先輩と真
一週間ぶりですかね?(笑)
とにかく、お久しぶりです(*´∀`*)
授業が終わった。
うちは先輩からのメールに返信をしようとケータイを取り出したとき、
「失礼しまーす。あのさぁ~館華亜緒って子、いる?」
と、一ノ瀬先輩がうちの教室に来て、入口近くにいた男子にそう聞いていた。
わ、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
な、なんでいんの!?!?!?!?!?
何普通に聞いちゃってんの!?
しかも聞かれた子マジメに答えちゃってるし!!
「せ、先輩!!」
うちは慌てて先輩のもとへ駆け寄った。
「お、よ~館華!俺結構探したんだよ~?クラス分かんなかったからいろいろ聞いて回ったし。」
ドキッ!!
……先輩に初めて『館華』と呼ばれて少し動揺してしまった。
って、そんな先輩にドキッとしてる場合じゃなくて!!
「聞いて回ったぁ!?」
「ん?うん。そうだよ」
先輩はなんでもないことのようにニッコリと笑顔を崩さずに言った。
なんかムカつく気がする。
まぁそれは置いといて
うちのクラスは3組だ。
それまでここを入れて3組の人達に聞いたということだ。
それはそれは大変だ。
なんか怪しまれない?大丈夫?みんな普通だと思ってる?
う―――――――――――――――――ん……………………
まぁ、そういうことにしておこう!!
うん、それは良い考えだ!!ぅおぉし!!
「……な……館華?おーい。聞いてんのか?」
「………ハッ!!すいません、聞いてませんでした!!」
うわー自分の世界に入り込んでた~。
怒られるかな?
「聞いてなかった?……ハハ、まったく何考えてんだよ。今度はちゃんと聞いてろよ?」
そしてまたハハハハ、と笑った。
まったくもって怒られなかった。
ほ~~~~~~。
なんか、アレだ。
昨日の怖いイメージがあったから怖いのかと思ったら、全然そうでもないんだ。
う―――――ん。
でも、まだ会ったばっかだからよくわかんないな。
って、言われたそばから色々考えちゃってるし!!
先輩の話に集中しなきゃ。
「でさメール、来た?」
……………………ん?
「………はい?」
「ん?だから、メール届いた?」
めーる?
メール……
「あ、あぁ届きましたよ?」
「ふーん。………じゃあなんで返してくんなかったの?」
「あ、あの、テスト中だったんですよ。で、また後で返せばいいかな?って思ってですね…」
「ほーーー。そういうことね。ふーん。……了解した!」
「は、はぁ」
……それだけ?
なんか、教室来るくらいだから、もっと大きいことかと思った。
あ、先輩にとったら大きいことなのかもしんないけど…ねぇ。
でも、メールの返信が来なかっただけで、普通教室来るかな?
と頭にハテナマークを浮かべていると、
「ん?どうかした?」
と、ソレに気付いたようにタイミング良く聞かれた。
「あ、いや…なんでもない?です。はい。」
「そう?ならいいんだけど。」
「はい。」
「うん。」
「………」
「………」
「…………で?」
「え?『で?』って、え?」
「え?あとなんか言うことあるんですか?」
「いや、ないよ?」
「あ、そうですか。」
「うん」
「はい」
「………」
「………」
また沈黙だよ。
ってか、もう用事ないのに帰んないんだ!
はぁ~~~。
なんか、変な人!!
「あ、そろそろ俺戻るね。じゃあ!!」
「あ、はい。では」
そして颯爽と帰って行った。
ワケわかんね~~~~。
てゆーか、そろそろ授業始まるから席着かなきゃ。
そして、みんなの視線がこっちに向いていないか気にしながら席に着こうとすると、ある一人の視線が向けられているのに気付いた。
「何?どうしたの、真」
「いや、どうしたのはこっちのセリフ。…誰?」
「あぁ、知らない?バスケ部の一ノ瀬先輩。2年生だよ。結構有名だと思うんだけど」
「あーなんか聞いたことあるようなないような……まぁいいや。で、なんで知ってんの?」
なんか、いつになくガツガツと聞いてくるな。
気にしなくていっか。
「なんでって、言われると困るんだけど……。ちょっと色々あってね」
最後は苦笑いで言うと、それを不審に思ったのか
「なんだよ色々って。俺に言えないことか?」
「いや、別に言えないわけじゃないんだけど」
「じゃあ言いたくないのか!?」
「!?」
お、おおおおおおお怒ってんのか!?
え?え?……えぇ!?
うち、なんかした?え?ヤバイ?え?マジか?
「……ごめん。ちょっと取り乱した……。いいよ、答えなくて」
「え?あ……うん………」
「………」
「………」
またまた沈黙来ました~~。
なんか今日沈黙多いよね?気のせいなんかじゃないよね?
沈黙ってキライなんだよね~。
なんか気まずいし、対応困るし?
……でも、今は何も話さない方がいいかもしれない。
そう思った時、グッドタイミングで!!
キーンコーンカーンコーン
とチャイムが鳴った。
ナイス、チャイム!!
いつもは休み時間が終わって欲しくなくて恨むけども!
都合良いかもしれないけども!
今回ばかりは感謝するよ、チャイム!!
いや、ここは『チャイム様』と呼ばさせてください、チャイム様!!
「館華?話聞いてるかー?」
「えっ?あ、すいません!」
すっかり自分の世界に入り込んでいたうちは、先生の呼び掛けで引き戻された。
「珍しいなー。まぁいい。しっかりしろよー。」
「はい。すいません」
ヤバイヤバイ。マジで自分の世界入ってたわ。
いや~~最近、猫が崩れかけてるな~~。これまたヤバイヤバイ。
ホントにしっかりしなくちゃ!!
まずは深呼吸。
すーーーーーーーーはーーーーーーーーーー。
そして………
うぉぉぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
よし。気合入った!さて、猫かぶり直して今日も一日乗り切るゾ!!
(※この気合はすべて心の中でやっています。本気と書いてマジです。)
なんか、全然展開来ませんね(笑)