表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?  作者: ナロー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/98

12 紹介


 三人の婚約者達へと挨拶を終えたリズに、御者が言葉を続ける。


「お座りください、リーゼロッテ様」

「あ、はい」


 リズが再び座るのを待ってから、御者が言う。今度は三人の婚約者に向けて。


「それでは次に、リーゼロッテ様にお三方のご紹介をさせていただきます。リーゼロッテ様から見て右側の椅子に座っていらっしゃるのが、アスト侯爵家のご令嬢であらせられる、シャーロット=アスト様でいらっしゃいます」

「…………」


 手にしていた本をそばの小テーブルに置いて、シャーロットが静かに立ち上がり、リズ達へとしずしずと頭を下げる。それからまた音も立てずに椅子へと腰を下ろしていく。

 その所作以外はなにも言葉を発しない彼女に代わって、御者が簡単な紹介をした。


「シャーロット様は、スクエア様が最初に見初められた女性であり、現在は王都の大学に通っておられます。学年は違いますが、学生という点ではリーゼロッテ様と同じでございますね」


 同じ学生ということもあって、リズはつい親近感を覚えそうになって彼女を見る。しかしシャーロットはリズの視線には気づいた様子もなく、むしろそれどころか、その場の誰とも目を合わせようとはせずに伏し目がちに自分の膝を見つめているだけだった。

 御者が言葉を続けていく。


「次に、リーゼロッテ様から見て左の壁際にいらっしゃるのが、カンド男爵家のご令嬢であらせられる、リリアンナ=カンド様でございます」

「おう、ヨロシク、お嬢ちゃん」


 リリアンナが片手を上げて、はつらつとした雰囲気で挨拶した。半袖の服から垣間見える彼女の上腕には、鍛え上げて隆々とした力こぶが盛り上がっていた。彼女の挨拶に、思わずリズも頭を下げてしまう。


「よ、よろしくお願いします」

「ははっ、お嬢ちゃんはさっきもう挨拶しただろうが。二回もしなくていいって」

「あ、はい、そう、ですね……」

「そんなことよりさ、あんた、どんくらい強いんだい?」

「へ……?」


 リリアンナの質問に、リズは鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてしまった。


「だからさ、強さだよ、強さ。学園の体育とか魔法の授業とか、試験とかで実力を測ることくらいあるだろう? どんくらいの強さなんだい?」

「え、えーっと……」


 もしかしたら、彼女はそういう、戦うことや鍛えることが好きな女性なのかもしれない。

 ちなみにリズの身体能力や魔法の実力は並程度であり、もしリリアンナと模擬戦や組手をすることになっても、すぐに負けてしまうだろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