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魔法の実技授業です!

 ここ最近、すごく見られている気がする。

なんでだろう、心当たりは正直一切ない。そう自信を持って言える。


「マードリア、行くわよ」

「へ、え?」

「これから魔法の実技授業みたいです。マードリア様が魔法を使うところは初めてですので、楽しみです」

「そういえば、あたしも見たことないかも。アイリーン様はありますか?」

「私もないわね。レンさんは?」

「い、いえ、私も一度もないです。ガーラちゃんは?」

「みんながないならあるわけないよ」

「そもそもマードリアは誰かの前で魔法を使ったことはあるの?」


なんだろう、なんとも言えぬ圧を感じる気がする。主に二名から。


「ジェ、ジェリーの前くらいですね。それ以外の人の前では使ったことないです」


魔法を使うと、精霊に言われた通り体に負荷がかかるから、そのことを知っているジェリーの前でしか使ってないんだよね。ジェリーなら少しくらい迷惑かけても大丈夫だし。


「ジェリーとはどなたですか?」

「マードリアの専属メイドよ」

「そうなんですか」


どうしてだろう、リリーが笑っていないように見える。あまりにも失礼な見間違いをしてしまったので、心の中でリリーに謝っておこう。


「でも今日でみんな見れるんだから。早く行こう、先生に怒られちゃうよ。ガーラも、そんなところにいないで早く行くよ」

「あ、はい」


◇◆◇◆◇


「はあ……」


 気乗りしない。迷惑かけたくないから使う魔力量は気をつけないと。


「そんな溜息ついて、どうしたんですか? 何かやましいことでもあるんですか?」


ガーラは私の隣にきてぼそっと呟いた。


「いや、そういうわけではないけど」

「そうですか。……この授業で終わりですから、少しボクに付き合ってもらえますか? 二人で話がしたいんです。ボクもずっとマードリアを見ていて、チコに好きなの? って面白がって聞かれるのはもう嫌ですし」

「あ、はは。そうだね、ガーラがどうしてそんなに私のことを見るのかも気になるからいいよ」

「それじゃあ、放課後また」


 ちょうど集合場所に着いたので話も終了した。


「はいみんな、ちゅうもーく」


ギリギリ二十代前半くらいの女性教師が声を張り上げた。


「今日から諸君の魔法実技の教師を務める、シュリーム・エンスだ。若いからって舐めてると痛い目に合わすからな。女子だからって容赦しない」


うわー厳しそう。私は緩い先生の方が好きだな。


「まずはいくつかある的に赤い線を越えずに水魔法を当てろ。詠唱は知ってるんだし、これくらいのことはできるだろ。できなかった奴は一ヶ月雑用係だ、貴族だからって免除しないからな。はい、始め!」


全員的の前に並ぶ。


「トップバッターはあたしがいくね」


チコは一歩前に出て右手を前に出す。


『我に眠りし精霊よ、今その力を放ち、かの的に水の玉を打ちつけよ』


チコの右手からは水の玉が放たれ、真っ直ぐに的にぶつかって消えた。


「よし、チコ・ブライト合格」

「合格だって、良かった」

「おめでとうチコ、良かったよ」


チコの魔法のおかげで、どれくらいが基準なのか分かったから安心して魔法が使える。

シュリーム・エンス:シュークリームとエッセンス


あとがきで説明するのもなんですが、男女全ての授業別です。その内物語内に付け足しときます。


次話はもしかしたらr15表記必要な話かもしれないので注意してください。(まさか恋愛描写以外でこうなるとは…)


次話 本日中

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