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(58)連休

 春の連休シーズンともなれば、観光地は行楽を求める多くの人々でにぎわう。どういう訳か、込むことが分かっているのに人は連休に出かけ、そして疲れるのである。^^ なにも疲れるのが分かっているのに出かけなくてもいいのに、暗示にかかったように出かけるのは、連休という言葉が持つ魔的な力なのではないか? と考えている次第だ。^^ 勤務体系にもフレックス・タイム制という時差出勤の制度も存在する時代なのだから、フレックス・タイムで楽しめばいいんじゃないか? と考える訳だ。^^ まあ、こんなバカなことを考えるのは世間広しと言えど、私くらいの者だろうからお笑いください。^^

 明日から大型連休が始まろうとしている春の季節のとある普通家庭の一コマである。

 夕食後の居間[リビング]でテレビを観ていた小学校一年の子供が父親にたずねた。

「パパ、明日から連休だよねっ!」

「ああ、そうだよ。それがどうかしたのかい?  勇ちゃん」

「僕んちではどうして連休にお出かけしないの?」

「それはね、連休に出かけなくっちゃならないって決まりがないからだよ、勇ちゃん」

 父親は落ちついて子供に返した。

「ふぅ~~ん。でも、みんな連休にドコソコに行ったって自慢してるよっ」

「ははは…そんな出来の悪い子達は放っておきなさい。僕は連休にお家のお手伝いをしたって自慢してごらん」

「自慢するの」

「そう! 連休に出かけて疲れるおバカさんはしないってパパが言ってたよって」

「連休に出かけるのはおバカさんなのっ?」

「そう! おバカさんなんだよっ!」

「ふぅ~~ん、そうなんだ…」

 小学校の仲間入りをしたピッカピカの一年生は素直に納得した。

 連休で疲れるのはおバカさんなのである。^^


                  完

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