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Weapon8

 ウェルダーンの森をあるくこと、一時間。

 より強力なモンスターと出会うが、俺をそんなことで止められるわけがない。

 【黒剣】のスキルによりダメージに補正値が入り、少ない手数で倒せるようになったし、鬼夜叉モードになれば、大抵は自身の力に補正が入るので楽勝だった。しかも鬼夜叉モードになるのにMPは必要としない。

 なんという役に立つスキルだ。しかも常時経験値2倍になるし。

 これにより一時間ほどで俺はレベルが10から16になった。

 それにより、さらにWSPが1300になったのでウェポンスキルを新たに二つ習得した。

【闇狩人】【絶対君主】の二つだ。

 これによりさらに強さに磨きがかかりさらに先を進む。

 特に闇狩人が使えた。

 魔弓を作りだしたら、魔弓ゼマとアイコンに出た。

【魔弓ゼマ】説明:魔神ゼマが作り出したオリジナルの魔弓。

 器用に+800、攻撃力500。

 矢は無くても問題なかった、俺のMPを少しだけ(一本で1)削り、放つ。

 矢は吸い込まれるように敵に当たり、敵は爆ぜる。

 一撃だった。

 この辺の雑魚だと一撃だ。

 G級やF級ならなおさらでE級やD級でも一撃だ。

【黒刃帝】で作りだした黒刃刀クロガネでも同じだ。

 あまりにも強すぎる。

 なぜか自身の剣【少闇剣】が名前が変わり、【重闇剣】になった。

 剣にもレベルが存在してて、現在剣のレベルは俺とほぼ同じレベルの15だ。

 レベル13で名前が変わった。

 でも確か公式のサイトには少闇剣からまず並闇剣になるはずなんだが……重闇剣とか聞いたこともないな……どうゆうことなんだろう?


 まあいいや【絶対君主】もヤバい。

 相手を殆ど【破滅願望】状態にするので、複数体現れたときは同士討ちをし始めて勝手に敵が消えていく。

 俺はここまでスキルの力がとてつもないのかと嘆き、ウェルダーンの森の奥深くを進んでいく。

 そしてマップを確認すると、ここで森が途切れている。

 あれっまさかここで終わりなのか??

 俺はあっけにとられた。

 森の深淵に強大なボスがいるんじゃなかったのかよ。

 俺は諦めて森を出ようとすると、ウィンドウが突然開いた。

『クエスト発生! 《ゴブリンキングを打倒せ!》が発生しました』

 ついに来たか! 俺は辺りを見回した。すると後方から強大なオーラを誇る現時点では強敵であるモンスターが姿を現した。


 ゴブリンキング レベル30

 HPゲージ二本。

 つまり最大でもHPは2000ほどか……


 俺は叩きのめす勢いで突撃した。

 重闇剣と黒刃刀クロガネを構えて、攻撃態勢に移る。

 溢れ出る力で剣と刀を揮う。

 重闇剣を右手に構えて、横凪に一閃する。

 真横一文字に薙ぎ払われた一撃はゴブリンキングを後ろに僅かに後退させた。

 そのまま左手に持った、黒刃刀クロガネを大きく振りかぶり、縦一文字にまっすぐ大きく振りかぶって、そのまま勢いをつけて、振り下ろした。

 ゴブリンキングの左胸を抉る。

 かなりリアル――血飛沫が胸から噴き出して、俺の顔に少しだけ降りかかる、このような現実と違わないリアルな描写がWeapon Battle Gameの凄味だ。

 沸騰するぐらいに俺の興奮は最高に達していた。

 これほどのボスと対峙できる、そんな異形なる化け物をこの手で倒す興奮を――俺は脳のリミッターをこじ開けて、とばしていた。

 そのまま限界を超える跳躍を見せる。

 レベルが上昇したことにより、これほどのジャンプ力が出来る。

 力のステータスはこのような身体技能を可能にする。

 移動の際の走る速度は実は力も左右する。

 敏捷値が高くてもいいが、それだけでは力強く移動が出来ない。

 このような高い跳躍力も得れない。

 それが力のステータスが格段に上昇した結果だ。

 

 俺は力強く跳躍して、ゴブリンキングの頭にクロスするように剣と刀をぶつけ斬る。

 岩でも斬ったのか、意外と固く感じる触感だが、なんとかゴブリンキングの頭に傷をつけた。

 しかしここでゴブリンキングから痛撃なる破壊の攻撃が襲い掛かってきた。

 ゴブリンキングはデカい棍棒を持っている。

 それが着地の瞬間に俺に降り注いできた。


 俺は咄嗟に左手に備えたスモールシールドで防いだが、僅かにダメージを受けた。

 額から血と同じエフェクトの物体が溢れ出る。

 少し油断したようだ……だが、それもこれで終わりだ。

 俺は基本の武器技であるダークネススラッシュを使用した。

 重闇剣に自動補正されるウェポンスキルの初動動作が自動に入る。

 俺はそれを魂を賭けた一撃で、ゴブリンキングの首根っこに喰らいつくように斬りこみを放ち、ただそのまま手を自然に動かした。

 そしてそのまま左手の黒刃刀クロガネを重ねるように半分斬れた首を刎ねた。


 ゴブリンキングは崩れ落ちた。そのままゆっくりと顔を失ったその巨体は森の花、雑草が生える荒々しい地面に、生命をそれまで宿していた恐ろしい存在のゴブリンキングを終焉に導いた。

 やった……なんとか勝てたぞ……………………ふふっ…俺はやればできるんだ。

 やったぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


 ウェルダーンの森で俺の雄叫びが木霊した。

 そのまま帰ろうかなと思ったが、さらに裏ボスとかいないかなと思い探したが、まあいないよな。

 経験値も大量に貰えたからレベルが16から18に上がった。

 なおクエスト報酬として、WBPを3000貰えた。

 そして金も大分貯まったから、新しい防具を買うことに。

 始まりの街で、店売りの防具を見ていたが、防具屋にはあまり俺の趣味のものがなかったが、服屋に俺の好みの服が合った。

 黒を基調としたジャケット、魔法の力が付与して有、防御力が上がっていると書いてあった。

 名称はブラックライドジャケット。

 値段は50000ソルだった。

 まあなんとか買えた。

 ゴブリンキングがドロップしたゴブリンキングの王冠が30000ソルで売れたのが大きかった。

 防御力は+550となかなかいい。

 しかも敏捷が150も上がるし、何故か知能が100も上がるとは良い買い物だったぜ。

 これでこれからの戦闘も安心だな。

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