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図書館
青は冷や汗を流しながらカルネが消えた場所を眺めていた。
——アイツはやばかった。俺たちの敵は日本人だけじゃない。国同士の陰謀も絡んでくるのか…。
「もしかして、貴方様は神の使徒でございますか?」
「え、あぁはい。」
そこには、ここの本物の神官なのであろう者たちが来ていた。
「すいません、私たちが本来説明する手はずだったのですが。何者かに眠らされ遅れてしまいました…。あ、あれ?他の使徒様たちは?」
「あ、あぁ。たぶん眠らされなかった者が気を遣って説明に来てくれましたよ。」
青は平然と笑いながら嘘をつく。
ここまで干渉される協会に恩を売っても意味はないだろう。それよりも、アイツに恩を売ってたほうが利が高そうだ。
「そ、そうですか。分かりました。神の使徒様ご武運を祈っております。」
神官たちに見送られながら青は教会を出る。
地図を見、目的の場所を確かめると武器屋にも防具屋にも寄らずまっすぐ進む。
「さっすが、知の国というだけあって馬鹿でかいな。」
青はそう呟くと