表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者と無能女子  作者: ラルス
第1章 前編 契約と裏切り
3/9

第2話 魔法使い(無能)と召使(犬)

あれ?ギャグ系にしたつもりが、ガチバトル始まっちゃった・・・


 今、私会ったばかりの人に自分の名前を呼ばれている・・・

 卯月(うづき) 宇佐美(うさみ)は、見知らぬ女性の前で意識が飛びかけていた所だった。

「あれ?人間違えたかな、おーい!」

 と女性も慌てふためいていたが宇佐美意識が戻り大きく息を吸って

「選ばれたって何!職業くれるって本当!」

 と物凄い形相で女性に大きな声で言う。

 すると、周りの人達がブツブツと言いながら2人を囲むように近づいてくる。

「あれ、これは不味いパターンだね」

 と女性は宇佐美の手を掴み「しっかり捕まってるんだよ」と言って宇佐美が戸惑っている間も無く、2人は上に一気に飛び、宙に浮いた状態になった。

「あなたもしかして魔法使い!」

 と宇佐美は目をキラキラさせながら女性に言う・・・ぶら下がった状態で

 女性は答えた

「残念ながら魔法使いでは無いんだ、いちおう私の職業の関係で多少の魔法は使えるけどね」

 と言う、そして宇佐美は

「とりあえず聞きたい事は山以上にあるけど、とりあえず何であの人達は私達に近づいて来たんですか!」

 と聞いた、女性も下の人達を見てため息を付きながら答える

「あの人達は簡単に言えば騙された人達あの店にね」

 とラインアビリティを指さす

「そして宇佐美くん君がさっき私の言った職業を授ける件を叫んだ事によって多分ここからは予想だけど、私をラインアビリティの関係者と勘違いしたんだろうね」

 と答えたそれに宇佐美は

「え!ラインアビリティの人じゃ無いの何者本当に!」

 と驚く、そして女性はラインアビリティに向かって宇佐美を引いて空中を移動する。

「まだ名乗っていなかったね、私は九尾牙(きゅうびが) 妖狐(ようこ)職業は職与(ギィヴ)と言う適正のある者に職業を与える者だよ」

 と答えた。

 それに宇佐美はまたも意識が飛ぶ、それを見ている妖狐も呆れて、大丈夫だろうかと思いながら、ラインアビリティの屋根の上に着地する。

 

 

 その頃、宇佐美とぶつかった少年事、犬塚(いぬづか) (けん)はラインアビリティの裏入り口から侵入して、物が沢山置かれた倉庫のような所にいた。

 するとそこには三、四人ほどの怪しい連中がコソコソと話していた。

 

 内容は全くのありきたりな事だった。

 うまく騙せた。

 低級職業を上級と騙して金儲けは成功。

 馬鹿がずっと外で騒いでいる間に逃げる計画。

 

 正しく詐欺師のやりそうな手口だった。

 ケンはとりあえず、ラインアビリティの連中を倒す方法を考えていた。

 だが、

「おい?誰かいるのか」

 えっ?もう見つかった。

 いや待てそんな理由・・・

「てめぇどっから忍びこんできやがった!」

 明らかに見つかった。慌て足で相手の顎を蹴り飛ばす。

 流石にそんな騒ぎを起こしたら他の奴らもやって来た。

「誰だァてめぇは!」

 何というありきたりな展開・・・

 とりあえず見つかった以上戦うしかない、いちおう、お爺さんから色んな事を教わった中でも体術はしっかり仕込まれてきた方だ。

 次々に相手を蹴散らすが何故か四方八方から湧いて出てくる。

 何人いるんだよ、どっかの秘密組織かなんかかよ!

