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溺れる魚  作者: どんぐり
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魚と手紙


初めての作品です!

うまくまとまるかな?!


ぬるっと、書いていきたいです!

私は魚だ。

社会という名の海に投げ込まれ

時代という流れに身を任せている

魚だ。


私は八人兄弟の真ん中だわ。

20年前にこの広い海に産み落とされた。

しかし、私は未だに卵から孵っていない。

卵に閉じこもり、大きくもない二つの目で

広い海を、外をギョロギョロ見ている。


私の家の二階にも卵から孵っていない兄がいる。

彼はいつ卵から孵るのか。それともこのまま孵らないのか。

私にはわからない。


人間は魚を使った諺をよく使う。

海老で鯛を釣ったり、鯖を読むことだってする。

魚だ。

私たちは魚なのだ。

泳ぐのが得意なマグロや土に埋まっているチンアナゴ

そんな人間が社会を作っている。


今私の前には到底マグロやチンアナゴになれそうにない、提灯鮟鱇みたいな男が座っている。

男は鮟鱇みたいな小さな目で広げた新聞の間から

提灯を揺らすみたいにチラチラ周りをみている。

男は深海から出てきたみたいに白くて、皺が多い。

年齢は50後半くらいだろうか。


私は提灯鮟鱇に、気を取られたことを不快に思いながら一昨日まで仲の良かった友達の手紙をを見返した。


彼は、いい友達だった。

しかし、マグロのような彼は黒潮の流れに乗ってきたカツオのような大学生に惹かれ北へ姿を消した。


彼は姿を消す前に私にある手紙を渡した。、その手紙には

"大学 倉庫 開けろ"

とだけ書いてあった。


大学の倉庫なんてたくさんあるし、そもそもどこの大学かもわからない。

そんな手紙なんかは洟も引っ掛けなければいいのだが、

マグロになりたかったスズキはその手紙を無視できなかった。

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