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【打】Truth〜護持世界の英雄達と真理到達〜  作者: 望木りゅうか
第一章〔欺瞞信念〕
9/27

亜人の馬鹿力

 ここは宮殿。

 アルメスは少女を女王近衛隊に一度託し、戦いの疲れを癒しに一時帰宅した。


 ……流石にこの少女を受け入れるのはアルメスの家的に少し余裕が無いので、自分が頑張って育てる、というアルメスの我儘をナミアとアサナトとミカの数の暴力によって、宮殿で少女を育てる事になり、アルメスが宮殿に来た時に世話を任せる、という形でアルメスは納得した。



 まあ、いきなり家にオークの亜人を連れて来られたら、アルの両親は困惑するだろうからな。


 そして今は、ナミアが少女の精神状態を確認しているところだ。


「……喋れる?」

 少女が喋ろうと口を開く……が。


「……あ……あ」

 必死に喋ろうとするが、出るのは掠れた声のみ。

 調べてみると、両親を殺された精神的苦痛によって記憶消失状態になり、しかもショックにより言葉も話せないらしい。










「……寝ましたわ」

 ナミアが少女を寝かしつけたのを部屋の隅で見届けていたアサナトとミカ。


「……そうだな」

 アサナトがぐっすりと眠っている少女の顔を見る。幸せそうに眠っている。


 ……今は。


「記憶喪失……両親が殺された事を受け止めきれずに、自分の心の安寧を保つために自らで記憶を断ち、そして、親を殺されたのに何も出来ない無力な自分を消し去りたいという気持ちが、言葉の消失という形で少女の心に鍵を掛けてしまったんでしょうね……」


