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まさかの事実

遅くなりましたぁ!!

母様のベッドなう。


…いやいや、なんでだよって感じだよね。

理由としては、あの騒動の後に母様の部屋に行った事が始まり。

顔色の悪い僕と、顔がぐしょぐしょのリリーが訪ねたら、顔を真っ青にして母様とシャーリーが問い質してきた。

そりゃそうか、僕がリリーを泣かせたようにしか見えないもんな。

まぁ似たようなもんだけど。

でもリリーが僕の手を握って離さないから、何が何だかわからない状況に陥る、と。


キチンと最初から説明して、リリーが落ち着くまで少し一緒にいて欲しい事を伝えると、あっという間にベッドに押し込まれた。

ちなみにリリーは一旦自室に戻って色々整えてくるらしい。

シャーリーが心配して追い出してた。


「母様…僕、今は寝たくないんだけど…」

「そうは言っても、顔色が悪いのよ?横になった方がいいわ」

「自作のポーション飲めば治るから。ただちょっと横にいて欲しかっただけで…」

「そうなの…?じゃあ、ソファでお茶でもしましょう。シャーリー、用意してちょうだい」

「はい、奥様」


シャーリーが一旦部屋を退室する。

僕はベッドから降りて、3人がけのソファに腰掛けた。

母様の部屋のソファ、ふわふわだな。

僕の部屋のはどちらかと言えば固めだから、これはこれで気持ちいい。

それを見た母様は向かいのソファではなく、隣に座った。

アイテムボックスからイチゴ味ポーションを取り出し、一気に煽る。

…ちょっと甘すぎたかなぁ?

同じやつを部下さん達にあげちゃったけど、甘いの大丈夫だったかなぁ…


「あらあら、本当に顔色が良くなったわねぇ」

「ただの魔力疲れだもん、みんな大袈裟なんだから」

「だってさっきの変な気配、あれが原因なんでしょう?私だって部屋にいても気付いたもの。すぐに気配が消えたから確認しには行かなかったけど…」

「え?気配?」

「えぇ、なんだかあまりいいものではなかったわね。私は出会った事ないけど、もしかしたら魔物の気配ってああいうのなのかしら?屋敷の中に魔物なんていなかったわよねぇ?」


母様の質問に、首を振って肯定する。

…もしかして、母様が言ってるのはあの黒い瘴気の気配の事かな?

テンパっててよくわからなかったけど、確かにあれはあんまりいい感じがしなかった気がする。

あれが悪夢の原因だったのかな…


「こう、変な靄みたいな黒い瘴気っぽいのはあったけど…僕も起きたら囲まれてた感じだから、よくわかんない。父様ならわかるのかなぁ?」

「そうねぇ、旦那様のお仕事の管轄内だろうから、後で調査されるかもしれないわ」

「そっかぁ…」


うーん、父様の仕事増やしちゃったな…

最近、他領の森に魔物が出て討伐に行ったりして忙しかったのに。

僕のせいなのかはなんとも言えないけど、ちょっと悪い事をした感覚に陥る。


「そうだわ、ユージェリスちゃん、さっきのお肉、とっても美味しかったわ!2種類あったわよね?1個ずつシャーリーと食べて、どっちが美味しかったか口論になっちゃったわ!」

「あぁ、気付いた?母様はどっちが好きだった?」

「ジューシーなのと淡白なのがあったわよね。私は淡白な方が揚げ物でもしつこくなくて好きよ。シャーリーは逆に、ジューシーな方が好きって言ってたわ。でもどっちも美味しかったんですけどね!」


ほうほう、母様は胸肉で、シャーリーはもも肉か。

ちなみに僕はカリッとしてない唐揚げは胸肉派で、カリカリに揚がってる唐揚げならもも肉派です。

今回はカリカリにしてみたから、もも肉派かな?


「旦那様はきっとジューシーな方がお好きよ。帰ってきたらお聞きしてみましょうね」

「そうだね、母様」


でも帰ってきたらきっと忙しいんだろうなぁ…

話せる暇あるかな?


すると、母様の部屋の扉が叩かれた。

母様が許可すると、現れたのは戻ってきたシャーリーだった。


「お待たせ致しました、お茶のご用意が出来ました」


シャーリーはそう言って、僕達の前にお茶を用意してくれる。

…あー、いい匂い。

そういえばこの世界ではロシアンティーの飲み方ってするのかな?

僕は紅茶に直接ジャム突っ込んで飲んでたけど、あれって本当はスプーンについたジャムを舐めながら紅茶飲むのが正しいんだよね。

でもめんどくさいし、ジャムの配分間違えるから知ってても突っ込んじゃってたけど。


「母様、紅茶とジャムのセットは好き?」

「じゃむ…?じゃむってなぁに?」


な ん だ と ?!

ジャムって存在しないの?!

嘘でしょ?!


…いや、待てよ?

確かにこの1年、例のスコーン的なパンにはいつも何もついてなかった。

フレンチトーストやパンケーキを焼いた事もあるけど、かけたのはめちゃくちゃ美味い蜂蜜だけ。

他にお菓子らしいものと言ったら、クッキーとプレーンのマフィンしか作ってないし…

セイルがおやつに出してきたケーキだって、フルーツは生だった。

…あのケーキ、スポンジ硬かったなぁ…

だからマフィン作ったんだよね。

あの時のセイルの表情は凄かった。


…じゃなくて。


まさか、この世界はフルーツに火を通すという発想がないのか…?

料理本はこの屋敷になかったから、暗記スキルで読み込んでないんだよなぁ…

今度父様に借りてきてもらって、この世界の料理の基礎とか常識を知るようにしよう。


「…今度、ジャム作るね」

「何かわからないけど、楽しみにしてるわ」


母様が嬉しそうに笑う。

これはあの隠し扉の前にあったいちごをいっぱい摘んできて作るしかないな…!


母様、待っててね!

美味しいいちごジャム、頑張って作るから!

明日も1話は少なくとも更新…したい…!!

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