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◆2

わたしはあなたの笑顔に恋をした。

あなたはわたしの目を見て、ニッコリと笑ってくれた。

その笑顔はどこか恥ずかしそうだった。

わたしはその笑顔を忘れないように心の中にあなたの笑顔の種をまいた。


あなたに彼女がいると噂がながれた・・・。

わたしは悲しくなった。

わたしの心の中ではあなたの笑顔の種から芽になったばかりなのにいますぐにも枯れそうになった。


あなたの噂がながれてから二週間たった。噂は事実ではなく、噂だった。

わたしはホッとした。

わたしの心の中では枯れそうだった芽が元気になってきた。わたしはふと、「あなたは誰が好き」

なんだろうと疑問をもった。

だからといって、あなたに質問することはなかった。

だってわたしはあなたにそんなことを質問するぐらい仲がいいわけではない。

そんな質問をしてあなたを困らせたくない。

それが一番の理由。わたしはあなたを見つめているだけで幸せだから。


そう思っていたわたしだけど、あなたを見つめるたび、月日がたつにつれてわたしがあなたを思う気持ちはだんだんと大きくなっていった。



「告白しよう!」

そう決意したのはあなたを思う気持ちがとっても大きくなってきたとき。

わたしはあなたを裏庭に呼び出した。

あなたを困らせるとわかっていたけどもうこの気持ちはおさえられなかった。


「あなたが好き!ずっと前から好きなの!」


わたしは言った。

「えっ!・・・」


あなたは困った顔をしていた。

「ごめん。へんなこと言って。」


わたしはあなたの困った顔をもう見ることは出来なかった。だから逃げようとした。

「まてよ。」


あなたはそう言ってわたしの腕をつかんだ。

わたしは恥ずかしくて顔を上げてあなたの顔をみることができなかった。

「ありがとう。俺も好きだよ。」


えっ?わたしはあなたに聞き返してしまいそうだった。こんな返事が返ってくるなんて思ってもなかった。

「だから、付き合おう。」

「うん。」


わたしは嬉しくて涙を流してしまった。

彼はそんなわたしをみて困っていた。

告白したあとに彼の困った顔を見るとは思ってもいなかった。

わたしの心の中では、大きな花がキレイに咲いていた。






END

これで【君の花咲く】は終わりです。 可愛い感じにしてみました。みてくれてどうもありがとうございました。 これからも嵩凪アリナの小説をお願いします。

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