがないので自ら一発殴られて腹に蹴りを打ち込み倒す

少量の治療費で1ヶ月遊んでも暮らせる金が貰えるのだから

人生ってのはつくづく甘いと思ってしまう

ブツブツと独り言を行ってると近くに竜の形をした建物が見え

そこに向かって怪物を放り投げ全速力で走っていった

より回転が速くなって建物の壁に突き刺さろうとする怪物

それに向かって息を荒げながら怪物の背中を追う俺

間に合わないんじゃなくて絶対に間に合わないといけないと

思った俺はナックルを変形させて怪物の背中を貫いた

細くそして長く伸びたナックルは長剣のように変形し

怪物の意識だけでなく命まで完全に奪い取っていた

「ふぅ、やっぱりスキルってのはピンチな時に使わないとな」

俺が今さっき使ったのは武器を変形させる「カイスト」という

スキルであり自由人のみが唯一使用出来る限定スキルなのだ

このスキルを取るのにかなりの時間がかかったが俺に

生きる為のレールを敷いてくれた

なんせ「バビロ」という村人ですら一撃で倒せる超雑魚怪物に

一発だけダメージを与えて殺さず捕まえなければならないのだ

普通の奴なら諦めるが俺に与えられた膨大な時間のお陰で

3日間戦い続け745体目の「バビロ」を捕まえ手に入れた

背中から流れる血がついた変形ナックルを抜き取り

壁に刺さる怪物を背中で抱え竜の形をした建物の中へと足を踏み入れた

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