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第5章 森と危険

顔に変な感触がする。

モゾッ!!! 


「うわ!」


思わず俺は、その謎の物体を払う。

目を開けると茶髪の髪をしたユノが気持ちよさそうに寝ている。


「ねぇこれ?!なに?!まじでやばい!」


俺は心の中で思い切りツッコミを入れる。

このまま見ていたら顔から火が出そうだったので目線を下に移す。


「ぶっふぉ?!」


そこにはアニメの世界くらいでしか見たことのない膨らみが・・・

俺の声に反応してユノが起きた。

そして寝ぼけた声で「いきなりどうしたんだよ~?」


「いや何でもない…」


顔を赤くし照るのがわからないように顔をそらす。

こっちに来てから二度寝してないな・・・

こっちに来る前はいつも二度寝どころか3度寝もしていたのに。


「もしかして隣に寝てたからびっくりさせた?いや~なんかさみしくてさ…おまえ

みてたらなんか父さんのこと思い出しちゃってさぁ。」

少し恥ずかしそうに彼女はそういうと抱き付いてきた。


「ちょ・・・!」


俺は目の前で起こってることなのに理解できないでいる。

しばらくそうしてユノは離れる。


そしてニカッと笑って「ありがとう」


むしろこっちがお礼を言いたいくらいなんだが・・・

人生初体験だ!めっちゃうれしい。

目の間にユノがいなかったらうれしさのあまり両手に力を込めてよっしゃー!!!と言っていたに違いない。


ユノ「さて、行こうか?」


森に入ると薄暗い。

風が流れると木々のこのはがこすれていい音がする。

森とは言っても本当に手が入っていないわけではないらしく簡単な道があった。


「なんだ道あるんだ」

「ね」


ちょっと進むと看板があった。

この先に入る人たちに注意とアドバイス!

火をつけたらちゃんと火が消えているか確認しよう。

モンスターが出てきても慌てて逃げないように追ってくるぞ。

盗賊のアジトがあるから貢たくなかったら音に気をつけて進むといい。

武器が落ちていたら拾ってもいいけど劣化しているから気をつけろ。


「ふむふむ・・・これに気をつけて進めばいいのか~」


納得したようにユノは言うとこっちを見てきて「なにかあったら助けてくれよ頼りにしてるぜ!」


「了解!」


なんとなく守れるような気がしていたので元気よく答えた。

そしてさらに進んでいくともう一個看板が立っていた。


盗賊団アジトこちら→

貢物募集中です。


でかでかと書かれている

あほかだれが行くかそう思いつつまっすぐ進む。

注意書きにあったことを守りつつ行くが音は虫や鳥の鳴き声以外特にしない。

そしたらなんということでしょう・・・

目の前には盗賊が立っているではありませんか!


「ははは、馬鹿め看板を見てこっちにきたんダロあれを読んだ奴は大抵こっちに

くるからなそこで待ち伏せってわけよ。頭いいだろ」


頭の悪そうな盗賊がニタニタと笑っている。

しまった。

だまされたのだ。

逃げよう。

俺はそう考えると全速力で走り出す。

後ろを振り返るとユノが突っ立っていた。


「待て・・・」

「ん?なんかいったか?いいから早く持ってるもんおいてけっつーんだよ」


そこにはふるふるとふるえているユノがいた。


「おまえたち、私前に、もう二度とこんなことすんなって言ったよな!」

怒った口調でそういうと盗賊を投げ飛ばす。


「ほげぇ・・・」


盗賊は一回転して地面にたたきつけられると情けない声を出した。


「先行こうぜゴマそっちは逆方向だぞ」

「お、おう」


俺守る必要ないんじゃ・・・思わず口を引きつらせる。

それからしばらく歩いていると遠くのほうで爆発音が聞こえた。

そして音の方向へ向くと七色の光が煙とともに見える。

急いでそちらにかけていくと元が建物であっただろう物体がボロボロになり火が出ている。

おかしなことにそこだけ雨が降っており虹がかかっている。


「おたすけぇ・・・」


マッチョな男が地面に倒れて手を伸ばしている。


「ふん!許すわけないじゃない!私からカツアゲしようとしてよく言うわ!」


そういうとハイヒールのような靴で盗賊の頭をぐりぐりと踏みつける。

盗賊が気を失うとその声の主は後ろを振り返る。

長い黒髪がサッと揺らいでスカートがふわっとなり思わず俺は見とれる。

白い顔立ちに少し幼い顔がかわいい。


「あんたたちも盗賊の仲間ね!とっちめてあげるわ!サンダーボルト!」


白い閃光がバチバチと音を立てながらうなりをあげこっちに飛んでくる。

逃げる隙も無くなにもしないまま俺に直撃するかと思ったその瞬間、目の前で一気にシュウと音を立てながら消えていく。


「え、ちょっと?!どういうことぉ!」


「ゴマとりあえずそいつおさえて!」


「おう!」


俺は走り出し魔女のような黒い恰好をした彼女を押し倒す。


「ちょっとなにするのよ大声だすわよ!きゃあああああああちかあああああん」


驚いて力を抜いてしまった・・・

しかし、彼女は声を上げるだけで逃げようとしない。


彼女はニヤリとすると「フラッシュ!」


すると鋭い閃光が広がる。

しかし今度もそのまま空気の抜ける風船のように小さくなって消えてしまった。

彼女は悔しそうにそういうと「もぉーなんなのよあんた!!」


「はぁ・・・降りてくださいお願いします」


ふてくされたようにそういうと動くのをやめた。

















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