第1話 能力改竄スキル
思いつかないぞ
リンツは神様の祭壇に着いた。
「ここが神様の祭壇って場所かー!でけぇ!」
神様の祭壇は高さ1000m、横幅500mだ。
そこに祭壇を守っている守り人がいた。
「そこの君、止まりなさい。」
「はい?何でしょうか」
「身分証明カードがないとここは入れないぞ」
それは初めて知った…
今まで1人で孤独に過ごしてきたからな…
どうしようか…身分証明カードがない…
「もしかして君、身分証明カードがないのか?」
「はい…そうなんです。4歳の時に両親が死んで、それから自分1人で生きてきたもので、知識もなく(ry」
「あー、そうか、それは可哀想に…あっちに冒険者ギルドがあるからそこに行って身分証明カードを作ってきなさい。」
冒険者ギルドか…でもなんで冒険者ギルドなんだ?市役所の方がここより距離近いし便利なはずだが…
「あの、なんで市役所じゃなくて冒険者ギルドなんですか?ここからなら市役所の方が距離が近いはずですが…」
「あー、それはね、市役所は身分証明カードを作るのにお金がいるんだよ。だけど冒険者ギルドはお金が要らないんだ。話を聞く限り君は無一文だろ?だから冒険者ギルドをオススメしたんだよ。」
「あー!そういう事ですか!有難うございました!」
「別にお礼なんかいらねえよ。」
そして20分かけて冒険者ギルドに着いた。
「こんにちは^^*冒険者ギルドには初めて来られましたか?」
「はい!身分証明カードを作りに来ました!」
(チッ、本当に初めての奴かよ。身分証明カードも持ってねえのかこのブス野郎は。死ね)
「かしこまりました!身分証明カードを作ってきますので少々お待ちください。」
「わかりました。」
(あの受付員さん顔は可愛かったけど性格は悪そうだったな…)
リンツはその勘が本当に当たっているとは知るよしもなかった…
「守り人さーん!身分証明カード作ってきました!」
「あー、その呼び方辞めてくれ、俺の名前はガルーだ。ガルーって呼んでくれ」
「わかりました!俺の名前はリンツと言います!リンツと呼んでください!あとこれ、身分証明カードです!」
「よし、ちゃんと16歳になってるな!通っていいぞ」
「ありがとうございます!」
そして祭壇に手を当てた…
身体に伝わってくる謎の快感。
多分これはスキルが入ってるんだろう。
「お、終わった。ステータスボードを見てみようか」
リンツ Lv.1
体力 173
物理攻撃力 10
物理防御力 12
魔法攻撃力 31
魔法防御力 30
MP 200
スキル一覧
能力改竄
「能力改竄?どう使ったらいいんだ?まぁ使い道は後から考えるか。」
「おいリンツ!どんなスキルとったんだ?」
「能力改竄っていうスキルです。」
「なんだそれ?聞いたことねえな」
「はい。自分でも聞いたことありません」
「まぁこれから冒険者として頑張れや!」
「はい!」
後から能力改竄スキルがどんなものか使ってみようか…
次回、能力改竄スキルがなんなのか、明かされます




