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急展開

詳しく聞いた。

色々纏めるとこんな感じ。


★前提条件★

・ファンクラブとは、平民の間で作られる対貴族に対してのものを指す

→ファンクラブを結成する事になったら、会長などが対象の人物に許可を得る必要がある(屋敷に赴いて、門番に手紙を渡すなど)


・ファンクラブに貴族が入る事、作る事は法律で禁止されてるわけじゃない

→でも派閥争いとかもあるから、ファンクラブに入る事は好ましいものではない(入らない、作らない事が貴族間の暗黙の了解)


・基本的にファンクラブ内で対象人物関連の売買は禁止されている

→対象人物が許可していれば別(その場合は売り上げの一部をファンクラブから支払う必要がある)


★今回の話★

・僕の貴族側ファンクラブは僕に許可を得てないから、非公式なものだった

→出来たばかりの平民側ファンクラブはそれを知らず、公式なものだと思っていた(平民側は貴族側のファンクラブが問題のあるものだとは知らなかった)


・僕のファンクラブで行われていた姿絵などの売買について、裏付けが取れたらしい

→ロイド様がニコラから送られた『レター』を見て、部下達を調査して発覚(買っちゃった人、多数)


・そこから父様に連絡が行き、ルーファスから連絡が来ていた宰相さんと、情報を持ってきたハロルド様の3人で陛下とベティ様に報告

→僕を金ヅル扱いした奴らにベティ様大激怒(陛下も怒ってたらしいけど、ベティ様の怒りの方がヤバかったらしい)


・殴り込みにきそうなベティ様を宥めてる←イマココ



…やだぁ、カオス。

そして展開早くなーい?


「まぁ愛し子様を金ヅルにするってヤバいよねぇ。姿絵だけじゃなくて、愛し子様の毛髪と偽って銀色の髪の毛入りのお守りとか、なんか色々あったらしいよぉ」

「ちなみにこの学院内の子息令嬢も数名ファンクラブ加入済みらしく、休み時間にデイジーさん達との聞き込みで姿絵なども確認済みです。そこそこ似ていましたが、どちらかと言うとお兄様のロイヴィス様寄りのお顔でしたわ。師長様寄りとも言えます」

「幸いしたのが、売ってた側の人間があの伯爵令嬢とその親だけだった事だな。他はただ買っただけのようで、罰などは与えられないだろう。まぁ姿絵とかは回収するだろうが」

「ユージェ、この部屋出たらその顔隠した方がいいよ!わかる人にはわかっちゃうかも!」

「…みんな、色々ありがとう…まさか半日かからずここまで展開が進むとは思わなかったけど…」


だってあれから3刻程度だよ…?

あ、そういえば…


「で、結局あのピンクモンスターは?」

「今はまだ状況も知らず、教室で取り巻きとランチしてると思います。シンディさんとドロシーさんが見張っててくれてますよ。何かあれば『レター』が届きますから」

「デイジー嬢は指導員の先生方に説明に行ってくれている。多分すぐに王城から連絡が来ると思うが、先にな」

「多分これは退学になるかもしれないねぇ。お金の行方次第では、もしかしたら爵位返上かも」

「お金の行方?まだわかってないの?」

「さすがにまだあれから3刻だもん、細かいところまでは調べがついてないんだってー」


それもそうか。

にしても早すぎるでしょ、やっぱり僕が言い出したからかな?

さっきレオは不正が沢山出たって言ってたけど、もしかして今回以外の件が芋づる式に見つかった感じ?


「というか、デイジー嬢達も借り出しちゃったのか、悪い事したなぁ」

「とりあえず後で『レター』でお礼でも伝えておいたら?」

「そうですね、また今度お茶会でお会いした際にでも何か差し入れればいいかと」

「そうするよ」


何がいいかな、お茶会なら食べやすいものがいいし、とりあえずクッキーとか?

本当にお手数をおかけしました。

でもこれで悩みのタネが1つ解決しそうだよ!

ずっと気になってたんだよねぇ、あのピンクモンスターからたまーに手紙が届いてたし…

怖くて中の確認はしてないけど。

だって開けた瞬間に変な魔法発動した、とかありえそうじゃない?!


触らぬ()に祟りなし、です。

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