低位吸血鬼と初戦闘と冒険者
MAXをMaxに変更しました。
やはり頻度は落とそうと思います。
低位吸血鬼へと進化を果たした彼女は森の奥へと突き進んでいく。しかし見た事も無い魔物がいた。
「なんだあれ、ちょっと鑑定してみるか。【鑑定】」
名前:なし
種族:シャドー
レベル:25
状態:普通
スキル:闇魔法Lv1、影渡りLv2、幻影回避Lv1
称号:なし
「見たことの無いスキルがあるな。おっと、こちらに気づいたようだ。」
そこで神聖魔法を放ってみる
「【神聖魔法】ホーリーソード!」
光り輝く剣が影の魔物に向かって飛んでいく。
しかし、気がつくと真後ろに回り込まれており、闇魔法を当てられる。
「くっ…!!あいつ強いな…。どうやって避けたんだ…」
その後も魔法を放つ度に避けられ闇魔法のダメージを受ける。
その時、ふとシャドーを見て思い出したこどがあった。
「もしかすると神聖魔法により発生した影を使ったのか?そうなると相手に攻撃の隙を与えてるな…。そうと分かれば!」
シャドーに向かって突進し、殴る直前に神聖魔法を込める。「【ホーリーパンチ】!!」
高速演算を用いて殴る直前に神聖魔法を発動できるように動き、細かな移動を要するために空中機動も使った。身体剛化も組みあわせた強烈な一撃だと思う。
「ど、どうだ?やったか?」(やべ、フラグ立ててしまった)
(シャドーを倒しました。1560経験値を獲得しました。レベルが1から13に上がりました。)
(鑑定のLvがMAXになったことにより、神眼に進化しました。より詳細なステータスを表示します。)
名前:なし
種族:低位吸血鬼
レベル:13
体力:260/1980
魔力:5050/7000
攻撃力:1200
防御力:700
機動力:3800
状態:疲労
スキル:吸血LvMax、魅了Lv7、血液操作LvMax、身体剛化Lv7、魔力操作LvMax、魔眼LvMax、ブラッドクローLv2、魔力偽装Lv7、日光無効Lv-、神眼Lv1、炎魔法Lv3、暴風魔法Lv4、水氷魔法Lv4、天雷魔法Lv4、森林魔法Lv3、岩石魔法Lv4、神聖魔法Lv5、暗黒魔法Lv4、鮮血魔法Lv8、亜空間収納Lv5、変装LvMax、鑑定偽装LvMax、鑑定妨害LvMax、空中機動Lv7、気配感知Lv4、高速演算Lv3、毒耐性Lv1、痛覚耐性Lv5、ゲヘナLv3、回避Lv1、シールドLv1
称号:転生者、殺戮者、容姿端麗、不屈者
SP:2050
色々分かりやすくなったな。なかでも体力と魔力の表示はでかい。これは判断材料が増えたということは対応策も練りやすくなる。でも回避と防御がまだまだだな。
やはり回避と防御は必要だな。
(SP50を消費して【回避】を、SP100を消費して【シールド】を獲得しました)(残SP量1900)
【回避】敵からの攻撃または障害物から避けることができる。Lvが上がるとよりはやく避けることが出来る。LvがMaxになると【幻影回避】に進化する。
【シールド】魔力を用いて盾を作る事により相手の攻撃を防ぐことができる。回避不能攻撃などへの対処にうってつけ。Lvが上がると防御性能の上昇。LvがMaxになると【イージス】に進化する。
【不屈者】諦めること無く、足掻き続ける者に送られる称号。対象のHPが3割を切ると受けるダメージが軽減される。
まさか体力が3割未満になってるとは思わず息を飲む。
思いのほかシャドーの使う闇魔法を食らっていたようだ。
今日は疲れた事もあり、近くの洞窟で休む事にした。
次の日から連日魔物を狩りまくる事にした。レベル上げは必須だと感じたからだ。
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俺はカイル。ギルド「猫かぶり」のC級冒険者だ。
今日は1人で穢れの森へやってきた。毒消し草の入手のために森の奥へと進む。そこで大きな音が聞こえた。
音の鳴るほうへ警戒レベルを引きあげながら近づく。
近づくにつれ、血の匂いや魔物の死体が増えていく。
「やべぇだろ、ここ。何があったんだ。」
すると、「君は誰かな?」と声を掛けられた。
相手を見ると身長155cmくらいの銀髪の血まみれの少女がいた。しかしよく見ると羽が生えており角もあった。カイルは剣を向け、背後を確認しながら返答する。
「君こそ誰かな、俺は冒険者だ。なぜそんなに血まみれなんだ?」
カイルは警戒する。昔、カイルが冒険者になりたての頃教わった吸血鬼の特徴に目の前の少女が似ていたからだ。
魔物の討伐にはランクが示されており、E~SSSまで存在していた。その中でもC級冒険者はCランクモンスターを倒せることがC級になる条件であった。
しかし、吸血鬼の討伐ランクはBランク、
しかも目の前の少女は低位吸血鬼だろう。そうなると討伐ランクはAに上がる。本来はA級冒険者を呼ぶべき事案だ。街の近くにAランクの魔物がいるという狂気。言葉を選んで対応する。
「おや?見て分からなかったのかい?魔物を狩っていたんだよ。自身の成長のためにさ。それになぜ剣を向ける?私は君になにも攻撃をしてないと思うのだけれど。」
「成長のために俺を狙う可能性だってあるだろう。警戒心を解くつもりはない。」
「ふむ、ちょっと君の情報を見させてもらおうかな。」
情報?なんの事だ?まさか、【鑑定】が使えるのか?
「攻撃寄りのスピード型の剣士か。レベルは40。果たして高いのか低いのかはさておき。冒険者と言ったね。どうやら君は【斬撃】というスキルを所持しているのか。もし私が君と戦うことになるならこれを警戒すべきかな?」
少女は敢えてこちらに聞こえるようにしゃべる。
(やばい、スキルまで読み取られてる。俺の鑑定妨害が効いてない!?先程から鑑定しても一切読み取れない。それに低位吸血鬼は普通は会話は出来ない。会話をこなせるのは爵位を持つ吸血鬼以上のはず。どういうことだ?とりあえず返答しなくては)
「煽っているのか?俺の斬撃は吸血鬼であれば倒せるぞ、俺はもうすぐBランクだからな。」
「おお、それは怖い怖い。ちょっと私も退散させてもらおうかな。近くに街があるなら行くのはもう少し強くなってからにしなくては…。」
少女は後ろに下がる。その瞬間、
「待て!逃がすか!斬撃!」
ガキィィーーン
剣が少女の体に当たる直前、とても硬いなにかに止められる。その瞬間、少女が動き出し、手を上げ、こう呟く。
「暗黒魔法 ダークソード」
カイルは胴体と頭を切り離され、そこに倒れ伏した。




