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転生者と無能女子  作者: ラルス
第1章 前編 契約と裏切り
5/9

第4話 卯月 宇佐美

少し書き方が変わってきたかなと自分でおもいました。

思ったより早く出来上がったので、読んでいただけると幸いです。


 卯月(うづき) 宇佐美(うさみ)

 元、犬塚(いぬづか) 宇佐美(うさみ)だった者を私が取り付いている。

 私は、名を持たない実験体。

 2人の科学者により作られたものである。

 元の宇佐美はきっと中身だけこの世界で生まれ変わったのであろう。

 だが、私は演技を続けなければならない、卯月 宇佐美としての演技を

 犬塚(いぬづか) (けん)、元犬も、今頃は立ち直れなくなっているかもしれないが、そんな事は私には関係無いことだ。

 

 

 宇佐美はまだ、山の中にケンと野宿に使っていたテントの中にいた。

 宇佐美は考え事をしているのか、座ったまま

 そこにテント越しに影が映る。

 宇佐美は立ち上がり影の方に構える。

 その影はテントの入り口を開けて入ってきた。

九尾牙(きゅうびが) 妖狐(ようこ)かよく来たね」

 そう宇佐美が妖狐に語りかける、妖狐も宇佐美の反応を見て、まるで別人を見るかのような目で宇佐美を見る。

「それが君の本性かい?」

 と妖狐はいつもの様におちゃらけた感じで話しかける

「私は宇佐美であって宇佐美じゃない、本性も何も私は何者なのか自分が知りたいくらいだよ」

 と妖狐に言う、妖狐も何となく、さっきまで一緒だった宇佐美では無いことは分かっていたが、何者か分からないと言う部分に引っかかる。

「と、言うと君は私が予想するに」

 

 

 

「過去の実験に、ある寄生生物と私は思う」

 

 

 その答えに宇佐美は拍手をする

「何で分かったの?もしかしたら他の人が操っている魔法かもしれないのに」

 と言うと

「私は君に職業をさずけた、まだその時までは何も思わなかった。だが、職業をさずけて今の状況を考えたら魔法で操られている確率は低い」

 と答えた、宇佐美はそれは何故かな?、と試すように返すと

「君は魔法スキルはどうなのかはわからないが、魔法耐性、もしくは魔法無効化スキルがあると思ったからだ」

 と答えると、また宇佐美は何で持っていると思ったのと答えるので

「麗奈と言う奴がハンマーを投げ飛ばし宇佐美に当たりそうになっただろ?、その時僅かに私の結界が消えかかったんだ。」

 と妖狐が言った後、さすがだね!と宇佐美は手を叩きながら大笑いする。

 妖狐に取っては何が面白いんだと思ったが、宇佐美は不満な顔をする妖狐を見て、笑うのをやめて

「私は確かに妖狐の言う通り、魔法無効化スキルを持っている。レベルは言えないけどね」

 と言った、妖狐も宇佐美の答えに納得する

 そして次の質問に移ろうとした。

 そう、問題の寄生生物の件だ。

 だか、聞かれるのが分かったのか、宇佐美が

「そろそろ話はこれ位にしないかい?」

 とあまりにもわかりやすい誤魔化し方で話を切ろうとする宇佐美

 妖狐は聞きたい事があると言おうと、口を開いた瞬間、宇佐美は指を指して

「別の客人もいるみたいだしね」

 そう指さす方を向くと見覚えのある影が

 テントをでて、その影の人物の方を向く

「犬塚くん聞いていたのかい?」

 そうケンだった。

 妖狐の答えに頷く、どの辺からと聞くと、最初からだと

「犬塚くんすまないが宇佐美は危険だ、これ以上は関わらない方いい」

 と言うと、ケンは黙って座り込む。

 妖狐はケンが心配だったが、宇佐美が逃げていないかテントの中を見るが、姿が無く慌てて当たりを見渡すが

 遅かった。

 

 

 

 次の日、朝から郵便が来ており妖狐が受け取る。

 その中の1通に、目が止まり手紙を開ける。

 

 

 ケンは遠い目をしてベットの上に座ったままでいた。

 ドアのノックが入り妖狐の声がする。

 多分入るよと言ったのだろうが、ケンは聞こえてないかのように反応が無かった。

 妖狐が部屋に入ってくる、暗い顔でケンの座るベットの横にある椅子に腰掛け

「犬塚くん、次から次へと本当に済まないんだが」

 と暗い声で喋る妖狐は手紙をケンの前に差し出す。

 ケンは何も考えていなかったのだろう、手紙をとり何となく開き読み始める。

 すると、無表情だったケンの顔は驚いた様子に変化し妖狐の方を向く

 妖狐はケンの目を見て

「昨日の宇佐美くんに続いてすまないなまさか、」

 

 「(くだん)の奴が亡くなっているとは」

 

 ケンは、妖狐の顔を見て目をそらす。

 そう、妖狐も泣いていた。

 ケンは何も言えずに黙っている、だが手が震えて来て、こらえ切れなかったものが溢れ出す。

 2人は同じ部屋の中、静かに涙を流していた。

 

 

 

 妖狐は気がつくとケンが寝ていた部屋で椅子に持たれるようになっていた。

 どうやら自分も寝てい待っていたらしい

 そのまま流れでベットを見るとケンの姿は無かった。

 妖狐は慌てて当たりを見渡すがベットの上に置き手紙が一つあるだけだった。

 妖狐は恐る恐る置き手紙を手に取り読んだ。

 

 すみません、黙って出て行ってしまい、僕はこれから1人旅に出ます。

 置き手紙と一緒におじいさんから貰った小刀も置いて行きます。

 

 妖狐は小刀を見て、件の物だとすぐ分かった。

 

 

 

 こうして姿を消したケン

 妖狐は件に謝るように小刀を握り締める。

 何も出来なかった自分を攻めていた。

 

 

 

 そして、次の話が始まるのです。

 第1章 前編 終

第1章 前編が終わりました。

前編に分けた理由としては、なんかキリがよく終わってしまい、まだ色々とまとまってない感があったため、後半主人公を救済したいです。

次回、前編から五年後の話の予定でいます。

読んで頂きありがとうございます。

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