 ……そう。今の少女が平静を保っていられているのは、記憶消去と自らの言葉を奪い、知りたくも無い現実から目を背け続けているから。


 だが、それもいつ崩れるか分からない。それ程までに脆く、少女が正面から受け止めなければいけない現実。


 少女もそれを心の底で理解しているからこそ、いつかは少女は元の自分に戻る。


 だからこそ、任務を受けた俺たちが上手く立ち回らなくては。


 記憶が戻った時に少女の心に深い傷を負わせることの無いように……。






「とりあえず、私達も休息を取りましょうか。明後日には、ミキシティリアへ発たなければいけませんしね」

 ミカのその言葉に、聞くまでも無いがとりあえずアルメスの事について聞いてみるアサナト。


「ミキシティリアへはアルも連れて行って良いのか?」

 ミカが頷く。


「良いんじゃ無いですか?……流石にあの子は難しいかとは思います」

 アルメスならあの少女も一緒に連れて行く、と言い出しそうなので、初めから可能性を潰しておくミカ。


 今の少女の状態だと、色々な種類の獣人や亜人、魔物さえ住むミキシティリアへ行くにはトラウマ的に危ないと知っていたから。


「だけど大丈夫なの?もしかしたらアル、あいつらに私達と一緒に襲われるかもしれないわよ」

 ナミアがミカの合意に少し異議を唱える。

 本当にアルメスの事を思っての事だろう。


「ミキシティリアへ行く事で良い経験になるだろ。あと、流石に戦闘には参加させんさ。だって、無駄に対人戦の技術を鍛えられたところで……な?」

 アサナトのその言葉に深い溜息をつくナミア。


「はい、まだ対人戦の技術は要りませんしね」


「それなら良いんだけど……」

 ナミアが、アサナトとミカの言葉によってギリギリ納得する。

 本当に、ギリギリだが。



 ♢




 少し歩いていたら、ミカとナミア、アサナトの寝室がある廊下に着く。


 アサナトとナミアはその廊下を進むが、ミカだけはお茶会をした部屋の方に歩き出した。


 ナミア達がそんなミカに気付き、声を掛ける。


「……どうした?お前の寝室もこっちだろう」

 アサナトの引き止める声。だが、足を止めないミカ。


 数歩歩いてから、立ち止まり、アサナト達の方向に振り向く。


「探索中の三人の報告がありますので、アサナトさん達は先に休んでおいてください」


「……ああ、なら、おやすみ。ミカ」

 あくびをしながらミカに挨拶し、自室に向かうナミアとアサナト。

 素直に納得した理由は、元々そういう事がある事を知っていたからだろう。



「はい。おやすみなさい」

 そんな二人が部屋に入るまで手を振り続けるミカ。








「……さて、報告を聞くとしましょうか」

 ミカが以前お茶会をした部屋に着き、扉を開ける。


 部屋の電気を点け、立った状態でミカの正面に、大きい青色の画面の様なものを空中に展開する。


 その瞬間、暗い画面が光る。


 それを確認し、ミカが画面に向かって言葉を発する。


「そっちの状況はどうですか?」


 その瞬間、画面から三人程の声が聞こえてくる。


「設定はほぼ終了した。そっちに帰るのは、そっちの時間で後一週間程か」

 キリッとした口調の女性の声に被せる様に、男の声が聞こえてくる。


「そっちはどうなんだ?なんか噂程度で聞いたが、アサナトに弟子が出来たんだって?」


「はい。出来ましたよ、しかも、かなり将来性がありそうです」


「やっぱりそうなのか!そっちへ帰るのが楽しみになってきたぜ!」

 ご機嫌にミカの言葉に答える男の後ろから、かなり疲れた様子の少女の声が聞こえてくる。


「ミカさん……私もう疲れましたぁ〜」

 そんな少女の声に笑みを浮かべながら、ミカが語りかける。


「では、帰って来たら一緒に花摘みをしましょうか」


「やったぁ!!」


 その言葉を聞き、しかもかなり嬉しかった様で、少女のはしゃぐ声が聞こえてくる。


「……まあ、見ての通りこちらは元気だ。もう一度言うが、そちらの時間で一週間後辺りに帰れそうだ」


「はい。報告ありがとうございました」


「ああ。通信、切断するぞ」


 女性がそう言い、通信を切断させる。


 暗くなった画面を消し、ミカが小さく笑いながら呟く。


「一週間後、女王近衛隊が全員揃うんですね……アルメスさんの反応が楽しみです」



 ♢♦︎♢♦︎




「おはようございます!!」


 元気よくお茶会をした部屋の扉を開けながら中にいるアサナト達に挨拶するアルメス。


 アルメスにとってもうこの部屋は、『いつもの部屋』として定着しているので、他の部屋を探さずに扉を開けてみたら、アサナト達がいつもの様に居た。


「おお、アル。なんか遅かったな」

 一人椅子に腰掛けながらアルメスを迎えるアサナト。


 そしてその横には、長めのソファーに座ったナミアとミカの間に、亜人のあの少女もいた。


「宮殿で迷ってしまったんですか?」

 ミカが予定よりも遅くなったアルメスを心配する。


 予定より三十分程遅れたアルメスは、ミカの予想通り、宮殿で迷っていた。


 この宮殿はかなり複雑な、迷路の様な作りをしていて、アサナトさんに連れて行かれた時の記憶を辿っても、辿り着くのにかなりの時間をかけてしまった。


 ……やっぱり謙遜して宮殿の案内を断ったのが良くなかったな。


 アルメスに蘇る記憶。


『あの……宮殿はかなり複雑な作りをしておりますので、私が案内役を……』

 門を通ったアルメスの背中からアルメスを呼び止める女性門番。


(案内役を付けるほど複雑なわけ無い……よね。迷惑をかけたく無いから断ろう。うん。多分大丈夫。迷ったとしてもとしても、精々五分程度だろうし)


