二度目の出会い
第4話です!
楽しんでいただけたら幸いです(・∀・)
先輩と出会った次の日。
うちはいつものように朝シャンをした。浴び終わって、朝ごはんを食べながら悩んでいた。
学校に行くか行かないか。
行きたくないといえば行きたくない。でも休むと授業に追いつけなくなる。
自分の名誉を優先させるか、授業を優先させるか。
…うーん。どうしよう。悩む……
やっぱり、学校に行くしかないか。いくらバラされてて周りと気まずくても、授業が受けられないわけじゃないし。それに将来、職に就くためには学歴あるのみ。
よし、学校行こう!
家を出る前に、自分の両手でほっぺたをパンッと叩き、気合を入れて出発した。
学校に着き、教室に入る。そして、バラされていないかとドキドキしながら中にいる人に
「おはよう。」
と声を声をかけると
「あ、おはよー」
「おはよー」
と普段と変わらない陽気な挨拶が返ってきた。
…あれ?も、もしかして、バラされてない?……だよね?
普通バレてたら、詰め寄って来たり、もしくは無視されるとか、コソコソされるとか。
あるよね?それがないってことは、大丈夫なの?
などと考えていると、突然後頭部を誰かにベシッとはたかれた。
「いたっ」
「突っ立てんのが悪い。何してんの?邪魔だよ」
犯人は、真だった。それでもまだ動かないうちの背中を、強引に押して進み出した。
「わ、わわっ」
「まったく。邪魔だって言ってんのに」
そして真はくすくすと笑い出した。
うちは真に押されたまま、自分の席まで来てしまった。
それが何だか恥ずかしくて、俯いたまま自分の席に座った。
「何かあったのか?」
「え?」
真は唐突にそう聞いてきた。
コイツは何でもおみとおしなのかっ。
でも昨日のことは言っていいのか…。わかんないや。
まぁ、言わないことにしよう。
「別に何にもないよ。」
「ホントか?」
真はしかめっ面をして聞いてきたから、うちは笑顔で答えた。
「本当だよ。」
すると、納得がいかないような顔をしながらも
「ふーん。」
と言った。
別にそんな顔しなくても。
てか、何でうちのことなんか気にすんのかな。わけわからん。
どうでもいっか。とにかく、バレないようにしよう。
◆ ◆ ◆
次の授業は移動教室だった。うちはそのことを忘れていて、のんびりとトイレに行っていた。
それから教室に戻ると、誰もいなかった。ものすごく焦った。
そして急いで準備をし、廊下を走っていると、
ドンッ
と誰かにぶつかってしまった。
「すいません!」
うちはぶつかった拍子に落ちてしまった教科書などを拾いながら言うと、
「いや、こっちこそごめん!ボーッとしてて…」
とその人が言い、一緒に拾ってくれた。
「はい、どうぞ。………!!」
「あ、ありがとうございま、………!!」
拾ってもらったノートを受け取ろうとして、顔を上げて見たものは……一ノ瀬先輩だった。
や、ヤバイ!これはヤバイ!!…これは、あれだ。逃げるしかない。うん。そうだ。
「あ、あの、急いでるので!!」
「えっ?ちょっと!!」
「すいません!!」
そしてうちは走り去った。走りながらうちはこう思った。
あ~マジで今のはヤバイ。ヤバイ。でもしょうがないな。うん。しょうがない。
そうそう。知らない。知らないことにしよう。そうしよう!
これがうちと先輩の二度目の出会い。
どうでしたでしょうか。
これからもがんばりたいと思います。