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誕生日パーティーも解散の時間になっちゃいました!

またまた新キャラです。

 みんながいる広場に着くと、お兄様が駆け寄ってきた。そして、私の肩に手を置いた。犬を抱いていたから、さすがにハグは出来なかったみたい。


「リア! どこ行ってたんだい? すごく心配したんだよ」

「ごめんなさいお兄様。少し迷ってしまいまして」

「これからは気をつけてね。怪我もしていないみたいだから良かったよ」

「はい。本当にごめんなさい」


お兄様は私の頭を撫でて安心したような笑顔を見せた。


「クッキー! ここにいたんだね」


 遠くから一人の少年が走ってくる。(すみれ)色の髪に茶色の目が映える綺麗な顔立ちの少年だ。


「見つけてくださってありがとうございます。気付いたらいなくなっていたので探していたんです」

「そうだったんですか、すぐに連れてこられず申し訳ありません」

「いえいえ、とんでもございません。さあ、クッキーおいで」


少年はクッキーと呼びながら犬を抱くと、優しい手つきで撫で始めた。

お兄様は何かに気づいたみたいで、慌てて少年とアイリーン様の前に私を立たせた


「お久しぶりです皇子様、王女様。紹介が遅れてしまい申し訳ありません。こちら、妹のマードリア・フレーバです」


「いえ、大丈夫です。久方ぶりですねカーター様、アイリーン様。そしてマードリア様、ご挨拶が遅れました。スーウィツ帝国の皇子、フーリン・エグラメルと申します。以後、お見知り置きを」

「こちらこそ、久方ぶりです。フーリン様、カーター様」


私の顔から血の気が引くのを感じた。皇子様とは知らず挨拶が遅れてしまった。


「皇子様、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。ドルチエ王国侯爵家、カーター・フレーバの妹、マードリア・フレーバと申します」

「マードリア様とアイリーン様はたしか僕と同い年でしたよね?」

「「はい」」

「では、学園では同学年ですね。仲良くしていただけると嬉しいです」

「「もちろんです。今後ともよろしくお願いいたします」」

「はい、よろしくお願いします。それでは僕はこれで失礼します」


皇子は笑顔を絶やさずお辞儀をすると、馬車がずらりと並んでいる方に歩いた。


「それじゃあマードリア、もうお開きになっているから僕たちもこれで失礼しよう。王女様、失礼します」


お兄様は私の手を取って馬車の方に歩いて行く。

振り向いた時に見たアイリーン様の顔は、何か言いたげで寂しそうだった。きっと、プライドが邪魔して言えないのだろう。

ここは、人生の先輩である私から歩み寄りますか。


「お兄様、少し失礼します」


私はお兄様の手を離してアイリーン様の元に戻った。

その時のアイリーン様の顔は、頑張って隠しているのだろうけど、すごく嬉しがっているのが丸分かりだ。


「何しに来たのよ、帰るんでしょう」

「はい。ですが、まだ言い残したことがありましたので。アイリーン様、私はもっとアイリーン様と仲良くなりたいです。差し支え無ければ、またお会いしていただけないでしょうか?」


アイリーン様は顔を見られない為か、明後日の方を向いた。


「し、仕方がないわね。また会ってあげるわよ」

「はい! ありがとうございます。それでは失礼します。──今のところ、私はいつでも空いておりますから!」


少し離れたところで思い出したかのように叫び、アイリーン様にお辞儀をして、お兄様の隣に戻った。


「もう平気かい?」

「はい、お待たせしてしまって申し訳ありません、お兄様」

「全然大丈夫だよ。可愛いリアの為ならいつまでも待つよ」

「ありがとうございます。お兄様、今日は本当にありがとうございました。おかげで友人ができました」

「友人ができたのはリアの素晴らしい人柄のおかげだよ。正直、王女様に関してはあまりよろしい話を聞かなかったから少し心配だったんだけど、杞憂みたいだったね。リア、王女様の良い友人であるんだよ」

「はい!」


こうして私達は我が家へと戻った。

誕生日順に並べると(基準は日本です)

4月フーリン(5)→4月公爵家子息(6)

5月アイリーン、第二王子(5)→6月カーター(7)

        ↓

9月公爵家令嬢(5)→2月マードリア(5)

        ↓

     3月ビケット(6)

て感じです。

なのでマードリアは今回が初めて兄以外の貴族と触れ合った感じです。


少しでもいいなと思いましたら感想、レビュー、ブクマ、評価お願いします!


本日はもう1話投稿します!

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