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都陥落?

「真一を解放する前提条件で和平を行いたいと馬頭が言って来たけど」

リサが面倒臭そうに部下の前で宣言したが、真一さえ見殺しにすれば西方の反乱軍は崩壊するし、キートンも飼いならせて一石二鳥だとリサは思った。

それに真一を取り戻しても、裁判で死刑は確実の身の上である。

取り戻すメリットが全くないので、国益を優先するべきかとリサは思う。

「リサ姫。国民の父たる真一様を見殺しにする心算なのですか?」

エルシリアが何故か強行に真一の身柄の安全確保を要求してきた。

「軽率な作戦で敵の捕虜になった挙句にゴーレム技術まで敵に渡すような男など、国の父などではなく、ただの犯罪者だ」

リサは和平要求を無視して、軍勢を西方に進めさせ、再び都を包囲させた。

「貴様。自分の夫がどうなっても構わないとでも言うのか?考え直せ」

「処刑したら血のスープを一杯分けてもらおうではないか」

有名な皇帝の台詞をパクってリサが真一を見殺しにする宣言をする。

それに真一を殺したら、困るのはゴーレム技術を失うそなたらだろう。

「おのれ、この小娘皇帝が何を偉そうに・・・」

どうせ殺せないとでも思っているのだろうか?

ゴーレム技術など無くても真一さえ殺せば、お前は夫まで見殺しにした不貞の女として、末代まで恥をさらす事になるぞ・・・。

そうなったら、何人の兵がお前についてくるだろうな。

「リサ。俺に構うな。頼む、撃ち殺してくれ」

敵の捕虜になって恥をさらすより、お前に殺された方がはるかにマシだ。

「だったら何故ゴーレム技術を敵に売り飛ばした?」

「捕虜には敵国の為に、ある程度の労働をする義務がある」

言いたい言はそれだけか。

望み通り死なせてやろう。

「銃を持って来い。一撃で仕留めてみせる」

「本当に殺害するんですか?」

部下はリサに銃を渡しながら、最後の助命運動を行った。

せめて裁判は受けさせるべきではないのか?

「逃げる心算なら、邪神教徒の移動魔法がある筈だ」

リサは真一に狙いを定めると、散弾銃を撃ち始めた。

「にっ逃げろ。助けてくれ・・・」

馬頭の部下が一瞬身を伏せたその時を狙って、真一は逃げ出した。

具体的にはリサの下へ走り出したのだ。

「面倒な事になった」

本気で真一を見殺しにする心算だったリサは、ため息をついた。

生かしておくと後の処理が面倒臭いのだ。

「突撃しろ。城門を確保して後続の兵を入れろ」

リサは敵軍の雑魚ゴーレムのドタマを銃の一撃で破壊した。

雑魚ゴーレムはこの程度で破壊出来るのか?

