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ナチュラルシュート  作者: 秘伝りー
第一章
6/7

進路

 泥まみれのユニフォーム

 まさに野球人



 試合が終わり帰宅中


 疲れた…白石の野郎、扱いが雑なんだよ


 椿の練習相手や店番などで野球には携わるが

 今日の試合ってか公式戦で投げるとかヤバイ

 でしょ。でも所詮は単品メニューさ…ハンバ

 ーガーとポテトのような…ハンバーガーとポ

 テト?まぁ俺がハンバーガーなら家族と言う

 ポテトはもう存在しなくなりセットメニュー

 は崩れ壊れた。セットのドリンクは?サイド

 メニューは?この例えは改善の余地がある

 

 俺の心の穴に白石の声が入ってきて

 気がついたら楽しく投げていた

 恥ずかしい…琉兄が俺のために…イヤ週末の

 楽しみのチョコミントアイスを毎回盗み食い

 していた俺を恨んでいるはず…もしや怨念?!

 間違いないって!俺は何を言ってんだオカル

 トじゃあるまいし

 

 とか意味不明な事を思いながら家に着く


「ただいまー」

「おかえりー」

「おじさん何ニヤニヤしてんの?」

「今日は野球の試合に行ってたんだって?椿か

 ら聞いたよ。父さん嬉しくてさー」


 そう言えば椿が試合を観に来てたようなぁ…

 父さんに話したんだな


「実はさぁ、ん?」


 紛失したグローブらしき物を発見


「てかぁ父さんそのグローブ?」

「あー鍋敷きが無くて丁度良い大きさだったん

 で使わせてもらったよ。いやー助かったー」

「そのせいで今日は散々だったんですけどっ」

「??返すよ返すよ」

「ダンボールのグローブはお客さんの。この修

 理未ってタグ付いてるでしょ」

「あー確かに修理未って書いてあるね。仕事が

 プロだねぇこの店は優太が居れば安泰だねー」

「そりゃどうも。今回はたまたま知り合いのだ

 ったけど普通なら大問題」

「分かったよ分かったよ反省してます。しっか

 し野球を始める気になったなんて、甲子園か

 らのプロにメジャーっ」

「反省してないなぁ…」


 父さんに訳を説明する優太


「何だそうだったのか…父さんは優太の大舞台

 で投げる姿を想像しちゃったよ」

「それは無いわ。疲れたから少し横になるわ」

「優太、野球したいんだろ?もう中学3年、真

 剣に考えるなら今からでも遅くない。過去の

 事に縛られて自分を後回しにしてないか?自

 分が本当にやりたいならやれば良いんだぞ」

「……父さん」

「どした?何でも言ってくれ」

「罰として残りの修理は宜しくね」

「はい……」


 2階に上がる優太


 悲しく吠える父さん


「あうーーん」



 翌朝


「優太、進路はどうするの?」

「父さん、進む道と書いて進路。道は続くよ」

「今日は三者懇談だぞ」

「ギクッ今日だったか」

「そろそろ真剣に決めていかないと」

「ほーい」

「分かってんのか分かってないのか」

「優兄っ遅刻するよパパ行ってきまーす」

「行ってきまー」

「行ってきますだろ。行ってらっしゃーい」


 授業中睡眠率9割5分

 5教科総得点51点

 成績表平均アベレージ2

 偏差値31


 本日14時から魔の三者懇談



 時刻は14時

 教室にて


「失礼しますっ」

「父さん早く座りなよ」

「お前が言うな、たく偉そうに、先生いつもご

 迷惑お掛けしてすいません」

「いえいえ良く頑張ってます…とは言えない感

 じなんですよ。お座り下さい」


 席に座り学校や自宅での生活態度などを報告

 いよいよ本題である


「優太君の一学期の成績表です」


 5教科と4副教科5段階評価中

 1.2.2.3.1.2.2.2.5


 体育は5

 当然です


「授業中は常に寝てまして提出物は全く出さな

 いと言った感じ、テストもこんな結果です」


 0点8点20点19点4点、計51点


「父さん、5教科テストの合計がイッチローと

 の背番号と一緒なんだよ。凄くない?」

「凄いよ凄いよ、父さんもお買い物した時お釣

 りが17だったらエンジェルズの太谷だーっ

 てテンション上がるもんね」

「17はロッチの佐々本でしょ」


 盛り上がる父さんと優太

 先生は呆然

 

「話が盛り上がってる中すいません…続きなん

 ですが優太君が現段階で行けそうな公立は死

 神山工業高校だけです」

「一応はあるんですね良かったー」

「なんですが問題があります」

「と言いますと?」

「かなり山奥で電車からのバスからの徒歩、往

 復8時間かかります」


 凍りつく優太と父さん


「私としてはセンター試験までにテストの点数

 を上げ偏差値40前後の私立をお勧めします」


 オーマイゴッドです

 往復8時間とは事実上現段階で行ける高校は

 無いに等しいと言う事である

 田舎暮らしも悪くないかも…


 背中がいつもより寂しい父さん


 同情するカラス


「カーカーカー」


 同情する犬


「ワンワンワンッワンワンワンッ」


 この犬は見境なく常に吠える

 女が通ると可愛く鳴きやがる


 このスケベ犬、オスだな



 夕陽が眩しい


 受験シーズン


 崖っぷちに立たされております


 





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