1987年9月19日土曜日
前日の日記を読み返し、今、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。惨敗でした。
まず結果だけを述べますと、コロラド川には辿り付けませんでした。半分くらい降りたインディアングランドで、これ以上降りたら、登って帰れなくなると判断し、さっさと引き返してきたのであった。それでも最後の登りの3時間はまさに地獄でした。本当に泣きながら、頂上までたどり着きました。情け無い。ただ、ガイドブックに書いてあった8時間でコロラド川まで行って、戻ってくる話しは絶対嘘です。行ける訳無い。途中で引き返した私でも6時間以上歩き詰めでした。体はボロボロです。
それにしても私の試みは、暴挙と言う他ありませんでした。SWISのテニスシューズ履いて、前日75セントで買った手提げ袋、という装備。水だと思って買ったのは炭酸水でした。こんなふざけた野郎がやってはいけなかったんです。ゼイゼイ言いながら登る私の横を、馬に跨った観光客が何人も通り過ぎました。私も所詮軟弱な観光客の1人として、素直に馬に乗れば良かったと死ぬほど後悔しました。何で旅もこの最終盤でこんな目に遭わなければならないのか。グランドキャニオンの奥深さだけはこの身に刻むことは出来たのでした。
PS
そう言えば、大学1年の時、飲んでて突然『富士山に登ろう』と思い立ち、5合目から登った。アーミージャケットと革靴で立ち向かって、8合目で断念し引き返した。同じか。




