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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

緋露因

作者: 森村渉

※少し過激な表現があります。

私はノノ。人気アイドルグループ「にゃんかー」のメンバーだ。その名のとおり、猫をモチーフにしたアイドルグループだ。ここ最近、私は誰かに後をつけられているような気がする。


「明日もよろしくにゃー!」

「バイバーイ!」

私、アルエ、セリとのライブ配信が終わり、私は自宅に帰ることになった。でもストーカーが怖い。一人で帰りたくない。私は二人に相談することにした。

「私最近、誰かにつけられているような気がして、怖くて…。」

「ええ?!それってストーカーだよね?大丈夫?」

私と一番仲がいいメンバーのアルエは心配してくれた。しかし…

「そりゃそうだよ。アンタのせいでウチの人気駄々下がりなんだから。ザマア!」

と、セリからは心ないコメントが返ってきた。私はイラっとして…

「早く帰れば?セリ。あなたとはもう関わりたくないから。」

私はそう言い返してしまった。セリは「なんだと?!」と言い返した後、荷物をまとめて帰っていった。アルエの家は私の家と方角が真逆であり、スケジュール表を見たところ他のメンバーは仕事中だったため、私は仕方がなく一人で自宅に帰ることになった。


外は暗く、人通りも少ない。街灯がなければまともに道もわからないほどに。恐怖もあってか、いつもよりさらに帰り道が怖く感じた。私は歌った。暗い道の怖さを消すために。


しばらく歩くと突然、背後から気配を感じた。この感覚は通行人の気配ではない。後ろを確認したいが、怖くて後ろを振り向けない。私はとっさに走った。私が走った瞬間、背後から足音が聞こえてきた。間違いなくストーカーだ。

「いやだ、いやだ、いやだ!」

私はさらに速く走った。しかし、足音はどんどん大きくなっていく。

(このままだと追い付かれる!いやだ!どうやったら逃げ切れるか… 考えろ…。ダメだ!)

走ることにしか頭が回らない。私が走っているうちに足音はさらに大きくなっていく。私は恐怖しか感じなかった。

(ん?あれは確か…。)

私は微かな希望を感じた。たまたま道にあった交番に向かって全力で走った。

(さすがにストーカーでも警察のお世話になりたくないはず。)

私はひたすら走り続けた。いつストーカーに追い付かれてもおかしくない状況だ。

(あと少しだ!)

ついに交番のドアノブに手をかけた。この時の私の心は希望に満ちていた。そして、勢いでドアを開けた。しかし次の瞬間、私の心は絶望に満ちてしまった。

「すみません!ストーカーがいます!助けてくださ…い?」

私は警察に助けてもらおうと叫んだが、警察の姿はなかった。近くで何かあったのだろうか。

「!?」

誰かが私の肩を掴んでいる。私は怖くて声を出せなかった。ただ、突っ立っていることしかできなかった。次の瞬間、刃物が背中に刺さった感覚があった。傷が深すぎたためか、逆に痛みがなかった。私は背中を触って確認した。手には赤い液体が付いている。そしてストーカーは私の背中に刺さった刃物を抜き、私を蹴り飛ばした。私の体が横になり、ストーカーの姿が視界に入る。しかし、ストーカーの正体は意外な人物だった。

「キミのせいで私たちの人気が落ちるのよ。最初は本当に友達だと思っていたわ。ノノちゃん。それも今日で終わりだけどね。でも、キミが死んでくれたらにゃんかーが注目されるわ。そこは感謝してあげるわ。今日のためだけに尾行の練習と筋トレをしてきたことには誉めてほしいわね。」

私は発言しようとしたが、体が動かなくて思うように言えなかった。一言を除いて。

「アルエちゃん…。」

アルエはそれを聞いて振り返った。なぜか泣いている。

「私はね、アイドルを5歳のときから目指していたのよ。人気者になりたかった。でも私は人気者にはなれなかった。後悔はない。はずなのに…。なんで涙が…。やっぱり、殺らなきゃよかった…。」

私はアルエが泣いている姿を見ながら意識を失っていった。

初めて怖いストーリーを創ってみました。アドバイスなどがあれば感想からお願いします。

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