『……いえ、大丈夫です』


『……気を付けて下さい』


 アルメスは、この時の自分の決断を猛烈に恨んだ。


 かなり迷ってしまって、いくら戻ろうとしても戻れないのだ。


 そして、やっと着いた時にはもう予定の時刻より三十分遅れてしまっていた。


 流石に嘘を吐いてもバレるのでミカに偽り無く話そうと決めるアルメス。



「あの、実は……」

 アルメスは迷った経緯とその最中の出来事を語った。


「そうなんですか……次からは気を付けて下さいね」

 ミカがそう言うと、私も居るよ、と言わんばかりにアルメスに手を振る少女。


「あ、キア。おはよう」

 アルメスがいきなり少女に名前の様なもので呼び始めたので、首をかしげるアサナト達。


 アルメスはこの少女の名前を知らない筈。

 アサナト達も知らなかったので、ナミアがその名前について聞くことにした。


「キア?アル、この子の名前知ってたの?」


 少女の頭を撫でながらアルメスが答える。


「あ、この子の呼び方が無いと不便そうなので、仮の名前を付けてみたんですよ」


「ああ、そういう事。……キア。いい名前ね」

 ナミアが少女を穏やかな笑みで見つめる。


「そうだな。アルにネーミングセンスがあって良かったよ。あの馬鹿だったら、こうも良くならないからな」

 名前を気に入ったのかアルメスに飛びつくキアを抱きながらアサナトの言葉に疑問を抱き、言葉を呈する。


「あの馬鹿……とは?」


「ああ、イェネオスの事だよ」

 キアをソファーに座らせてから、アルメスがそのイェネオス、という人物に思い当たる節があったので聞いてみる。


「イェネオスって、あの女王近衛隊のイェネオス・アーサイドさんですか?」

 そのアルメスの問いに、アサナトは頷き肯定する。


「そういえば、他の三人の女王近衛隊の隊員はどうしたんですか?」

 そんなアルメスの質問を、からかう様にアサナトは答える。


「ほう、俺たちと一緒に居たら大ファンの女王近衛隊全隊員に簡単に会えるとか思っているのか?」

 図星だったのか、アルメスが不自然に焦り始めた。


「い、いや、そんな事……あ、ちょっとだけ……」

 最初話題を逸らそうとしたが、アサナトの目を見て、白状する。


 アルメスは隠し事があまり得意では無い性格の様だ。

 アサナトもそれを薄々感じていたからこそ、こんな風に聞けたのだが。



「そんなに知りたいなら教えるが」

 恥ずかしくなって赤面し始めたアルメスを見かねて、アサナトが慰める様に告げる。


「本当ですか!?」

 アルメスがアサナトの言葉によって舞い上がる。


 相当嬉しかったのだろう。


「仲良いわね……」


 そんな二人を見守る様に見ていたナミアが、キアの頭を撫でながら呆れる様に呟く。


「アサナトさんのお弟子さんって、場に馴染むの早いですよね」


「そうわね。って、今日キアと皆で一緒に出かける筈なのにこんな事で時間潰していいの?」

 時間に気付いたナミアが、ミカに向かって時間が予定よりも遅れているのにまだ出かけない事に異議を唱える。


「まあ、あの会話が終わったら行きましょうか」


「まあ、三十分くらいなら大した遅れにならないわね」


 マイペースな二人。

 もしかしたら、アサナト達が任務の時に時間よりも遅れてやってきたのは、この性格の性格の所為もあるのかも知れない。




「で。女王近衛隊の他の三人が居ないのは、ちょっと遠い所に遠征に行ってるからなんだよ」


「遠征?何処にですか?」


「それはちょっと言えない。しかもいつ帰って来るかまだ分からんから、今は会えんな」

 そう言い終えた瞬間に、ミカが通信魔法で語りかけてきた。


(一週間後ですよ、アサナトさん)


(流石。仕事が早いな……あいつらも)

 その通信の最中に、ミカは日程を敢えてアルメスに告げない事で、サプライズとして一週間後に他の三人の女王近衛隊を登場させる事で、アルメスの反応を楽しもうとしているのだろうと推察した。


(また騒がしくなるわね……)

 この通信はナミアも聞いて居た様だ。


 これで、女王近衛隊ファンのアルメスだけは、この情報を知らない、という状況が生まれた。


 後は一週間後、三人と会った時のアルメスの反応を待つのみとなった。


 ……というか、こうも本人が居て、聞こえていないとはいえ、目の前で情報交換をするのは、なんか変な感じがするな。


「どうしたんですか?」

 通信魔法中に何回かアルメスの呼びかけがあったのに答えなかったのが原因か、アルメスに心配されるアサナト。


「あ、いや。っておい、そろそろ時間がまずい、出掛けるぞ」

 無理矢理にだが、気にさせない様に話題をそらす。


「あ、ホントだ」

 運が良かったのか、簡単にさっきの事を忘れたアルメス。


「では、行きましょうか」

 ミカがソファーから立ち、キアを立ち上がらせようとキアを見るが、もうソファーから立って準備万端の様子だった。そんなキアの健気な行動に、ミカが優しい笑みを浮かべる。


「わたくし達が街にそのまま出ると色々混乱を招いてしまうので、隠蔽魔法をかけておくわね」

 バッジを杖に変え、自分とアサナト、ミカに隠蔽魔法をかける。


 アルメスとキアに魔法をかけなかったのは、今のアルメスとキアは、自分達より混乱を招く存在では無いかと判断したから。



 一応、という言葉もあるが、アルメスが知人などに認識されなくなるのは流石に困りそうだったので、かけて置かないようにしたナミア。


(隠蔽魔法は便利だけど、こういう所で応用が利かないのがたまにキズなのよね)













 今日の外出の目的は、任務の気晴らし……という事もあるが、一番は、キアを楽しませる為の外出。


 キアはまだ、精神的にも幼い少女。本来であれば、両親と楽しく暮らしていたんだろう。


 だけど自分が信用していたオーク達に、両親を殺されたんだ。


 そして、その元凶を倒した僕が、キアを守ってやらないと。


 キアを助けるって、そう決めたんだ。


 大切なものを失った感情なら、僕も知っている。


 ……なら、僕がこの子の大切なものを見つけてあげるんだ。





 ーーーー僕の様にならない為に。





「次は〜あ!大魔法図書館なんてどう!?いい考えじゃない?」

 ナミアが街の地図を見て、楽しそうにアサナト達に提案する。



 ウヴェール大魔法図書館。



 女王近衛隊隊員、ナミア・レフィナードさんが館主を務める、魔法図書館。


 カラリエーヴァ王国内で最大規模の魔法図書館と言われるだけあって、数百もの魔法異次元空間で構成されており、その全ての部屋を回るには、一週間以上掛かる程に広大。


 なので、空間から空間への移動手段は転送魔法を用い、隅から隅まで魔法だらけの図書館。


 しかも、知られていないだけで、古代魔法やまだ未発掘の魔法が貯蔵された異次元空間があるという噂も相まって、世界中から魔法学者や冒険者が集まるスポットになっている……らしい。


