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 それから数日、サフィアの傷を心配したギルバートは何の依頼も受けずゆったりとした日々を送っていた。……のだが。


 「依頼だ」


 そう言って難しい顔をしてギルバートは部屋に戻ってきた。


 「もうすぐ火の上位精霊が誕生する」


 そこから始まった説明によれば、この街から二日ほどの場所にある山の火口でもうすぐ火の上位精霊が生まれそうだと言う。

 その上位精霊誕生が問題無く終わるか見届けるというものだ。


 精霊と人間は基本的に関わることは無い。

 精霊が気に入った人間と契約を結んだりする以外に、人間から精霊にはノータッチだ。

 だから本来であれば精霊の誕生にも人間が関わることは無い。


 なのに何故今回、火の上位精霊の誕生が問題になるのか。


 それは以前、最後に上位精霊の誕生が確認された際、その精霊が生まれてすぐ攻撃魔法を連発したことが発端だ。


 普段その場所は精霊の森と呼ばれ、森に人が足を踏み入れることはない。そのときもただ上位精霊の誕生を喜び祝うだけだった。

 だがその上位精霊は周囲が喜びに湧く中、数々の魔法を使用。周辺の街や村を恐怖に陥れた。


 森から次々と水柱が立つ様子を見て精霊の怒りを買ったのかと調査隊まで派遣し調べてみるも、森の中心部にある湖に肝心の上位精霊の姿は無い。

 何処にいるのかも未だに分からず、上位精霊が何かに怒り森から出て行ったと言う者。単に住処を変えただけだと言う者。様々な意見を交わされるも原因は分からなかった。


 ギルド所属の精霊と契約している冒険者たちにも聞いてみるが、上位精霊からの命令により何も話すことは出来ないと、精霊たちに箝口令が敷かれていることが分かった。


 この一連の出来事により、今回誕生する火の上位精霊にも誕生直後に何か起こるかもしれない。

 何か起こるのか起きないのか。確認だけでもしなければいけないと、ギルドは冒険者を現場に派遣することを決めた。

 そこでもしもの場合は迅速な対応が求められるため経験と実力を併せ持つSランク冒険者のギルバートに白羽の矢が立ったのだ。


 そしてこの話を聞いたサフィアは……


 (ごんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいーー!!!)


 心の中で全力で謝っていた。


毎回長さが違くて申し訳ないですm(_ _)m

キリのいいところでで終わらせると長くなったり短くなったりしてしまって…(´×ω×`)


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