2025年12月12日金曜日
ベトコンラーメン(10年前)
名古屋は今「台湾まぜそば」がブームらしい。ブームと聞けば、食いたくなる方で、早速、妻と有名店に食いに行った。?。最初、広島の汁なしタンタン麺のパクリ、かと思った。製麺所の子供だから偉そうに批評する訳ではないが、これだったら汁なしタンタン麺の方が断然うまい。台湾とまぜそばを合わせる事でうまそうな感じは確かにするが、ブームで終わる気がする。大量の生のニラとニンニクを麺と混ぜても一体にならないし、舌が痺れてろくに麺が味わえない。ここにもインパクト重視の今のラーメンブームの弊害が出ていると思う。若い人達が新しいラーメンにチャレンジするのはわかるが、私を含めて舌が麻痺していて、シンプルなうまさがわからなくなってしまっているのではないか。ちなみに、広島でよく行ったのが、「くにまつ」と「まさら」。どちらもシンプルにうまい。
台湾と聞くと、私の世代だと、台湾ラーメンの方。だけど、台湾ラーメンがメインってわけじゃなくて夜遅くまでやっていて、飲んだシメに食うって感じ。三次会くらいで、300円くらいの青菜の炒めを頼んでビールで飲み直し、最後は必ず台湾ラーメン。辛くて、うまくて、ビール飲みながら、汗だくでかき込む。20年くらい前、名古屋支店時代、毎晩のように今池で繰り広げていた光景だ。
名古屋に住むようになって、何回か行ったが、味が昔と違うような気がしてならないし、これが台湾ラーメンの値段?ってくらい値段が高くなっていて、行かなくなった。
偉そうに批評してばかりなので、辛いけどうまい ベトコンラーメン新京を紹介したい。ベトコンラーメンも、私が名古屋を離れているうちに、すっかり有名になってしまった。今では愛知、岐阜にチェーン展開している。本店は一宮。今は、たまに実家に帰る途中、羽島店で食う。羽島店も異常に繁盛していて、周りに何もない一軒家的な所にあるのだが、ここだけ行列が出来ているのは、岐阜に於いて一種異様な光景である。うまい物を出せば、どこでも人は集まる、という事だ。
話は逸れるが、私が食いたいと思っていて今だに食えていない蕎麦屋に、「だるま」という店がある。以前は広島にあって、今は大分に移ったらしい。テレビでも何度も特集される蕎麦の名店で、腰の曲がったオヤジがやっている店だ。(まだ生きていれば。)広島支店時代、会社の先輩が、北広島の山の中にある店で、5時間近く並んで食った話を聞いた事がある。
北広島の山の中だろうが、何処だろうが、蕎麦を打つ確かな技で、客を集めることが出来る。うまい物さえ作れば売れる。これは父がずっと言い続けてきた事だ。
ベトコンラーメンの本店には昔から家は麺を卸していて、子供の頃から通っていた。と言っても、ベトコンラーメン自体、強烈に辛いラーメンで、幼い子供が食える代物ではなかった。
ベトコンは、ベトナムと私は理解している(ベストコンディション説あり)、本当の事はよく分からない。ベトコンラーメンはベトコンラーメンだし、それ以外表現のしようがない。基本は、ニンニク。客の好みや都合を一切無視した、大量のニンニクを使用する。更に大量のもやしと共に炒め、正統派鳥ガラ豚骨スープを投入、麺は家の細麺ストレート麺だ。
先ず大抵、心の準備が出来て無い人は、ひと啜りして、ムセる。辛い。辛いけど、うまい。でも、辛い、の繰り返し。クセになる。汗が滝のように噴き出る。禁断のラーメンだ。
また、この店に来る人のほとんどは、トリカラか、ゲソカラを一緒に注文する。両方注文する人もいるくらい、どちらもうまい。揚げ方が独特で、パリっとしている。塩胡椒で食べる。子供の頃は、ベトコンラーメンより、トリカラとゲソカラが食いたくて行っていたくらいだ。昔は、トリカラは、骨付き肉だったが、今は骨無し。時代の流れ、か。「トリカラは、骨付きの方が、断然うまい!」って言ったのも父だ。名古屋、岐阜に来たら、一度は食べた方がいい。お勧めの店だ。
今思い出したが、昔本店では、客が来る度に、ドラを鳴らしていたと思う。ジャン、ジャン、ジャーン、って。店員も威勢がよかった。「いらっしゃい!」って。今もやっているのだろうか。父も、当時何を思ったか、あのドラを探し求めて買ってきた。ドラというのは、何か中国で戦争の時、ジャンジャン鳴らしながら戦う金属製の太鼓の事。あれが昔、家に飾ってあって、たまに叩いていた。