 らしい、と不確定なのは、僕は魔法が使えないので、魔法図書館にも入る必要が無いから。ただ友人から聞いた話や噂でしかウヴェール大魔法図書館の事を知れていないという事が理由。


 確かに、あそこは子供が遊べる所もあるらしいので、ナミアさんの提案を却下する理由も無いか。


「いいんじゃないですか?あそこ、僕も行った事ないですし」


 いい機会だしここで魔法図書館がどんなものか見てみたいな、色々わかることもありそうだからと、とりあえず僕は、ナミアさんの提案に乗った。


 後はアサナトさん達と、キアが興味を示すかどうかだけど……。


「私もそれに賛成です。あそこは、色々楽しめますしね」


「俺もだ」

 アサナトとミカがナミアの提案に賛成した。


 後は、本人の反応を見て決めるだけだ。


 そう思い、キアの顔色を窺う一同。


 そうすると、キアは飛び上がりながら全身で賛成と訴えた。

 こういう所を見ると、キアってまだ年端も行かない子供なんだなって思う。

 守りたい。この笑顔を。

 そう一同に再度決め込ませる程の健気な笑顔だった。







 僕は魔法図書館に向かう道中で、ナミアさんからキアの容態について聞かせてもらった。

 あ、ちゃんと本人に聞こえない様に。


 その話を聞いて、僕が感じたこと。





 ……賢明な記憶消去といえばそうだろう。だけど、同時に残酷、とも思った。


 だって、両親を仲間だと思っていたオーク達に殺されて、それで両親との楽しい過去の事さえも忘れ去ってしまうなんて、悲しい事だと思う。

 そして、両親を守れなかった自分を殺す様な、言葉の消失。

 ……確かにそれが『忘れてしまいたい過去』だとしても、本当に忘れてしまったら、残されてしまった者としての責務を、全うできないことになる。


『自分の現実から自分を消去』それが簡単に出来てしまうのは、若さ故の残酷さ、という事なんだろう。


 そして、キアも心のそこから寄り添える『両親』という存在に、渇望し始めているんだ。


 ……だけど、僕は本当の両親になれない。


 でも。僕がキアにとっての大切な存在になれたら。


 もし、なれたとしたら。


『今度は』僕がキアを助けてあげる存在になる。


 例えそれが偽善と言われたしても、いくら拒絶されようと、キアの中に僕という存在が居座れればそれで良い。






 ……僕がどれだけ傷付こうとも。






「アル?」

 思考中のアルメスを叩き起こす様に知った声が呼び戻す。


「あ、はい!なんですか!?」

 咄嗟に返事し、目を開けると、心配そうなナミアがアルメスの顔を覗き込んでいた。


 そしてその奥にも、ナミアと同じような表情をしたアサナト達が遠目から二人を見つめている。


 かなり長く立ち止まって考え事をしていたせいか、ナミア達の声が聞こえなかったんだろうと、アルメスは推測し、立ち止まっていた事に対しての謝罪の言葉を考える。


 だが、アルメスの推測は少し間違っていた様だ。


 アルメスがやっと返事したのを確認し、安心したナミア達が、キアを連れてきた。


「?」

 未だ状況が理解できないアルメス。


「キアが構って欲しいんだって」

 そうナミアが言った瞬間にアルメスに飛びつくキア。


 確かにキアの世話はナミアさん達に任せっきりで、僕は空気みたいな雰囲気だったから、キアが気遣ってくれたんだろうな。


「それっ、肩車だ〜」


 僕はキアを面白そうだったので肩車してあげたら、普段よりも高い視線に興味を持ったのか、楽しそうに僕の肩の上ではしゃいでいる。


「まるで親子だな」

 アサナトがそんな二人に向けて皮肉の様に告げる。


「ははは」

 アサナトの『親子』という発言に引っ掛かりを覚えるが、ごまかし笑いで気づかれない様に乗り切るアルメス。


「さあ、ウヴェール大魔法図書館に、行くぞ〜!」

 お〜!と言わんばかりに拳を突き上げ、アルメスの掛け声に合わせてウヴェール大魔法図書館に向かう一同。


「微笑ましいわね」

 先頭切ってキアを背負いながら進むアルメスの楽しそうな背中を見ながら、ナミアがミカ達に向けて話しかける。


「ですね。あの笑顔が、崩れて仕舞わない様に頑張りましょう」


