(23)待ち時間
長時間待たされれば、誰だって疲れる。まあ、人によってその程度は異なるだろうが、概して待ち時間が長ければ疲れることに変わりはない。^^ これが生理的現象であることは科学的に証明されている。証明されてはいるが、それがなぜなのか? という医学的な説明はなされていない。今日は、そういう待ち時間が長いとき、疲れることのないようにするにはどうしたらいいか? という視点から話を起こしてみよう…と思う。^^
長蛇の列ができたとある人気ラーメン店の店前である。
「おたく、何分ほど並ばれてます?」
最後尾で並ぶ中年の男に、やってきたサラリーマン風の男が声をかけた。声をかけられた中年の男は、後ろを振り返ると、腕を見た。
「えっ!? ああ…まあ。おたく、初めてっ?」
「はい…」
「僕が来たのが10時半頃でしてね。え~~と、今が11時20分だから、かれこれ50分ってとこですかねぇ~」
「そんなにっ!?」
「はい…。それでも、ここの待ち時間とすれば、まだ短い方ですよっ! この前なんか入るまで3時間待ちでしたから…」
「そんなにっ!!?」
サラリーマン風の男は、そんなにっ! を強調して繰り返した。
「ははは…この店で食べるなら、まあ、3時間はゆとりをもって来ないと…」
「参ったなぁ~、そんなに待てませんよっ! 昼休み、あと30分しかないんですっ!」
「無理、無理っ!! 完全に無理っ! コンビニでカップ麺とおにぎりでも買って、食べたら?」
「そうですねっ! じゃあ、そうするか…」
サラリーマン風の男は素直に撤収し、休み時間が終わるまでに食事を終え、事なきを得た。ところが、アドバイスした中年男の方は、長い待ち時間の末、麺の品切れでラーメンを食べられなかったのである。
待ち時間が長いからと言って、必ずコトが果たせるというものでもないようだ。疲れる+コトが果たせず・・では堪ったものではない。^^
完




