召喚魔法
復帰した仕事やらが忙しくて更新がままならない…
とりあえず1日おきくらいで更新出来るように頑張ります!!
…マズイ、周りの視線がヤバイ。
え?今のなんだったの?的な視線がヤバイ。
メグ様は小首を傾げたままだし、ルーファス達もよくわからないようで、僕に目線で回答を促してきている。
いやいやいや、僕にもわかんないんだよ!
だってこの6年?くらい、あの現象なかったんだから!!
どうしよう、とりあえず…
「…メグ様にお願いがあるんですけど、今から父に会っていただけますか?もしかしたらお時間をいただくかもしれません」
「それは良いが…まだ妾、授業あるぞ?」
「それは長引くようなら私から先生なり学院長なりに言っておきますから」
「そ、そうか?ユージェが言うなら何かあるのであろう?後で説明してくれるか?」
「えぇ、後でご説明致します」
「うむ、わかった」
さて、メグ様はいいとして、後は父様に…
「ユージェ、俺達への説明は?」
ルーファスが僕の肩を掴んで、問いかける。
うーん、みんなには…
「とりあえず後!ごめん、10分くらい待ってて!!」
「…わかった」
渋々、といった感じで引き下がるルーファス。
ちなみに他のみんなも納得いってない模様。
そうなんだよねぇ、あの黒い瘴気の事件って、みんなに出会う前だから話した事ないんだった。
今から説明するにも、ぶっちゃけ説明しにくいんだよな…
「ユージェ、叔父上に会いに行くのか?」
「いや、ここに呼びましょう。説明したい事や確認してほしい事もありますし」
「『レター』か?」
「それだと来るのに時間かかりますから…召喚してみましょうか」
「「「「「は?」」」」」
メグ様やルーファス達の声がハモる。
まさに空いた口が塞がらないって感じだった。
「ユージェ、僕には召喚って聞こえたんだけどぉ…?」
「うん、そう言ったけど?」
「召喚魔法…使えるんですの?」
「え?みんな使えないの?」
「闇属性だし…滅多に使える人いないと思うよ?」
そうだった、闇属性って珍しいんだっけ。
自分でも滅多に使わないから忘れてたわ。
というか、召喚魔法自体使った事なかった。
ぶっつけ本番でいけるかな?
「…とりあえず、《レター:ロイド様》」
「え?父さんに?」
ニコラが首を傾げる。
ちなみにこの手紙には『父様借ります。それとアレックス様かロイド様の師団も出動の準備しといて下さい』と書いておいた。
例の黒い瘴気事件の時、実物を見たのはあのお2人だからね。
調査もお2人が主体でやってたし。
本当はお2人のどちらかを召喚しても良かったけど、忙しかったら悪いからさぁ。
出動日なのは知ってるけど、外出予定までは知らないんだよね。
一方父様は今日、お昼は外出予定も会食予定もないって言ってて、僕が作ったお弁当持ってってるくらいだから、大丈夫なはず。
「さて、上手くいくかなー?《サモン:父様》!」
僕が魔法を唱えると、芝生の上に魔法陣のような模様が現れた。
うーん…なんだろう、この魔法陣どこかで見た事あるような…
月と、星と、太陽と…
「…ほぇぇぇ…」
絶対この召喚魔法開発したの、愛し子だ。
誰だよ馬鹿野郎。
なんで丸っきり一緒にしたんだよ、さすがにわかるわ。
そんな事を心の中で思いつつ、魔法陣が光り輝く様を僕はジッと見つめるのであった。