表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/75

21(ギルバート視点)

 ーーどうしたの?ーー


 水色の瞳は俺にそう語りかけているようだった。





 サフィアが迷宮で魔獣に攻撃をされたあの瞬間、世界から色が消えた。


 サフィアが倒れた後のことは正直よく憶えていない。

 ただとにかくサフィアを医者に診せなければと、無我夢中で走ったことは憶えてる。


 全てのゴタゴタを片付け、サフィアと二人宿に戻りサフィアが目を覚ますまで、気が遠くなるほど待った気がする。


 そしてやっと目を覚まし、瞼が開きその水色の瞳を見た瞬間、俺の世界に色が戻った。


 「…!良かった!痛いところはないか?」


 サフィアは驚いたように目を丸くして俺の顔を見た。


 「ああ、良かった。もう丸三日寝ていたから心配した」


 「ミャ、ミャウ」

 

 「喉は渇いていないか?ほら」


 そう言って差し出した水をサフィアは大人しく飲んだ。

 良かった。思っていたより元気そうだ。


 そしてサフィアが気にしていそうだったので迷宮での顛末を話した。


 全てを話し終え、その後ろ脚に触れる。

 優しく。壊さないように。


 「俺がついていたのに……すまない」


 そこには脚の半分ほどに薄らと傷が残っていた。


 ……俺の回復魔法がもっと上手ければ。


 いつ死んでも構わないと、回復魔法はあまり修練してこなかった日々を悔いた。


 落ち込む俺の手をサフィアが舐める。まるで気にしていないと慰めてくれているようだ。

 そんなサフィアちゃんをじっと見て思う。

 猫とはいえサフィアも女だ。こんな傷が残ってしまって気にならないはずがない。


 ………うむ。


 やはりこれしか無いと決意を固めサフィアを見つめる。


 「責任は俺が取る」


 サフィアを傷物にしてしまった。その責任は取らなければ。

 そしてその免罪符があればサフィアをずっと傍に置いておける。


 申し訳なさと、しかしそれ以上にサフィアを繋ぎ止める理由が出来たこと。仄暗い独占欲に俺は静かに笑った。

これから数回ギルバート視点です。

三回ぐらいで終わる…かなぁ(;´Д`A

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