「あの二つの幸せを守るのも、俺たちの務めだしな」








「着いた、ウヴェール大魔法図書館」

 着いた瞬間、ウヴェール大魔法図書館の壮大さに圧倒されているアルメスを横目に、アサナトがナミアに向けてここに来た趣旨を聞く。

「で、ここで何をするつもりなんだ?」

 そう言うと、ナミアが腰に両手を当て、自慢げに語り出す。


「アトラクションよ!」

 アルメスに降ろしてもらったキアがナミアのその言葉でで目をキラキラに光らせている。


 興味があるみたいだ。



 ♢



「どの区画に行くかをお選び下さい」

 今は、ウヴェール大魔法図書館の転送魔法装置の前に居る受付と何処の区画に行くか、と言う事を聞かれている。


「A−23区画をお願いしますわ」

 ナミアが、区画表に無いエリアを言い始めたので、受付が困惑する。


「お客様?その様な区画は存在しておりませんが」

 ナミアがハッとした様な表情になり、自身に掛けられた隠蔽魔法を解除する。


 受付がナミアの顔を確認した瞬間、受付の顔が衝撃に包まれる。


「館主様!?」

 この受付の反応的に、隠蔽魔法でナミアをナミアと判別出来ず、普段区画表に載っていない、一般解放されていない区画の番号を、ただの一般客に言い当てられたのでとりあえず嘘をついて、この区画は存在しない、と言ったのだろう。


 だが、館主だとしたら別。


「もう一度言うけれど、A−23区画、お願いしますわ」


「……申し訳ありません、直ぐに転送準備をして参ります」

 かなり深く頭を下げる受付に、ナミアが一瞬だけ取り乱すが、直ぐに平静に戻す。


「隠蔽魔法を掛けていたわたくしが悪いのですから、頭を上げて?」


 そうナミアが言うと、謝り足りないのか不満げな表情を浮かべながら顔を上げる受付。


「……すみません、休暇中だったのですね。それならば事前に連絡を入れてくれれば準備しておいたんですが」


「実は、わたくしの為の休暇じゃなく、この子の為の外出なんですけどね」


 そう言いながらナミアがキアの頭を優しく撫でた。


「そうなんですか。……すみません、時間をとらせてしまって」

 話し中に時間に気付いたのか、受付が転送準備を始めた。

 転送準備は直ぐに完了するので転送魔法装置の中へと入っていく一同。


「いえ」

 ミカが、申し訳なさそうな受付を、話を聞かせて貰ったり自分達を案内してくれた事に感謝している、という旨の視線や言葉を送ったが、受付が気付いているかはあまり分からない。


「……女王様?」

 だが受付が、隠蔽魔法で本当の正体が分からないにも関わらず、的確に言い当てる。


 大方、ナミアと一緒に居て、しかも隠蔽魔法で隠れている人物という事から、ナミアと同じく、正体を周りの人達に知られたくない人物という事と考え、その口調や、隠蔽魔法でも隠しきれないほどのオーラや雰囲気などが、女王だと直感的に受付に考察させたと思われる。


 その受付の言葉を、認めたのか否定したのかも分からない笑みで答えるミカ。


 自分で推理しろ、という事なんだろうか?


 そしてその瞬間転送魔法が発動し、一同を転送させる。


「……」

 これは受付に長い間疑問を残す事になるだろう。






 転送先。


 A−23区画らしいその空間は、一言で言うと……。


「メルヘンな感じですね」


「まあ、変に図書館みたいな堅苦しい雰囲気の所だと退屈しそうかな、と思ってね」

 確かに。キアを気遣った良いチョイスだ。


 だが、見た所目に付くのは青色の空とピンク色の地面。


 アルメス達が今居る所は、起伏が激しい山の中のようだ。

 木が所々に生えているが、密林という程でもない。

 極め付けは、この甘い匂い。そこまで気になる程では無いが、この匂いがこの空間を彩る程にアルメス一同を包みこむ。

 だが、それだけの様な空間。とてもナミアが言った様なアトラクション、といった物は全く見当たらない。


「おい、これではただ山でのサバイバル生活が始まるだけだが」

 アサナトが周りの山しかない風景を見渡してみて、率直な疑問をナミアへ投げかけた。


「まあ見てなさいな、アサナト殿?」

 急にアサナトの問いかけに変な口調で答えながら、地面の隠されたスイッチを踏む。


(何言ってるんだこいつ)

