夜釣りをしに来て仮眠した時、恐ろしい夢を見た!
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)夜釣りをしに来て仮眠した時、恐ろしい夢を見た!…でもその夢は何かを自分に教えようとした霊の仕業だったのか…今でも分からない…
1行要約:
釣り人が体験した奇怪な話。
▼登場人物
●山崎卓也:男性。35歳。釣りが好き(特に夜釣り)。友達と夜釣りに行った時、山道の休憩エリアで仮眠した。その時に恐ろしい夢を見る。
●岡田:男性。35歳。山崎の友達。山崎と同じく釣りが好き。山崎と一緒に夜釣りに行く。
●事故死した釣り人:男性。年齢は35歳。ちょうど山崎らが仮眠を取っていた山道の休憩エリア付近で交通事故に遭い、そのまま亡くなっていた。
▼場所設定
●山道:一般的なイメージで。山崎らが仮眠を取っていた休憩エリア付近にだけ、街灯やカーブミラーが無かった。
●車内:山崎が運転する車の中。普通の自家用車のイメージで。
●A渓流:山崎と岡田が向かう釣り場(目的地)。場面としては登場しない。イメージ的な画像を挟むだけでOKかと思います。
●山崎の自宅:戸建て住宅のイメージで。
NAは山崎卓也でよろしくお願いいたします。
オープニング~
魔女子ちゃん:ねぇぷちデビルくんってさ、釣りとかするの?
ぷちデビルくん:へっ、俺は釣り糸なんかに頼らなくても、念力で魚取れるっつの♪
魔女子ちゃん:ふぅん。あんた、いろいろ能力持ってるのね~。
ぷちデビルくん:絶対オレの事馬鹿にしてるだろ(汗)
魔女子ちゃん:まぁまぁ。今回のお話はね、夜釣りに行った或る男性のお話なんだけど、その人がちょうど渓流付近の山道で怖い夢を見ちゃったの。
魔女子ちゃん:その夢がなんとも恐ろしいものでね、何となく霊の仕業かなぁ…なんて思わせる奇怪な夢でもあったのよ…
メインシナリオ~
(メインシナリオのみ=4313字)
NA)
僕の名前は山崎卓也。僕はとても釣りが好きで、特に夜釣りなんかサイコーとか思ってる根っからの釣り人だ。
こんな僕には同じく釣りが大好きな、岡田って友人がいる。
この岡田も僕に負けず劣らずの釣り好きで、夜釣りにかけちゃあ僕より腕が上ってくらいの、これまた生粋の釣り人なんだ。
ト書き〈車で渓流に向かっている2人:夜の20時頃〉
NA)
僕らは同じ会社で働いていた為、勤務シフトを調整するのも楽だった。
2人で休みを一緒にし、本日、やっと長らく計画していたA渓流への夜釣りを敢行する事になった。
車は僕が出して、A渓流まで延々続く山道を走って行く事になった。
この山道が結構長いもので、渓流に着くまでに大体1度は仮眠を取るのが習慣になっていた。
ト書き〈出発する2人の様子〉
山崎)「おーい岡田、もう忘れモンないか?」
岡田)「ああ、大丈夫だ!今回は自家製の毛ばりもちゃんと持ったし、夜釣り用のテントとか炊飯の道具もバッチリ持って来たぜ♪」
山崎)「よっしゃ!ほんじゃまぁ、しゅっぱーーっつ!」
NA)
僕達は深夜23時から0時頃にA渓流の釣り場に着くように出発した。
A渓流まではだいたい車でいつも3時間から4時間くらい掛かる為、この時間帯に出てちょうどいい。
道が空いていればもっと早く着けるけど、いつも山道へ差し掛かるまでの府道が混むからと、多少の余裕をもって走るのが大事なポイント!
