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異世界だろうが教師の在り方は変わらない  作者: 物語 紡
1時間目 異世界教師
1/160

1.プロローグ

初めて小説を書いたのでご意見やご感想を言ってくれると嬉しいです

 赤茶色の三角屋根に漆喰の壁の建物が並んでいて雰囲気がよく、中世のヨーロッパを彷彿させる。人々の喧騒が耳に響き活気ある街なのが分かる。

 その街の一角に人だかりができており、人々はみな一様にその中心を見て疑惑、好奇な目を向けている。その中には全身を鎧で身にまとい槍を携えた兵士が十人ほどおり取り囲みながら警戒したような視線を向けている。そして、様々な視線を受けている人物はというと

「なんでこうなっちまったかなぁ~」

 途方に暮れていた。



      キーンコーンカーンコーン

「んじゃあ、今日の授業はここまで。課題はしっかりやれよ」

 その言葉いうと、生徒たちは思い思いに休息を取り始めた。そんな生徒たちから目を離し教室を出ていく男の名は荒木真あらきまこと

 真っ黒なダークスーツに同じく黒っぽいシャツを着こなし髪はツンツンと逆立っており、獣のような鋭い目つきをしている。どこぞの組の頭といったほうがしっくりくる男はれっきとした教師であった。



「先~生、ここわかんないからおしえて!」

「あっ、俺も俺も!」

「もうすぐホームルームだろ。放課後また聞きに来い」

 風貌の割には生徒に好かれおり教師として普通に過ごせている。

 廊下を歩いているといきなり首に腕を回され、ハイテンションなトーンで話しかけられた。



「荒木!今日、合コンにかわいい子が来るらしいんだよ~。どうよ、お前も来る?」

「興味ねぇ、つうか暑苦しい!離れろ木本!」

 そういうとへらへらした感じで木本は離れた。

「ほんと、荒木って女に興味を示さないよなぁ~、もしかしてホモ?」

「んなわけねぇだろ、ぶん殴るぞ」

「ちょ、待った待った!?、暴力反た~い!」



 大げさに手を振っている姿は妙に芝居がかっていて、見ていて腹が立つ。マコトは一発殴ろうかと考えが浮かぶ。

「とりあえず、今日、俺は合コン行ってくるから俺の仕事はお前に任せた!」

 殴ろうかどうか思案しているところに木本はそんなこと言ってきた。

「はぁ!?ちょ、ふざけんなてめぇ!」

「じゃぁねぇ~」

「おい、こら!まちやがれ!」



 日が落ち始めたころ真はようやく帰路につくことができた。

「まったく、あの野郎。定時になったとたんマジで帰りやがった。明日、会ったらぶっ飛ばす!」

 そう言いつつも木本の残した仕事をきっちりやるところを見ていた他の教師達は『仲がいいなぁ~』と思っていたことを当の本人は知らない。

(しかし、女に興味がないねぇ~)



 帰り道を歩いている最中、マコトは木本に言われてたこと考えていた。

 別に興味がないわけではない。ただ、風貌のせいなのか女と関わることが少なく、また、口が達者なほうでもないので自然と一人なることが多かったし、真自身もそれでいいと思っていた。

(まぁ、最低限、俺にビビらずはっきりといえる奴じゃないとなぁ)

 そんなことを考えていると前のほうが明るくなった。

 顔をあげてみると目の前には大きな壁があった。

 真はそれが何か認識する前に強い衝撃受け、その瞬間に視界は真っ暗になった。

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