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静謐なる部屋  作者: 上川鶴馬
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「ピアノはやっぱりショパンですわ」



その声は、母親がお腹の中の子に向けて歌う、子守唄のような響きをもって発せられた。








広大な敷地面積と著名な卒業生だけが自慢の音大。

著名な卒業生といっても30年くらい前の人ばかりだ。

昔はレベルも意識も高い生徒が多かったらしいが今は練習室が30分制で交代する程の混雑さで、ほぼ満室になるのは試験時の朝だけである。

全国には練習場所の確保に苦労する学生が多い中で、なんという贅沢をしているのだろうかと思うが、どんなに混雑していても誰も使わない部屋が一つある。




それが東校舎C棟3階一番奥の部屋だった。





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