 そう思いつつ倒した奴らの数も分からないくらいになった時

「なんだこいつ職業持ちでも無いのに強いぞ」

 と1人そう言うと

「俺に任せとけ」

 と1人ケンの前に現れる。

 どうやら職業持ちのようだ。

「俺は盗賊と言う職業でな」

 ん?盗賊?じゃあ他の奴らは何なんだよそれ以下の詐欺師軍団かなんかか!とツッコミたい所だが、職業は他の持ってないものとは違いスキルや特殊な能力等が使えると言う少し違うのだ。

 そんな名乗り出ただけあり強いかもしれないと思い、スグに攻撃を仕掛けたら

「ちょー!待てよ、まだ話の途中だってーの!」

 えぇー、と思うくらいダサいセリフが出る。

「いや、この状況でよくそんな悠長なこと言えますね。」

 とケンは冷たい言葉で返すと、相手はうるせえ、と言いながら短剣で襲いかかるが、ケンは簡単に避ける。

「ならこれでどうだ!」

 スキル:急所突きLv32

 職業持ちが使う能力の一つスキル、レベルが高いほど能力の強さが違ってくる。

 そんな急所突きも軽くよけ、ケンは職業持ちの相手を寝技で締め上げる。

 周りも、まさか職業持ち相手に圧倒するとはとケンを恐れ逃げようとするが、その時

「何の騒ぎだ!」

 と女の声がすると周りはピタリと足を止め、顔が青ざめ始める。

 そこに現れたのはケンと同じくらいの身長の胸がない女が現れる。

「おい!そこの奴!私を見て何を思った?」

 とケンを指さして言う。

 ケンは寝技を辞め立ち上がり、寝技を決めた相手の上に立って言う。

「いや、子供の女の子が何でこんな所にいるのかなーて」

 その言葉に周りは凍りつく。

 相手の女も怒りを堪えながら言う。

「こう見えて20歳何ですけど、てか君と対して背は変わらないよねー」

 笑っているつもりだろうが、怒りが顕になっている。

「そうだったんですか、胸が小さいからてっきり・・・」

 と胸と言う単語と共にケンの真横に鉄の塊が地面に叩きつけられる。

「貴様、私は非常に怒っている何故だか分かるよな、なぁ!」

 その鉄の塊の正体は巨大なハンマーだった。大きさ的に大人2人分、特殊な素材なのかかなり重そうに出来ている。

「あなたも職業持ちですか?」

 と聞くと

「貴様の踏み潰している奴と同じ盗賊だ。ちなみに私の得意スキルは怪力、Lvは85だ。」

 ちなみにMAXが100であり85はかなり高レベル

「後、私が何で怒っているか聞いたよな」

 とハンマーをまた上に振り上げて叫んだ

「誰が貧乳じゃ、この糞ボーズがぁ」

 と振り下ろしてきた、かなりの轟音も鳴り響きながらケンの真上から迫り来る。

「しまっ」

 ケンは油断してた用で逃げ遅れた、と言うより踏み潰していた盗賊に足を掴まれていた。

「お前もみちづれじゃあ!」

 とケンの足をしっかり掴んで言う、流石にもう無理かとケンは思い目をつぶる。

 あれ、やって来ない?

 恐る恐る目を開けると最初に移ったのは9本の狐の尻尾だった。

「件とこの里子は、相手を挑発することしか出来ないのかい?」

 と片手でハンマーを止め後ろにいるケンに話しかける。

 ケンは

「まさか、お爺さんの昔の仲間の」

 と聞くと

「やぁ、初めましてかな、犬塚 謙君、私が九尾牙 妖狐だよ」

 ケンはやっと開けたかと少しほっとするが、まだ相手は怒っているのか

「私の邪魔をするなぁ!」

 またハンマーを振り上げてスグに振り下ろたが、妖狐は目の前に魔法陣のようなものを出し結界を作って防いだ。

「盗賊の怪力スキル、なかなかだね、でもね私は君の盗賊という中級職業とは違って上級職業の使い手なんだよ」

 と淡々と語る妖狐、まるで普通に話しているようでとても重そうな巨大ハンマーを抑えているように見えない。

「上級職業だと、お前はそれを誰から」

 と力を入れながら言う彼女に妖狐は

「私の職業は職与(ギィヴ)という職業を与える者、その中でも上級しか取り扱わない者でね」

 と答えると彼女はそれを聞いて何か思いついたのか1人頷き

「今から貴様を我々の1員になってもらおうか」

 と言うが即答で妖狐は断る

 その答えは当然気に入らない訳だからまたハンマーを振り下ろしなおすが、また簡単に止められ、妖狐が

「よし、宇佐美くん早速君の職業使いを見せてくれ」

 と大きな声で言うと、どこからか声がして

「ファイアーボール!」

 火の玉がハンマーを持つ彼女に向かって・・・向かって

 ん?

