入学式!
「はわわわわ、いってきま〜す!!!」
「なんで、目覚まし時計ならなかったんだろう
昨日忘れず設定したはずなのに!!!」
私の名前は紅月雫 高校一年生!!
私はあまり勉強は
得意なほうじゃないんだけど、
難なく試験も受かり
県で唯一の名門校であり、
女子高でもある。
月詠女子高等学校に
入学、そして今日は
記念すべき月詠高校の入学式!
なのだが....入学式初日そうそう寝坊したのである。
「せっかく名門校の月詠学校の試験に合格したのに
入学式から遅刻しちゃうよ〜」
私の家から約40分ほどの場所に月詠高校がある、
学校までの通路は商店街を通り海沿いを通り、
とても長い坂道を抜け月詠高校はある。
「おはよー雫ちゃん今日も遅刻かい?」
「あ、電気屋さんのおじさんおはよー!
急いでるからまたね〜」
この商店街、月町商店街は外国人や観光客にも
人気で、活気のある商店街である。
あ、さっきの人は電気屋さんのおじさん!
小さい頃から私の事をよく知っているらしい、たまに小さかった頃の私の話を聞かせてくれる。
「この路地を曲がれば海沿いだ!
まだあと25分ある、いける!」
路地を曲がった先には綺麗な海が見える、
特に、潮騒ビーチは
海水浴で地元の人や観光客で人気な場所である。
7月25日に行われる、
花火大会は地元の人や観光客
そして私もとても楽しみにしている、
潮騒ビーチから見える
花火はみんなの心を奪うほど魅力的でかつ
迫力のある人気スポットである。
「あとはこの長い坂道だけだ...って
あと10分しかない!!
このままじゃ遅刻になっちゃう急がなきゃ!!」
長い坂道を抜ければ月詠高校がある、
この坂道は地元では
(命削りの坂)と言われ、たしか由来は
昔誰かが途中で倒れたとか何とか...
それはさておき、春には月詠高校名物、桜ロードで有名である
ピーク時には道路が桜でいっぱいになり、
レッドカーペットならぬピンクカーペットになるらしい。
「やっと着いた、ひやー、
危ない残り5分で遅刻だったよ!」
何とか遅れることなく月詠学校に到着した。
「雫〜入学式そうそうからまさかの遅刻するのかと思ったよ!全くお騒がせなところは相変わらずだな〜」
彼女の名前は橘 葵 (たちばなあおい)同じく高校一年生!
小学校、中学校と一緒でいつも仲良しいわば親友である。
彼女は小中と野球をやっていて中学の時は、
(エメラルドファイターズ)
選抜で選ばれた人しか行けない
野球チームに所属していた、
彼女は足も速く守備も的確にさばき
相手チームからは(守備職人)と言われたこともある。
「葵ちゃん、ごめんごめん
目覚まし時計がならなくてさ〜」
「雫、中学の修学旅行の時と同じく、
起きる時間に設定してなかったんじゃないの?」
「あはは、まさか〜高校生だから忘れないでしょ
そろそろ入学式だよね体育館行こうか!」
「雫、目覚ましの設定忘れたな
じゃあ体育館行こうか!
雫どこ行くの!?そっちは学食だよー」
「あれれ、こっちじゃないっけ?
ごめん葵ちゃん道案内よろしく」
「雫は相変わらず、変わらないな〜」
無事入学式が、始まり高校生活の始まりである。