表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

学校の八不思議

 それからしばらくして、汐の家に一枚の絵画が届いた。美術教師からだった。

 汐、蠍、雨が描かれた、のほほんとしたタッチの絵だ。蠍だけなんだか禍々しい気もするが。

 あの女性の絵の美しさには敵わないが、まぁ、モデルが違うから仕方ない。だが、

「ウチは結構好きかも」

 綺麗なもの、幸せなことって、多分そんな感じなのだ。汐にとって雨が可愛くて、蠍が格好良いように。

 あれから、あの教師の評判は変わってきている。

 高飛車で嫌みな態度は変わらない。けれど、ほんの少し、言葉にトゲがなくなってきた、と。

「よかったよかった」

 しかし、汐には少し気になることがあった。

 それは最近、放課後の美術室でのこと。

「目を血走らせたあの先生が、まるで恐怖を振り払うように、赤い髪の男の人の絵ばっかり描いてるらしいんだよね

 蠍さん、なんか知ってる?」

『見当もつかねぇな』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