 大きい火の玉かと思いきや火の粉くらいの地理が降ってくる。

 ハンマーを持った盗賊も、妖狐も、ケンも唖然としていた。

 勢いのいい掛け声の割にしょぼい。

 

 しばらくすると、ゆっくりと現れる、魔法を使った本人、宇佐美がやって来る。

「失敗しちゃったかな?」

 妖狐はそれを聞いて宇佐美の方をそっと叩き言う

「もっと修行しなきゃだね」

 と言われた、それに宇佐美は

「だって直ぐに使えるって言うから」

 と言うと、そんな事言ったかなーと誤魔化すように苦笑いをする妖狐

 その場面を眺めるハンマー持ちの盗賊は

「何無視してんだよ!」

 とハンマーを回し投げし、宇佐美目掛けて飛んでくる。

 

 直撃、だと思った、ギリギリの所を妖狐の結界で抑えたが振り下ろす力とは違って無人のハンマーの威力は相当だったようだ。

 結界が敗れハンマーが貫通して止まる、妖狐もその反動で後ろに弾き飛ばされ壁に叩きつけられる。

 直ぐに宇佐美とケンが駆け寄る。

 

 

 

「済まない、ちょっと足を折ってしまったようだ。」

 と足を抑えながら言う。

 するとケンが

「俺が戦います、だから今から職業を」

 と言うが、妖狐は

「何の職業にするかは決まっているのかい」

 と言うと、ケンは戸惑う。

 ケンはどうしようと思い顔を上げると宇佐美が目に入る。

 

 さっき会った子だ、何故か知っているような感じがする。

 また前世の記憶が頭に流れる、それは正しく宇佐美にそっくりな前世の

 

 飼い主。

 

 前世のケンは犬だったようだ。

 でも、こんな偶然があるのだろうか、すると

 

「ケン?て言ったっけ、さっきは良くも無視したなと思ったけど、私をこの事に巻き込みたくなくてわざと無視したんだね」

 そう言うと、ケンは今になって照れくさくなり、無言で頷く。

「ありがとう、でもね私も普通の女の子みたいに守られてばかりでもいられないのだから、私は頑張る」

 その言葉にケンは驚いた顔をする。

 また前世の記憶なのか飼い主がいったセリフに似ていた

 

 ありがとう、またいじめっ子からまた守ってくれたね、でも私も負けてられないから、私も頑張るよ

 

 ケンは思った、今自分がしたいと思った事はなんだろうか

 答えは分かっていた、妖狐の方に体を向け真剣な目で見る。

「覚悟は決まったようだね」

 妖狐がそう言うとケンは頷き言った。

 

「俺は、この子を守りたい、だから守る強さが欲しい」

 

 その言葉には妖狐も宇佐美も驚いた

「私を守るって・・・え?」

 宇佐美は戸惑った、まだあって間もないのに守ると言われても、頭がごちゃごちゃしてきた。

 妖狐も

「守るって具体的には?」

 と言うと

「宇佐美って言ったけ?、俺は宇佐美を側から守る忠実な犬になる」

 と、これまた飛び抜けた事を言い出すケン

「犬・・・」

 妖狐も何が何だかという感じだったが、

「とりあえず、それに近い職業を与えよう」

 と言い、呪文を唱え始める。

 その時

「無視するんじゃねぇ!」

 とハンマー持ちの女は飛ばしたハンマーを拾い上げる

「ここは私が」

 と宇佐美がまた演唱を唱えるが

「宇佐美くん危ない」

 妖狐が叫んだ理由は

 またハンマーを回し投げしてきたらしく宇佐美の目の前にハンマーが

 

 

 目の前で止まった。

「特殊技、針金」

 と、ハンマーを無数の針金が絡まりピタリと止まっていた。

「ギリギリ成功か」

 と妖狐もほっとした顔で言う。

 

 ケンは職業を与えられたらしく、その職業は召使いだそうだ。

 

 ケンはハンマー持ちの盗賊の前に立ち、お爺さんから貰った小刀を構える。

 

 続く

と言うわけでガチなバトルが始まった所で、次回この調子だとギャグが無いかも?

なんかタグを裏切るようですみません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