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カラフル軍記  作者: ノイズa.k.a.天谷川
秘密警察『B3』編
5/65

五話

 俺はツインテールが嫌いだ、特に髪の毛とかしている時の方が可愛いのに外出する時にわざわざツインテにするタイプのキャラが一番嫌いだ

 「うぃーす」

 「おっすお疲れぃ・・・って誰だ? そのガキ」

 「隊長のお墨付き」

 「あぁ・・・そう」

 


 先ほどの戦闘を終えてフールは気絶したチタンを肩に抱えて隊長なる人物と洞窟を出てきた。仲間と落ち合う集合場所は屋敷のある山の山麓である。そこに予定通り仲間が四人待ちかまえていた。

 


 「えっ何? その子が仲間になるの?」

 「まぁそうなんじゃない?」

 


 四人の中で一番右端に立っていた狙撃銃スナイパーライフルを抱えた銀髪ショートカットの女性が訪ねてきた、何故か青色のアホ毛が嬉しそうにはねている辺り浮かれている。

 


 「まぁ担いで行くんなら俺に任せろ、疲れてんだろ?」

 「疲れてはいないがその言葉に甘えるかなドグマ」

 


 文面にしてみれば大したことない会話だが絵面はとてつもなく異様だった。チタンから見て頭二つ半分大きい身長185.7センチのフールが遥かに見上げている、そのドグマなる男の股下くらいがフールの身長だった。四捨五入すれば3メートルに達するのではないかという長身、否、長身という形容を通り越して巨大という言葉の見合う大丈夫だった。ドグマはチタンを受け取り背負う。

 


 「ようし、後は警備隊に任せて秘密警察『B3』は帰るぞー」

 「隊長、それじゃまた上にどやされますよ」

 


 隊長の言葉に一番左端のバンダナをした男がなだめた、が決定事項は覆らない。そのバンダナの男以外全員帰る事に乗り気なようでドグマが口を利いた。

 


「んじゃ、帰ったら何食いたいスか? 隊長、俺なんでも作りますよ」

 「何でもイイ、ボリュームがあれば」

 


と、隊長が。

 


「あー私チャーハン」

 


と、銀髪ショートカットが。

 


「俺ササミ」

 


と、フールが。

 


「えぇーと、ランと同じチャーハンで」

 


と、バンダナをした男が

 


「要らない・・・・・・」

 


と、此処に来て初めて口を開いた性別不明と言わざる終えないガスマスクをした人物が。くぐもっているが若干低い女性っぽい声をしていた。その注文にドグマは反応する。

 


「こーらチープ。お前はそう言って朝飯も食わなかったろうが、ちゃんと食べなさい」

 「お前は私のお母さんかっ・・・」

 


そのチープなる人物は何処か照れているらしき声色で答える。バンダナも割って入る。

 


 「そーだぞチープ、お前痩せ過ぎなんだよもっと食え」

 「フィアー。そう言うのは隊長かドグマが言うから微笑ましいのであってお前がいってもセクハラだぞ」

 「そーだそーだ、セクハラ男」

 「はぁっ!? 俺は副隊長としてだな!? 隊長なんか言ってやって下さいよ!」

 


 フールとランの突然のツッコミに慌てふためくフィアーは思わず隊長に助けを求める。隊長は答える。

 


 「うるせぇ、喧嘩なら帰って詰所で好きなだけやんな」

 「えぇー・・・」



 その後もこの様な調子で一向、また秘密警察『B3』は帰還の道に着いた。彼らの姿が完全に夜の帳に包まれる頃屋敷の火事は何処へやら姿を消していた。



懐かしい感触だった、懐かしい匂いだった、懐かしい気分だった、こんな柔らかくて温かい寝床はいつ以来の事だろう。高く添えられた枕に頭を委ね、柔らかい布団に包まれて深い眠りに包まれた五年ぶりだとアバウトに答えをだしてチタンは目覚めた、正しくは重たい瞼を開いたのだ。




 そこは簡素な造りの部屋だった。自分が横たわっているベッドが窓際に置かれその真正面に扉があり質素で最低限の家具が置かれているが使われている様子では無い、まだ新築と思わしきこの建物に自分は昨日運ばれたのだなとチタンは冷静に分析する。保護ではなく勾留となれば愛刀の『陣風』が傍らに無いのも無理はないと理解する。抒情的な音が遠くからする、少しづつ大きくなる辺りこちらに向かって来る足跡らしい。昨日俺を気絶させたフールとかいう巨漢かと思っていたが――― 

 


 「アレ? 起きていたんだ、君」

 「お」

 


