幸せについて
幸せは
一瞬満たされる
手のひらに満たされた水が
こぼれ落ちて行くように
時間が経ってゆくほど
なくなってゆく
人は
その一瞬の幸せを得ようと
何もかもを犠牲にして
何人もの人を踏み台にする
幸せは大きい
けど
それ以上に不幸に塗り固められた
チョコエッグのように
トロトロとけて
ついには中身が溢れ出す
それが幸せ
けど
それでも
私は幸せを求める愚者である
ただ一時の幸せであろうと
その甘い味覚を手に入れたくて…
例え
甘い味覚の中に毒が含まれていようとも