表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
521/574

【弱体術師】とか言う雑魚職

 俺はこいつらと行動を共にすることにした。


 どうやら戦争の最中の間のみ俺は勇者としての力を振るえるらしい。


 戦争が終わった後の俺の職業はなぜか...。


「和希! お願いだから剣なんか持たないで!」


「そうだぜ兄ちゃん! 兄ちゃんは杖で戦うべきだ!」


「和希様! 今はお願いですから杖をお使いください!」


「【弱体術師】様!」


「高坂! やる気あんのかよ!」


「そうだぞ高坂!」


 ...なんかシュガーと石川にそう言われるのが一番腹立つな。


「分かったよ! やればいいんだろ! やれば!」


 俺は気に食わない素振りを見せながらもあの呪文を唱えた。


「【デバフ】!!」


 そう、なぜか俺は名実共に【弱体術師】と化していたのだ。


 お陰で【勇者】として上げたレベルやスキルは使えなくなるし、異世界より召喚された勇者達は昇格(クラスアップ)はできても職業変換(クラスチェンジ)はできないらしい。


 なにそれ...。


【弱体術師】とかただの縛りプレイじゃん! 一人では火力出ないし誰かを頼らなくてはならない職業とか人気なさすぎだろ!


 そう思いながらも俺は【デバフ】を使う。


 いや、使うしかなかっただけだがな。


 一通り戦闘が終わると、俺は一息吐いた。


(何この職業...。1人じゃ戦えないしずっと連携を強要されるの正直辛いんだが...)


 こうして【弱体術師】に身を落とすとそう実感せざる終えない。


 俺は手に持つ杖を眺めながらそう思うのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