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TS転生した吸血鬼が色んな血を取り込み平和に暮らしたい冒険譚  作者: 月姫ステラ
3章 ダリオン王国 大騒乱編
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大狂騒編 その5

それじゃあイリアちゃん、ダークネスナイトの元に向かいましょうか。


イリアは翼を広げ、マイシャ達の上を飛びながらついていく。

(今回はサポートって感じかしら。倒せそうならそのままで無理そうなら殴り込みね。恐らく私の攻撃なら物理無効も貫通できるでしょ。)


そんな意気込みをしながら進む。ギガントがいなくなったからか、マイシャ達は気を休ませながら行動することが出来ていた。索敵は任せてとのイリアからのお達しであった。


「それにしても死の墓場と聞いていたけれど、全然そんな感じがしないわね。ただ霧が少しあるだけの墓地じゃないの。骨の1匹も出やしないわね。」


「そうなんですよ。ここは普段はスケルトンやらグールやらゾンビが居るはずなんですけどね。皆さんは見かけましたか?」


マイシャはそう言って後ろの者達にうかがうも、見かけないの返答だけである。本当に墓地なのか?という返事まで。しかし1人の仲間が貴重な情報を教えてくれた。


「マイシャ様、以前私がここを冒険任務で訪れた際は霧は一切かかっておりませんでした。一日中張り込みを続けましたが、霧がかかる様子がありませんでした。もしかしたら何者かが霧をかけているのかもしれません。」


「なんと、それは貴重な情報ですね。それで魔法士達に伺います。一日中霧を立ち込めさせるような魔法はございますか?」


聞かれた魔法士達は口々に、あるにはあるが、霧を出し続けるには魔力を消費し続ける必要があるらしい。

【自然魔法】濃霧之陣という魔法らしい。陣と言うからには維持にはその陣に魔力を込める必要があるのだろう。


マイシャ達は情報の共有を進める。シータイガーの討伐、ギガントの討伐、シャドウドラゴンの討伐が完了し、デストロイナイトの討伐中、ダークネスナイトに進化した事、後方と中央で挟み撃ちにすること。そしてマイシャ達が援護をする事を、確認し合う。


そして現場に着く。ダークネスナイトが槍を構え今にも動き出しそうである。


「今です!【神聖魔法】聖域サンクチュアリ!」


魔法士達は聖域を発動させダークネスナイトの動きを遅くする。相手が止まっているため、効いているかは分からない。


「行くぞオラァ!【大地之怒槌アースアングルハンマー】【突進】【身体剛化】【魔力金剛体】!」


メイガスが後ろから突撃する。


「【大地魔法】地脈回廊!【貫通魔法】魔貫通!」


ヴァイラも前から突撃する。


イリアは念の為に上空で待機する。

(あれ、ヴァイラが地脈を使った魔法をやろうとしてるわね。手助けしようかしら。)

「【地脈操作】。」


ヴァイラの動かす地脈をよりなめらかにし、動かしやすくする。これにより、ヴァイラの攻撃によりダークネスナイトの動きが鈍る。どうやら槍を動かそうとしているらしいが、聖域サンクチュアリが効いているのか、こちらに影響はなかった。


ヴァイラの魔法によりダークネスナイトは拘束され地中に引きずり込まれる。その瞬間をメイガスの攻撃により首を飛ばす。


しかし、ダークネスナイトは槍を捨てヴァイラの魔法を素手で引きちぎりメイガスの攻撃をはじく。そしてその瞬間、槍を再度持ち、

「【絶槍】黒炎槍。」と。

黒い炎を纏った槍が高速でメイガスに向かって投擲された。


「まずい!メイガスよけろ!」


(ヴァイラの叫びは聞こえているが、刹那にそのような動きが出来ないんだよ!)


メイガスは諦めかけ目を瞑ったそのとき、


「【停止の魔眼】。」


突如として槍の動きが止まる。


ダークネスナイトは動きの止まった槍を見て驚きを隠せずにいた。それはこちらもまた同じ事であった。


「え、槍が、止まっ、た?」

ヴァイラはたどたどしい反応をする。


「し、死ぬかと思ったぞ…。」

メイガスは生きている事に安堵している。


「イリアちゃん、その目は一体…。」

マイシャはイリアを見て開いた口が塞がらないようだ。


「これ?これはただの【停止の魔眼】よ?見たものが生き物であれなんであれ、空気以外なら止められるのよ。魔力も発動の瞬間のみの消費だし使い勝手がとてもいいのよ。」


イリアは饒舌に語るが、周りの者達は焦りの表情を見せ始める。

(強いということは分かってはいた。魔神を単独討伐するくらいには異次元な強さをしている。まるで剣神様や勇者様みたいだ…。それに魔眼が派生しているのか…。魔族ではあるから魔眼が使えるのは当然だし上位の魔族であれば普通だしな。でも待て…。ダークネスナイトはランクでいえばSSSランクだぞ…。その攻撃を魔法無効をすり抜けて止めるとは。)