ト書き〈府道を走り、山道へ差し掛かる頃〉
山崎)「今日は結構空いてるなぁー♪」
岡田)「ああ。この調子じゃ予定より早く釣り場に着けそうだな♪」
NA)
僕達を乗せた車は順調に走って行き、いよいよ山道に差し掛かる手前まで来た。
そこでジュースやコーヒーを買い、それからまだまだあるドライブに備えていた。
山崎)「さぁて、こっからが長いんだよなぁ」
山崎)「またあのエリアで休憩するか?」
岡田)「そうだな。仮眠取ったっていいんじゃないか?きっとここからだと、仮眠取っても、予定より15分くらいは早く着けるだろうし♪」
NA)
A渓流に向かう際、府道はそれほど時間が掛からない。
長いのはこの山道なのだ。
本当に延々続いて行く山道をずっと運転していると、つい同じような景色がずっと流れる為、眠くなってしまう。
その眠気を取る為に、渓流まで行くちょうど真ん中辺りの休憩エリア、そこで僕達は仮眠を取る事に決めていた。
これまでA渓流には何度か行った事がある為、これも習慣の1つだった。
ト書き〈休憩エリア付近まで来る〉
山崎)「そろそろだな」
岡田)「ああ。…でもここってやっぱ危ないよなぁ。なんで道路照明灯もっと建てとかないんだろうなぁ。カーブミラーも無いし」
NA)
その休憩エリア付近では、昔から事故多発の噂が立っていた。
ちゃんと調べた訳じゃないから良くは知らなかったが、確かにそれも頷ける環境である。
休憩エリア付近になると急に道路照明灯が少なくなり、それまで要所にあったカーブミラーも全く無くなる。
こんなので事故が起きないと言うほうが不思議なくらいだ。
ト書き〈休憩する2人〉
NA)
僕達はようやく休憩エリアに到着し、取り敢えずそこで仮眠を取る事にした。
時間はちょうど21時を回った頃。
幸いこの夜は他の走行車がほとんど無かった事から、その後の道のりも順調だと思われた。
山崎)「さぁーーやっとここまで着いたなぁ」
岡田)「ああ!あと1時間くらいで着けるだろ。じゃあ、ちょっと寝るか?」
山崎)「ああ。やっぱここまで来るのも結構疲れるぜ。今の内にちょっとしっかり寝とくか!」
NA)
僕達が仮眠を取るのは、その日の夜釣りを目一杯楽しむ為だ。
夜釣りはもちろん朝まで徹してやる為、途中で眠くならないように、事前にしっかり体を休めとく必要がある。
今日は休みだったから昨日からしっかり昼過ぎ頃まで熟睡していたのだが、やはり運転していると神経も結構使う為、どうしても体が疲れてしまうのだ。
今日もしっかり仮眠を取ろうと思って寝ていたのだが、僕はその時、とても恐ろしい夢を見たのだ…
ト書き〈山崎の夢の中〉
NA)
僕は夢の中で、今と同じようにしてA渓流に向けて車を走らせていた。
隣りの助手席には誰か友達のような人が座っていたのだが、はっきりとは判らなかった。
車を走らせて、ちょうど山道の休憩エリア付近へ来た時、急に車の前に人影が現れたのだ…!
山崎)「うっ…!うわわああわあああ!!」
ト書き〈ブレーキを思いきり踏むが間に合わず〉
NA)
僕は夢の中で自分が運転する車のブレーキを思いきり踏んだが、結局間に合わなかった…。
ドン…!という鈍い音を立ててその人影は、車の後方へ退いて行った。
僕は急いで車から降り、人影が倒れているだろうその辺りを必死に探したが、不思議な事に誰もいない。
おかしいと思いつつ、取り敢えず車のフロント辺り、バンパーの確認をした。
しかしここでもおかしな事に全くの無傷で、どこもへこんでいないのだ。
山崎)「…一体…何だったろう…」
助手席の人)「早く車に乗って行こうよ。目的地まで行こうよ」
山崎)「う…うん」
NA)
影だけしか確認できないその助手席の人に誘われて、僕はまた車に乗り込み、目的地のA渓流まで走って行こうとした。
すると!
事故死した釣り人)「ばぁあーーーーーーーー!!たあすけてくれぇ~~~!気を付けろォ~~~!たぁすけてくれェええ~~~!!気を付けろォ~~~!!」
山崎)「わっ…!わぁああああぁあぁぁ!!」
NA)
車を走らせようとした瞬間、いきなりフロントガラスに張り付くようにして、顔の青白いゾンビのような釣り人が、「助けてくれ」「気を付けろ」の2言だけを何度も何度も叫んで来たのだ!
山崎)「な…なんだよこれ!なんなんだよこれぇえええ!!」
NA)
僕は急いでそこから逃れようと車を走らせようとするが、何故か車はサイドブレーキがしっかり掛けられたように動かない!
