2話 初めての魔法
すいません!
書き出しが全然できず遅くなってしまいました。
光が降り注ぐ森の中。
そこで俺は助けてくれた女の子、アイリスと一緒に歩きながら話をしていた。
俺が異世界の何も知らないため、この世界のことを教えてもらっていたのだ。
「え⁉︎ アイリスってギルドの冒険者なの⁉︎」
アイリスは女の子である。
年も10代だし背も低い。
魔法が使えるとはいえ、いいのだろうか。
「魔法が使えるからね。女の子1人でも大丈夫ってわけ。まあ、パーティーを組まないと危ないんだけどね」
「…………」
その時のアイリスは少し悲しそうだった。
何かあったのだろうか。
「魔法か〜。どうやって使うんだ?」
「え……知らないの?」
アイリスは髪と同じ色の蒼い目を見開かせ驚いた。
そんなに驚くことか?
それともやらかした?
「……まあいいや。教えるよ。えーまずは……
身体の中心に力を貯める感じにして。そしたら熱くなってこない?」
言われた通りやってみる。
すると左胸のあたりが熱くなってきた。
「……なんだこれ? これが魔力……?」
「感知できた?じゃあそれを手に集めて」
集中すると左胸から右手に熱さが移動する。
そしていっぱいまで集まった状態をキープする。
「できた?じゃあ言ってみよう。一気に解放する感じでー《ファイヤー》‼︎」
「フ、《ファイヤー》!」
すると、ボウッという音がして手のひらの上に50センチくらいの炎が出た。
もちろんパニックである。
「うおおおお!焼けるって!死ぬぅぅ……う?」
「死ぬわけないじゃん。術者が自分の魔法で自滅するなんておかしいでしょ?」
呆れられてしまった。
まあ確かにそうだが不思議だ。
魔力で作られた炎は普通とは違うのだろうか。
しばらく歩いていると門が見えた。
これが……
「ふう、ついたわ。ここが城塞都市、ベルセルクよ。通行料は持ってるよね」
「え……」
そういえば俺、一文無しだった。どうしよ……。
「持ってない……」
「……はあ、いいわ。アキトの分も払うわよ」
「すみません……」
貸しを作ってばっかだな。
いつか恩返しできるといいが。
しばらく街の中を歩いたところでアイリスが
「じゃあクエストの報告だけしてくるね。ここで待っておいて」
と言ってギルドらしき場所に入っていった。
……ギルドの中……すごくみたい。
少しのぞいてみるか。
絡まれたら逃げる方針で!
両開きの扉を開け、中を伺う。
すると、とんでもない声が聞こえてきた。
「また男かぁ?裏切り者のアイリスさんよぉ〜」