メイガスは改めてイリアの強さを実感した。


「みんな苦戦してそうだし、何だか面白そうだから私も戦っていいわよね、ヴァイラ。」


「あ、あぁ構わない。倒してくれ。」


「ラッキー!じゃあ早速…。【空中機動】【神速】【回死魂デッドソウル】。」


メイガス達は別に目を離したわけではなかった。むしろ釘付けになっていた。なのにいつの間にかダークネスナイトの真後ろに立っていた。手に黒い何かを持った状態で。そしてイリアはその黒い何かを口の中に入れる。


「美味いわねぇ…。やっぱり強者のは食べるに限るわァ。」


その瞬間、ダークネスナイトはばたりと倒れた。


(ダークネスナイトの討伐に成功しました。経験値120万を獲得しました。レベル815から816に上がりました。)


指をパチッと鳴らすとダークネスナイトの死体は時空間魔法の倉庫の中へと消えていった。もちろん後で食べるためだ。


「あ、レベル的には雑魚なのね。大した経験値にもならないわね。なら技術だけ突きつめたタイプかしら。何はともあれ、これで全部片付いたんじゃないかしら。大狂騒スタンピードはこれで終了ね!」


「イリアちゃんおめでとう。」

マイシャは一言述べた。


帰りはご機嫌なイリアとマイシャが2人で話しているがその他のメンバー達は終始無言であった。

ガゼルは帰る直前に目覚めたのか気楽に歩いていた。


何せ特に戦功をあげたのは、ガゼルとマイシャとイリアの3名であった。


名前:イリア・フィーリアス

種族:王位龍血鬼(魔王)(半神)

レベル:816

状態:普通

装備:白神の長剣、黒神の長剣、邪神の篭手

体力:測定不能

魔力:測定不能

攻撃力:910億(装備時:測定不能)

防御力:61億(装備時:測定不能)

機動力:1600万(装備時:64億)

スキル:変装LvMax、空中機動LvMax、神速演算LvMax、飛翔LvMax、転移LvMax、ワープゲートLvMax、多重並列思考LvMax、魔法隠蔽LvMax、回死魂デッドソウルLv-、魔導破壊LvMax、魔導書ネクロノミコンLv-、レベル吸収LvMax、オシリスの裁きLv-、粒子崩壊パーティクルカラプスLv-、言語理解LvMax、保護魂ソウルプロテクトLv-、神罰Lv-、魂喰いLv-、魂魄適応Lv-、連携強化LvMax、追憶LvMax、記憶破壊LvMax、念話LvMax、輪廻転生Lv-、惑星間転移Lv-、気候改変Lv-、対龍法術Lv-、神速Lv-、反射障壁Lv1、投擲Lv1、眼力強化Lv1

特殊スキル:断絶結界LvMax、魔王LvMax、世界樹の魔眼Lv-、メイドLvMax、半神術Lv-、別天神ことあまつかみLv-

大罪スキル:暴食Lv-、強欲Lv-、憤怒Lv-

称号:転生者、不屈者、傾国の美女、穢れた森の支配者、暴食者、破滅の魔王、神と龍の血を受けし者、魂喰らい、深淵と混沌、魔神の統率者、回避王、王の風格、龍殺し、脱獄姫、強欲者、憤怒者

SP:1020万


そして最後に通知が来ていた。

(【威圧の魔眼】【停止の魔眼】【魅了の魔眼】【精霊視】が特殊スキル【世界樹の魔眼】に統合されました。)

(称号:強欲者、憤怒者を獲得しました。)

(【飛翔】が破棄され、【空神】に派生進化しました。)

(【魂喰い】【魂魄適応】【保護魂ソウルプロテクト】が破棄され、【魂魄神】に派生進化しました。)


再度、ステータスを表示します。

名前:イリア・フィーリアス

種族:王位龍血鬼(魔王)(半神)

レベル:816

状態:普通

装備:白神の長剣、黒神の長剣、邪神の篭手

体力:測定不能

魔力:測定不能

攻撃力:910億(装備時:測定不能)

防御力:61億(装備時:測定不能)

機動力:1600万(装備時:64億)

スキル:変装LvMax、空中機動LvMax、神速演算LvMax、転移LvMax、ワープゲートLvMax、多重並列思考LvMax、魔法隠蔽LvMax、回死魂デッドソウルLv-、魔導破壊LvMax、魔導書ネクロノミコンLv-、レベル吸収LvMax、オシリスの裁きLv-、粒子崩壊パーティクルカラプスLv-、言語理解LvMax、神罰Lv-、連携強化LvMax、追憶LvMax、記憶破壊LvMax、念話LvMax、輪廻転生Lv-、惑星間転移Lv-、気候改変Lv-、対龍法術Lv-、神速Lv-、反射障壁Lv1、投擲Lv1、眼力強化Lv1

特殊スキル:断絶結界LvMax、魔王LvMax、世界樹の魔眼Lv-、メイドLvMax、半神術Lv-、別天神ことあまつかみLv-、空神Lv-、魂魄神Lv-

大罪スキル:暴食Lv-、強欲Lv-、憤怒Lv-

称号:転生者、不屈者、傾国の美女、穢れた森の支配者、暴食者、破滅の魔王、神と龍の血を受けし者、魂喰らい、深淵と混沌、魔神の統率者、回避王、王の風格、龍殺し、脱獄姫、強欲者、憤怒者

SP:1020万


















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