「雑魚ゴーレムは私が狙撃する。最強の狙撃手はこの私だ」

ファリは最悪の秘奥義洗脳光線をゴーレムに向けて撃った。

ゴーレムの数隊が、エルザス帝国に寝返り、他のゴーレムを攻撃し始める。

「オレのゴーレムはどうしたと言うんだ?」

「ゴーレムを降りろ。味方に撃ち殺されるぞ」

ゴーレム同士で殴り合いを始めたのを見た西方共和国の幹部達は、馬頭に逃げるように進めたが、馬頭は動こうとしなかった。

部下は無理矢理馬頭を、馬に乗せ、北方に逃げ去らせる。

「我々はあの愚かな真一の残したティミッド00で最後まで抵抗するぞ」

「ボン・・・」

馬頭の部下達は、ティミッド00の爆薬を作動すると、エルザス兵に宣言した。

「30分以内に撤退しないと、爆薬で都は灰になるぞ」

リサ達は半信半疑である。

この作戦。

前にも神の使徒が行った事のある作戦だ。

「撤退するぞ。グズグズするな」

ファリは洗脳光線でティミッド00を買収しようとしたが無駄だった。

エルザスのゴーレムは、無機質で知能0である。

人間が操縦するのだから、当然の配慮だ。

まあアトラスにだけは、学習能力はついているが。

エルザス兵は一目散に逃げ始め、西方共和国が追撃を始める。

「上手くいったな」

さて爆弾解除しようぜ。

そう思い、爆弾を解除しようと思ったが何故か解除キーが作動しなかった。

「まさか洗脳光線のせいで?」

まずはそれを疑った。

「いやこれは俺たちのミスのようだ。認証パスワードが間違ってる」

「それじゃ俺達どうなるんだ?」

部下達の顔がサーと、青ざめた。

こんなところで俺達死にたくない・・・。

「うわ~、助けてくれ」

部下達は都の外に逃げようとしたがもう手遅れだった。

「ズドーン・・・」

凄まじい轟音の下、都は一瞬で廃墟になった。

30万人は居住していた筈である。

「何故西方共和国は無益な殺戮を行ったのだ?」

あの爆発の仕方はどう考えても、エルザス兵の誤爆ではない筈だ。

真一も知らないと言っている。

「味方の爆薬が誤爆したんじゃないのか?」

検分したキートンがそう結論付けた。

この廃墟の上に、新しく都を造るのは嫌である。

「キートン様。死体は1つ残らず掘り起こしましょうね」

私、その為の寄付金を集めて来ます。

死んでしまった者は、嘆いても、もうしょうがない。

有効活用させてもらうのが人の為であろう。

「ゴートンの悪政を正すと言いながらやる事はこれか?自分の都を平気で焼くような政府にお前らは従うのか?」

キートンの手下に捕らえられていた、西方の追撃兵に問いただした。

エルザス軍を追撃に外に出て助かった2万の兵である。

「従える訳ねえだろ・・・」

兵の一人が怒鳴りつけた。

「俺の母や妹もあの都に住んでいたんだぞ・・・」

西方を治めきれなかったリサにも苦情はいいたいが、反乱を起こしたのは、西方共和国である。

それに従った反乱兵も俺達だから、俺達が死ぬのは自業自得だが・・・。

「リサ姫。処刑されるなら我慢します。ですがそれはあの憎き西方共和国に復讐するのを、俺達が見届けてからにしてください」

この期に及んでエルザス軍に入隊させてくれなどと虫の良い事は言えない。

「復讐したいか?特別に逃がしてやっても良いぞ」

「え?」

降伏兵達は耳を疑った。

この姫はあれだけ酷い悪行の片棒を担いだ俺達を見逃すと・・・。

「まあ期待はしないが、都を再建するまでに馬頭の首を持って来い」

生かして捕らえれば、賞金は5倍だ。

死んだ場合でも1億ディルスだす。

「賞金までくれるのか?妹の葬儀は、王侯貴族並の葬式にしてやるぜ」

別に全員に1億ディルスはやらんからな。

討ち取ったものか、捕らえた者と配下10名までだ。

分かっていても、ハッキリ言い渡されると残念な気分になるものだ。

「え~?」

おいおい。

そのあからさまな不満の意思表示止めろ。

全員の首をはね飛ばしたくなってくる。

「では食糧と武器は支給するから行って来い」

こうしてエルザス派の西方兵とジーク村に逃れた西方共和国との間で内戦が勃発する事になり、西方の国力はいちぐるしく減退する事になった。


「さて。それでは真一の処分だな。死刑と言いたいところだが、裁判所の助命嘆願を考慮して、終身刑にする事にする。ゴーレム工房で死ぬまで労働するように。逃げたら処刑されるのは忘れるな」

「お~」

人質にとられた真一なら兎も角、生きている真一を処刑するほどリサは血迷ってはいないようだ。

「皇帝陛下。罪を償い、何時の日か許される時が来るまで無給で働かせていただきたくございます。どのようなゴーレムをお望みでしょうか?」

「ゴーレムはいらん。エルシリアに水着を作ってやってくれ。エルザス帝国の女子にとっては、最高の栄誉の筈だが、やはりそなたの水着が良い」

真一は思った。

今の俺は犯罪者だぞ。

それでも良いのか?

「私は構いません。キートン様を悩殺出来る様なスク水でお願いします」

滅茶苦茶恥ずかしかったが、キートンは多少欲情してファーリを見ていた。

脈はある筈である。

キートンは黙って聞いていたが、一応その事は否定しておいた。

「部下の水着姿に欲情するスケベ男」では、部下の士気が落ちるだろう。

「刑に服して最初に不平は言えませんからな。採寸のデータを部下に取らせるから・・・、ああ心配するな。採寸係は女の子にやらせている」

真一もエルシリアの正体に気付いたが、そ知らぬふりをしていた。

「エルシリア。楽しみにしてるから、俺を悩殺できるかやってみろ」

「・・・」

それとドラゴンのお嬢ちゃんの水着はどうするのだ?俺が作るのか?

「水着は恥ずかしいからやだ~」

ファーリのこの台詞で、ファーリ派の女子の13万人が南方で水着を拒否するようになり、水着ショップが3軒倒産して、深刻な不況が訪れる。

9月16日に人口130万人を囲い込んで、キートン村を再興した。

この村はキートン村Aと呼ばれて、キートン村とは区別される事になった。

キートン村Aは、都跡地のしたい発掘が済んだ場所に建てたれた商業都であるが、商業的利益を復活させられる予定は微塵もない。

「キートン様。私の水着は悩殺的でしょう?」

恥ずかしいのを我慢して、エルシリアがプールで披露して来た。

ファーリが悔しそうにエルシリアを見るが、キートンは気にしない。

「ふん。やはりファーリの水着姿に欲情したのは、ファーリが大人の女性であるからに過ぎないようだ」

この結論にエルシリアは怒った。

絶対いつの日か、私の魅力でキートン様をギャフンと言わせてやる。

なお、流石にキートン村Aには、3割の税金をかけた。

キートン村Aは、都と村10の総称である。

面積だけはやたら広い。

都の元住民とか、都での商売を希望する者5万人が都人に希望した。

なお9月16日付けで、イナゴ村の領主を解任されている。

寒村の経済力を背景に、西方を制圧しないといけない訳だ。

西方太守となると、俺も侯爵にはなるのだから、宴で儲けないとな。

豚祭の料理の美味さで、寒村では絶対的な人望がキートンにはあった。

サキ商店会も、デパートは部下に任せて、寒村までやってきている。

「この寒村寒くないか?ファーリがまた冬眠してしまう」

ファーリの冬眠には随分悩まされた。

部下の訓練が上手くできないのである。

「今年は大丈夫。冬眠対策はちゃんと考えてあるから」

寒村だから不味いのである。

キートン村Aの都の気候なら、何の問題も無く部下の訓練が出来る。

1レベル1万ディルスで特訓を請け負ったら、儲かるかも知れないな。

ファーリは新たな領地で、金儲けを企む事にした。




真一処刑する訳にいかないですよね。

ひとみなんかとは功績が違う。

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