苗字
日も暮れ始め、カラスも寝床へ帰るころ。
長女の結衣が部活を終えて帰ってきた。
陸上部の彼女達は帰ってきたらすぐにシャワーを浴びるのだが、今日は真っ先にリビングに入ってきた。何か言いたげな様子で。
「ねぇねぇ!日本で多い苗字のトップ3知ってる?」
ゲームをしていた結人はめんどくさそうに答えた。
「田中、鈴木、山田じゃない?」
すると結衣はそれを聞いて嬉しそうに答えた。
「ぶっぶー!実は山田はトップ10にも入ってないんだよ!山田じゃなくて、佐藤なんだって!友達から聞いたんだ!」
「へー。ちょっと意外だな。知らなかったよ」
「でしょ!結人が私に負けるなんて、気持ちよくシャワーが浴びれそう!」
いつも通り本を読んでいた結花は、一応は話は聞いていたみたいで、本を読みながら結衣に言った。
「トップ3は田中じゃなくて、高橋だよ」
超面白いとか書きましたが、全然面白くないです。嘘をついてしまい、申し訳ございませんでした。