 急に性格が変わったナミアに引きつつも、とりあえずナミアの言った通りに何もせず周囲を見ておく事にしたアサナト。


 その瞬間、何もなかった筈の地面を破り、コースターの様な物が登場してきた。


 しかも、ご丁寧に五人乗り。

 乗れと言っている様なものだ。


「……乗りましょうか」

 ミカのその言葉と一緒に、キアが一番に乗り込む。

 そして、ふとナミアの顔を見ると、ドヤ顔をしながら、ジェスチャーで乗れとアサナトに合図している。

 この無駄な技術力か、ナミアのドヤ顔に呆れたのか、溜息を吐き、乗って行くアサナト。


 その次にミカ、アルメス、ナミアの順で乗り物に乗って行く。


 そして、ナミアが乗った瞬間走り出すコースター。


「出発、進行〜!」

 ナミアが元気良く声を上げた瞬間、どんどん速度を増して行く。


 普通なら、このくらいの速度が出ている乗り物に乗ると、キア位の少女なら泣き叫ぶ程の加速。


 ……な筈なのだが、コースターから身を乗り出して、落ちない様にミカとアルメスに抑えられている程に楽しんでいる。


 こういう乗り物では恐怖を感じないのだろう、しかも喜悦の表情を浮かべて身を乗り出す程はしゃいでいる所を見ると、結構やんちゃな性格らしい。


「そろそろ見えて……来た!」

 ナミアがそう言った瞬間、見えてくる遊園地の様な建物の数々。


 キアがそれを確認した瞬間、更に身を乗り出そうとしたので、引き戻す力を強め、必死に落ちない様に掴むミカとアルメス。


「ちょっと……キア全然力緩まないんですけど!」

 全力で引いているにも関わらず、全く椅子に座らせられない事に、少しキレ始めたアルメス。


「これが、オークの亜人ですか……」

 両サイドから引かれているにも関わらず、全く引く様子が無いキアを賞賛し始めるミカ。


 しかし、ミカがその気になったらキアを座らせる事は簡単なのだ。……が、この状況を楽しんでいるし、キアの好きにさせようという精神が、ミカの力を緩ませている。


「ちょ、ちょっと手伝って下さい!」

 アルメスのその助けを求める声に動かせられることは無く、ただアルメス達の状況を眺めているだけのナミア達。


「おお〜頑張れ」

 ミカならキアを落とすなんて真似はしないと思い、アサナト達は適当にアルメスの反応を楽しむ事にしていた。


「ちょっ、酷いんじゃないんですか!」

 アサナト達の楽しそうな視線を受けながら、アルメスはキアを引き戻す事に全力を注ぐしか無くなった。



 ♢



 遊園地に着いた一同。


 その中に一人だけ、疲弊しきっているアルメス。


「はあ……はあ……。もしかしたら任務と匹敵するくらい疲れましたよ……」

 キアに全体力を持ってかれたアルメスに対し、当の本人は全く疲れておらず、まだはしゃいでいる。


 長距離を疲れずに移動する用の乗り物の筈なのに、なんでこんな疲れてるんだ僕。

 そんな風に自分の状態に疑問を抱いていたら、キアに服の裾を引っ張られた。


 そこからは早かった。


 キアを先頭に進んでいく一同は振り回される様に『甘美の楽園』という遊園地の中のアトラクションで遊んで行った。


 花の迷路、という所ではキアの捜索に時間は取られるし、桃の射撃場、ではミカさん達が千メートル先の標的をファイアボールで目隠しをしながら撃ち抜くとかいう神業を披露するし、この異次元空間の中に漂う甘い匂いの根源がある、甘美の神花という所は、どうやら謎解きで脱出しろ、という趣旨の所で、アサナトさん達の助言無しに挑んだせいでかなり時間かかったし……。