 開いた扉からチタンの目に飛び込んできたのは巨漢ではなく可憐な女性だった、煌びやかな銀髪に何故か青色のアホ毛がトレードマークの十代後半と思わしき女性だった。数年ぶりに女性を目にしたチタンは思わず見とれてしまった、その仕草を相手に見抜かれてしまった。

 


 「ん。どーしたの? 別に私は様子を見に来ただけだよ?」

 「あっ、いや。なんでも、ないッス・・・」

 


 つかつかと距離を詰めたランは椅子に腰かける。そしてまじまじとチタンを観察するように見詰める。

 


 「ふーん、君がフールをねぇ」

 「何の話っすか」

 「あれ? 覚えてないの? 昨日の事」

 「あっ、いや・・・」



 確かに覚えている、あの醜い裏切りのあった夜の事を、確かにチタンは覚えていた。忘れようにもあの光景を忘れろと言う方が無理があった。

 


 「あの、あの後どうなったんすか!?」

 「あぁ、帝国警備隊の報告によると賊は全滅だって。あっ君を残してね」

 「本当。ですか・・・」

 


 全滅、何となく、計画が破たんした瞬間過ぎった言葉ではあったがいざ実現するとどこか悲しい気持ちを禁じ得なかった。



 「チタン、だっけ? 君には事情聴取で明日以降みっちりスケジュールが詰まってるよ」

 


 「あの、なんで俺此処にいるんスか・・・?」

 「うん、至極当然の質問だ。まぁ手順をおって説明しよう」

 


 かくかくしかじか、ランはチタンに昨日自分が気絶した以降の話を聞いた。当然話の内容に驚嘆を示す。山賊だった自分は裁判を経て然るべき報いを受けるべきなのだから。



  「俺、その秘密警察? ってのになるんですか?」

 「う~ん・・・いきなり正社員とは行かないだろうから補欠というところからかな?」 

 「俺、山賊ですよ・・・?」

 「いや、聞きなよ実はね君の事色々調べたのね。いやぁー以外にも早く資料が出てきてよかったよ。君ってさ山賊やってたけど元々は高官の息子だったんでしょ?」

 「どうしてソレを・・・!」

 「ふふーん私たち普通の軍人と違って偉い人と仲がいいの。じゃなくて、君の素性を調べるにあたってまずは戸籍を調べさせてもらった。驚いたよ君のお父さんってあのタイタンさんだったんだねぇ」

 


 帝国は政治の中心である、そこ軸に領地である各地方に役人を派遣して行政を運営している。何を隠そうその派遣されていた役人こそチタンの父親だったのだ、しかも下っ端ではなく太守という最高責任者であった。

 


 「俺の父親の事を・・・」

 「でも十五年前のあの出来事で世界は大きく混乱を来たしその余波で君のお父さんは暴動によって死亡。一家は路頭に迷い君は山賊に身を落とした、此処までは合っているよね?」

 「・・・ハイ」

 「あっ、つらい話なら続けないけど・・・」

 「大丈夫です」

 「そう? じゃあ続けるね、そしてどんな運命の巡り合わせなのか山賊になった君は昨日ウチの隊長に身柄を引き取られて今ここにいる・・・不思議だねぇ運命って」

 


 ランは嘆息を漏らして腕を組んで演義臭い仕草で腕を組んで見せる。

 


 「まぁ隊長が預かるって言っても預かる理由が簡単に見つかって良かったよ」

 「理由?」

 「うん、隊長が行方不明だったタイタン氏の御子息を保護するって偉い人達に言ってね。まぁ無理やりね」

 


 ランの話をチタンは黙って聞くしかなかった。ソレを否定しようが肯定しいようが自分に拒否権はないのだから。いま手負いの状態でこの建物から抜け出す自信もなかった。自分は秘密警察とやらに加入するらしい。

 


 「でも山賊の俺が加入するなんて、周りが良く思わないんじゃ・・・」

 「大丈夫、そこら辺は隊長の広い顔が役に立つから」

 


 聞いてみれば所々ツッコミどころ満載の話にチタンは何と言えばいいのか言葉が見つからなかった。天真爛漫な笑みで「?」を浮かべているランの笑顔が調度思い悩んでいるチタンと対比になっているのが何処かおかしい。

 


 「それはそうとさぁー、チタン」

 「ハイ・・・!」

 


 可愛い異性に突然呼び捨てにされてドキッと反応してしまう年頃の悲しい性を突っ込むよなことをランはしなかった。悪戯な笑みを浮かべて言った。

 「隊長の伝言で、これから採用試験だよ❤」

 チタンの苦労の日々は始まる。

 気付けば自分の部屋で十二時間籠り

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