ズズ…ズズ…といったひどく鈍い走りしか出来なくなったその車に、僕と助手席の人は乗っている。その間、ずっとそのゾンビのような男が叫んで来るのだ。その男は釣りには不似合いの、シルクハットをかぶっていた…。
しかしこの場面で、不思議な事に助手席の人は平然と前を見て座っていた。
「怖くないのか?!」と思った矢先、僕はその車内から体が吸い込まれるように、暗闇の空へと上げられた。
吸い込まれながら見ていた自分の車の周りには、ゾンビらしき存在はどこにもおらず、ただ車内から漏れるハロゲンライトの明かりだけが、夜道の闇に暖かく差し込む様子が見えていた…
ト書き〈うなされながら岡田に起こされる山崎〉
岡田)「…おい!おい!おい!山崎!おい大丈夫か!しっかりしろ!」
山崎)「…はっ!…はぁはぁ…はぁはぁ…。ゆ…夢…」
岡田)「お前、大丈夫か?かなりビックリしたぞ」
山崎)「お…俺…、うなされてたのか…?はぁはぁ…」
岡田)「うなされたも何も、いきなり車のクラクション鳴らしまくるわ、ブレーキのペダル何回何回も踏んでるわ、オレそのクラクションの音でビックリして起きたんだよ!」
山崎)「マ…マジか…?はぁはぁ…、い…イヤな夢を見てたんだ…」
NA)
どうも僕は寝ながらにして車のブレーキを踏みながら、何度も何度もクラクションを鳴らし続けていたらしい。
そのクラクションの音に驚いて岡田は起きたと言う事。
しかし、夢を見ていたとは言え、寝ながらにしてクラクションの位置を正確に割り当てられたのは何とも不思議な事…。
それにブレーキを何度も踏んでたなんて、確かにあんな夢だったから力んでしまい、何度も踏ん張っていた事には納得できるが、何となくこのとき見た夢の奇妙さが強調されるような気にもなった…。
ト書き〈数日後〉
NA)
僕達はあの夜、結局、A渓流まで行くには行ったが、どうも気分が乗らず、早々に帰宅した。
帰りは岡田が運転してくれて、また道は空いていたのでスムーズに帰れた。
しかしあの休憩エリアで見た恐ろしい夢を、その後数日間、僕は忘れる事が出来なかった。
しばらく夜釣りはやめようかとしていたその矢先、岡田が急に僕に連絡して来た…
ト書き〈山崎の自宅にて、岡田と電話で話している〉
岡田)「おい!お前この前、あの休憩エリアで変な夢見たって言ってたよな?!」
山崎)「あ、ああ」
岡田)「確かその夢、青白い顔した釣り人のようなヤツが、お前の車のいきなり飛び出て来ていろいろ叫んでて、シルクハットをかぶってたって言ってたか!?」
山崎)「ああ、そうだよ。どうしたんだ?」
NA)
僕はあの夜あの休憩エリアで、自分が見た夢の内容を全て岡田に話していた。
岡田)「いま俺調べてたんだけどな、どうもその人、本当にあの休憩エリア付近で車に撥ねられて、亡くなってた人かも知れないんだ…」
山崎)「…え…?」
NA)
岡田はあれからどうも、あの休憩エリア付近で起きた事故を何気に調べていたらしい。
初めは腰掛け程度の気持ちで調べていたのだが、それが今日、思わぬ事実にふち当たったと言う。
ト書き〈シルクハットをかぶった35歳の釣り人・男性が、あの休憩エリアで車に撥ねられた事故の記載がネットで紹介されていた〉
NA)
岡田が調べていたネット情報に、「シルクハットをかぶった男性(35歳)の釣り人が、夜釣りをしようとA渓流まで向かっていたところ、その中腹にある休憩エリアで暴走した車に撥ねられ死亡…」とあった。
その事件は僕らが夜釣りに向かっていた日からちょうど1年前に起きていた。
あの休憩エリアで仮眠を取り終え、外の空気を吸おうと車から降りたその男性は、休憩エリアに直行で暴走して来た車に思いきり撥ねられ死亡したらしい。
その事件発生時間は又ちょうど、僕達が仮眠を取っていたあの時刻、21時15分頃の事だったと言う…。
山崎)「…マ…マジかよ…」
NA)
なぜその男性がシルクハットをかぶっていたのかは知れないが、僕があの夜に見た夢の内容とピタリ一致している事、またその悪夢を見た時刻がちょうど事件発生時と同じ頃だった事…たったそれだけの一致でも十分奇妙な事である…。
ト書き〈岡田との電話を終え、1人で考える山崎〉
山崎)「…もしかして、あの夢は本当に…そこで亡くなったその男性が出て来ていたのか…」
NA)
僕は考えていた。
もしかするとその男性は、わざと自分と気付いてもらえるように、あのシルクハットをキーアイテムのようにしてかぶっていたのかも知れない…。
また夢に現れた理由は、夜釣りに行く際には十分運転に気を付けろ…、事故が起きてからでは遅い…というような事を、何度も何度も執拗に伝えていたのか…。
「助けてくれ」、「気を付けろ」あの夢で何度も聞かされたあの男の声が、その後もずっと、心と耳にこびり付いて離れなかった…。
エンディング~
魔女子ちゃん:夢で見る事って、ある程度は何かを伝えているのかも知れないね。
ぷちデビルくん:う~ん、こういうの見ると「そうかもなぁ」って思うんだけど、オレ夢見ないからなぁ…。
魔女子ちゃん:あんたはいーわよね、ノー天気で。
ぷちデビルくん:な…なんだよ!バカにすんなよ!
魔女子ちゃん:でも山崎さんの夢に出て来たあの釣り人の男性って、ホントに1年前に亡くなったその人だったのかしら?
ぷちデビルくん:うーむ、まぁ同じ休憩エリアで事故で亡くなったって言うんだから、その可能性あるかもな。
魔女子ちゃん:自分も夜釣りに行くさなかに事故に遭っちゃったから、同じように夜釣りを楽しんでる人に「注意しろ」「ホントは自分も助かりたかった」って事を訴えていたのかも知れないね…。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