 そして、キアが満足して眠る時には、日が落ちかけていた。


 で、僕も……。


「楽しかったですけど……それと同時にかなり疲れましたね」

 両膝に手を置き深く呼吸をしながら、ナミア達に向けて顔を上げ、今日の事を思い出しながら言うアルメス。


「そうですね、精神的な疲れが結構……」

 精神的な疲れ、という事は意外と身体面では疲れていないという報告でもあるんだろう。

 だがいくら、身体が元気でも精神が疲弊していれば、それは実質的に疲れている、という事にも捉えられる。

 そんなミカの言葉に相槌を打つアサナトとナミア。

 恐らく、この中で身体的にも、精神的にも疲れているのは、アルメスだけなんだろう。


「……後、忘れない様に言っておくが明日、ミキシティリアに行くんだが、アルも来るよな?」

 結構急な話題変更だが、言葉通り忘れない様に、という考えは理解できる。

 アルメスには、いきなり出されたミキシティリアへの誘い。


 普通なら即刻お断りしている所なのだが、断っても諦めない人物と知っているからこそ、否定の言葉こそ出なかった。

 そしてミキシティリアへ明日から、といったらアルメスには、昨日ナミア達が行っていたミキシティリアとの会合の準備、という単語が頭によぎった。


 そしてアルメスは会合に参加しろ、という遠回しの誘い事かもしれないと思い、それの推測を確固たるものにするべく、アサナトに問いかける。


「会合に参加しろとか、そういう誘いですか?」

 そんなアルメスの推測は間違っていた様で、首を横に振るアサナト。


「流石にお前を国家間の重要事に巻き込む事は無いさ。ただ、社会見学としてどうかなと思ってな」


 社会見学、というアサナトの言葉に偽りは無い。

 だが、キアが聞いていない時に聞く、という事は聞かれたく無い、もしくはキアを連れて行かないという事なのか。どちらにせよ、アルメスは我儘を言ってみる事にした。


「キアは連れて行けないんですか?」


「無理だな……いや、止めるべきだろうな……」

 止めるべき、という言葉に引っかかりを覚えるアルメス。


「止めるべき、という事は、キアの今の精神状態が起因ですか」


「そうですわ。今のキアの精神状態だと、あらゆる種族達が住む国、ミキシティリアに行かせるのは、危ないわ」

 アルメスの問いに肯定し、分かりやすく『何が危険なのか』を説明したナミア。

 確かに、オークに両親を殺されたキアにとっては、人間以外にもオークなどの魔物や亜人、獣人などが住まうミキシティリアは、実際トラウマを呼び起こしてしまう国としてはうってつけだろう。


 アルメスは、自分の我儘がキアを殺してしまう事を恐れ、その考えを消し去る。


「そうでしたね、すみません。じゃあ、僕がミキシティリアに行くとしたら、キアの世話は誰がするんですか?」


「優秀で頼れる保育士がいるから大丈夫よ」

 その質問に対し、少し疑問を残す形で答えるナミアだが、これ以上は聞かない、とナミアを信用するアルメス。


「そうなんですか、なら気兼ねなく社会見学に行けそうですね。で、日程はどうなってるんですか?」

 日程にもよるが、あまり長過ぎるとキアの記憶が戻りそうなので、出来れば、三日辺りが一番適度で望ましい日程なのだが……。


「一日目に会合で、二日目は自由、三日目はミキシティリア国王との任務の、計三日間構成ですわね」

 一日目と二日目は分かるが、ミキシティリア国王との任務、とは?

 アルメスは三日目の国王との任務、という事が猛烈に気になった。


「三日目のミキシティリア国王との任務って、なんなんですか!?」


「なんか毎回、こっちが会合に向かうと、確実に任務に誘って来るんだよな、しかも古代魔法遺跡とかの調査とか高難易度のな。まあこっちも古代遺跡に潜む脅威とか倒せて良いから受けてるんだが、今回も例によって、なんかある」


 大体、アサナトさんの説明で理解は出来た。そして、国王がちょっと変という事も。


 アルメスは、国家間の友好化の証としてやっている、という事にして無理やり納得させる。

 だが、ある事に気付く。

 もしかしたら、オークロードの任務よりも難易度が高い任務に、参加させられようとしているかもしれない事に。


「あの……その任務って、僕は連れて行かれないんです……よね?」


「ん?アル、参加したい……」

 アサナトがとんでも無いことを口走り始めたので即座に口を塞ぎ、拘束するミカ。


(何するんだ!)

 通信魔法でミカに怒りを飛ばすアサナト。

 完全に聞こえるように飛ばしているので無視は出来ない。


(あの任務は、オークロードの比じゃ無いんですよ!冗談抜きでアルメスさんは瞬殺されてしまいます!)


(………すまん)

