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ルーリエッタ

 俺たちを乗せた馬車はようやく目的地であるルーリエッタに到着した。


「では皆さん良き旅を〜」


 俺達を乗せてきた運び屋が身を翻して帰っていく。


「なんだ? あの運び屋...」


 妙に素早く帰って行ったな。


 まあ客を乗せてすぐに走らせれば金になるからな。


 あんまり足を止めたくないのかもしれないと思うことにした。


 とりあえず新しい町に来たので武器屋を見に行く事にした。


「...」


 俺は店頭に並んでいる武具を見て思わず無言になった。


 いや...別に弱い装備ではないのだが値段が相場よりも遥かに安いのだ。


【ロータリーの杖】


 力+120


 妨害魔力+150


『高名な魔術師ロータリーが製作した杖。相手に確率で【鈍足】の状態異常を引き起こす』


 [$6万ラピス]


(絶対に何かあるだろこれ...)


 そう思っていると...。


『EXスキル【直感】と【目利き】を習得しました』


 その能力でもう一度武器を見てみる。


【ロータリーの杖】(贋作)


 力+50


 妨害魔力+20


『高名な魔術師ロータリーが製作していない杖』


(...贋作かよ。しかも能力値めっちゃ低いし)


 他にもこんなのがあった。


【ヴェノムナイフ】(盗品)


 力+85


『毒を付与するナイフ』


(本物だけど盗品まで扱ってやがる)


 一通り武具を見てみましたがこの店はダメだな。


 贋作や盗品が多すぎる。


 まともな武具は基本性のが低く、良いのが見つかるとすぐさま贋作や盗品と出るのでなんだかな〜...。


 結局その店では何も買わず、先に宿を探すことにした。


 しかし、宿でも妙な事を言われる。


「お客さん、本気でこの町で泊まる気かい?」


「ああ、ここは宿屋だろ?」


「そうだけど...みたところ兄ちゃん達この町初めてだろう? だったら町の外で一泊した方がよっぽど安全かつ快適だと思うよ」


「どう言う事だ?」


「...もしかして兄ちゃん知らないのかい? ここは()()()()()ルーリエッタ。無法者達の巣窟だってことさ」



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