1987年9月15日火曜日
なんて街だ。これじゃまるでゴーストタウンだ。道だけがやたら広くって、ビルもそこそこ建っているのに、とにかく人が歩いていない。レストランもやってないし、そこら中の空き店舗にリースの看板。このツーソン、って街に何が起きたのか?
とにかく食い物を、という事でレストラン探しを諦め、バスディポに戻って、チキンとトーストを食った。こうなってくると、飽き飽きしていたマクドナルドが恋しい。
今日泊まっているホテルは、部屋はなかなか高級である。(値段もそれなりにした。)しかし玉にきずと言えば、ロビーが改装中でタイルが剥がされており、外観が廃墟と化している点だ。
話は変わるが、エルパソからツーソンまで来るバスに、びっくりするほどに綺麗な人が乗っていた。彼女はメキシコ系の顔立ちで、子供と乗っていたのだが、実際私も見惚れてしまうくらいであった。今回のバス旅行で初めて、彼女に話し掛けようと、白人2名黒人2名の男達が、猛アタックを掛けるのを見た。そのうちの1人が彼女の許可を得て、写真を撮っていた。正直羨ましかった。私も撮りたかった。結局小柄な黄色人種で、臆病な私は、ただ黙って彼女を見るだけであった。でも、美人ってのは、そこにいるだけで周りが華やぐし、いいもんだ、って気づかされた。
国は違っても、私は彼女みたいな人を嫁さんにしたい。彼女の顔の特徴ははっきりしている。とにかく目が綺麗なのだ。あの目にほとんどの男が吸い寄せられる。後は身に纏った、華やかな雰囲気。彼女に会えた(見てただけだが)ことで、幸せな気持ちになった。
PS
村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』の中で、耳だけが飛び抜けて綺麗な女の人が出てくる。今日目の綺麗な彼女を見て、そんな事も思い出した。
1987年9月16日水曜日
今日は、何も書きたくはありません。書けば自分が情けなくなります。
レンタカー借りました。少し高いと思ったけど、これも経験だと思って。右側通行にすごく戸惑いました。あとウィンカーとワイパーをしょっ中間違えました。砂漠地帯ばかりで景色に乏しく、快適なドライブではありませんでした。
やっぱり書くの、やめます。今日のグレイハウンドレースは惨敗でした。ラスベガスにかけます。