 抵抗するかと思えば素直に謝罪するアサナト。

 意外とミカには弱いようだ。


「流石にその任務には連れて行きませんので安心してください」

 ミカのその言葉にホッと胸を撫で下ろすアルメス。

 大丈夫だと言い切ったミカが、アサナトの謝罪も聞いたので、アサナトを拘束していたのを解除する。


「ああ、流石に今のお前では歯が立たんからな〜」

 ぎこちなく笑うアサナトは、さっきの言葉は忘れてくれと言わんばかりだ。

 なので、アルメスは、さっきのアサナトが口走った言葉を忘れる事にした。


「……とりあえず、今日は帰りましょうか、この空間の空と、わたくしの推測が合っていれば、もう寝るような時間帯でしょうし」

 この空間の空は、どうやら本当に外の空の風景と同期しているようだ。


「そうですね。転送、お願いします」

 アサナトが眠ったキアを背負い、準備万端だとアイコンタクトを送る。

 アルメスが頷いたのを確認し、転送魔法を展開するナミア。

 一同が光に包まれ、空間から去る。


 転送され、転送装置の中から受付を見るが、最初受付してくれた人物とは違う受付がそこに座っていた。


 流石に帰ったようだ。




「着いたな、アルの家」

 魔法図書館を後にし、アルメスを家まで送ったアサナト達。


「はい、お疲れ様でした。楽しかったです」

 アルメスがお礼を言いながら家の扉を開けかけるその時に、アサナトが呼び止める。


「あ、言い忘れてたが明日の集合場所と時刻は、八時、宮殿集合な」

 ミキシティリアへの会合には、時刻と、集合場所的に転送魔法で行く予定なんだろう。

 確かに、船で一週間以上掛かる所を、五秒足らずで行けるのだから転送魔法は便利な移動手段として、旅行などにも重宝されているのだが、術者が一度見たか、行った所ではないと行けないというデメリットもある。


 だが、アサナト達は一度ミキシティリアに行った事があるようなので転送魔法で行ける、という事だろう


 ……だが、そういうデメリットは千里眼や遠視魔法、透視魔法で解消もできる。


 以前、アサナトがオークロードの建物内に行った事がないのに転送できたのは、千里眼で建物内部を見ていたからである。


「分かりました」

 そう合意の意を込めた頷きをしながら、扉を閉め、家に入るアルメス。

 アサナト達にもしっかり伝わったようだ。


「……さて、宮殿に帰るか」

 アサナトがアルメスが完全に扉を閉めきったのを確認してからナミア達に告げる。


「いや、まだ寄るところがあるのよ」

 ナミアが背中を向けて宮殿に向かい出したアサナトを引き止める。

 どうやら、キアを優秀な保育士、とやらがいる所に預けに行きたいようだ。

 アサナトとミカも、そのナミアの意図に気付いた様で、


「ああ、優秀な保育士、とやらが居る所か」


「……もしかして、その保育士、とういう人は……?」

 しかも、ミカはその優秀な保育士、とやらに心当たりがあるようだ。

 その推察は正しい、とナミアが頷く。


「うん、頼れる第四騎士団団長、オヴェールの事よ」


「あいつ子供好きだからな……変な事しないから良いと思うが……こういう事をあいつに押し付け過ぎるのもどうかとは思うのだが」


「大丈夫大丈夫。オヴェールって断らないし」

 適当に笑いながら大丈夫だと豪語するナミアに対し、何か言いたげな表情のアサナト達。


「断れない、の間違いじゃないのか?」


「え?前オヴェールに事務作業頼んだら、大丈夫です、って言いながら乾いた笑いこぼしてたけど」


「それが無理やりやらされてるって事なんだが……」

 呆れる様に告げるアサナト。


「まあ、オヴェールさんは子供の事に関しては全力でやってくれるので、大丈夫だと思いますが……」

 ミカのその言葉を聞いて、一応納得するアサナト。

 それ以降、ナミアはオヴェールにキアや、国の重要事以外の頼みごとはしないと、アサナトに決められた。




「ミキシティリア滞在中だけ、この子の世話を?……分かりました。引き受けます」

 オヴェールは、最初目を擦りながら出てきたが、隠蔽魔法を解いたミカとナミア、アサナトを見た瞬間、キッチリっとした表情にすぐさま変えた。

 そして、キアの事を聞かせて、一時世話を頼むという一同の願いを、オヴェールは嫌悪の感情など一切出さずに引き受けた。


 やはり、子供は別、という事なんだろう。


「じゃあ、お世話、お願いね」


「はい。お任せください」

 そう言い、ナミア達はその場を後にし、宮殿に向かった。




 ♢



「で、ミキシティリアであいつらに襲われたとして……使う気なの?」

 宮殿内部に帰ってきた瞬間、ナミアが『あいつら』という存在の対応について、アサナト達に聞き始める。


「周辺に被害を出したくないのなら、使うべきだな」

 アサナトのその発言に、ミカが珍しそうに答える。


「もう隠さないんですね」


「……まあな。だが全部、は流石に無いがな」


「確かに、解放しちゃうと周辺住民がどうなるか分からないものね」

 アサナトのその言葉に相槌を打つ様にナミアが言う。

 恐らくその解放、とやらをすると、周囲の人物がどうなるか分からないほどの強力なものなのだろう。


「では、迅速に、周辺住民に危害を加えずに行きましょうか」

 ミカの提案に、頷くアサナトとナミア。

 賛成の様だ。


「じゃあいつらの潰し方を再確認したところで、今日は眠るとするか」

 アサナトのその言葉で、ナミア達は寝室へと向かい、そして明日の会合のために眠った。


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