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不吉の象徴
序章 雷鳴の夜に
その日は嵐のような晩だった。
激しい雨の中、国王を乗せた馬車が慌ただしく王宮の門をくぐる。
雷の音にも負けない激しい蹄の音に
住民は何事かと家の戸を開け、馬車の後ろ背を見送った。
女官が激しく駆け回る王宮内は
外の騒がしさにも劣らない激しさで、緊張感に包まれていた。
慌ただしく帰還した王が目的地に進むにつれて人の出入りが激しくなる。
妻の朗報を聞き、急いで馬を走らせて来た王は、天候も相まって不吉な予感が拭いきれなかった。
「大事なければ良いが…」
王の心境と同調するかのように空が深くなりはじめる。
段々と不安が募ってきた王の足は、自然と速くなった。
雨が一層強くなり、空に雷光が走った時
王宮の一室から小さな産声が2つ上がった・・・
今後挿絵もつける予定です!
またの機会をお待ちください(*^^*)