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night_stardust  作者: 便座から伸びる手の持つ大きな剣
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偏見

さて…

まずは日本の西側に視点を移そう。



何処かの宗教の教会にて…

「僕は…

何で…

生まれてきたんだ…

そのせいで、願いを叶える存在って祭り上げられて…

僕はなんて事をしてしまったんだ。」

この少年は泣いていた。

こいつこそが、黒虎にとっての神、エンジェルなのだ。

彼は自分の置かれてる状況を全て理解してしまい、もう、壊れていた。

黒いカーテンの奥で。

「エンジェル様…

貴方に私の願いを込めます。」

一人の信者がエンジェルに願いを込めていた。

その人は黒虎の狂信者である。

エンジェルは何も語らない。

そうしたら、一人の男が…

「エンジェル様は今日も何も語らないのでございますね…」

「はい?」

「今日も御休みになされておりますか。

そうですか。

あなた、お祈りはここまでにして、今日はもうお帰りになられた方が宜しいかと。」

狂信者は帰っていった。

「エンジェル様は泣いておられる。

いったいどうしたと言うのだ。」

男は悩んでいたが…

後にどうでもいいかって思い、寝た。

しかし、男が寝る前に…

「波奈崎千早…

貴様は我々の不況活動にとっての邪魔者だ。

必ず消してやる…

消してやるぞォォォ!」

と、呟いていた。



さて、今回のメインは千早だろう。

千早は新宿にて、責任者の仕事上の書類をまとめていた。

「ふむ…

この仕事を終わらせたら、昨日のコミケで買い込んだ同人誌を読まねばな…

ふふ…」

うわぁ…

姉御はある意味危険人物の臭いがプンプンする。

ただ、日本の東側で、物凄い人望を集めているのは確かで、彼女の写真をオカズにする輩も多い、その内の一人が銀座の責任者なのだが登場は、まだ先である。

そんな彼女の元に彼女の部下と思われる人物が千早の部屋に入ってきた。

「チハ様ぁ!

御客様でございます。

その御客様がチハ様に会わせろ、との一点張りで、なんとかして下さいよぉ!」

「駄目だ。

もう少し粘れ。

御客様にお引き取り願ってもらう。

いいな?」

さすが科学最高責任者である。

しかしお引き取り願うって、御客様にたいしてはかなり失礼だ。

しかし…

きた御客様は全くお引き取りになる様子がなく、寧ろしつこさが増していた。

「はぁ…」

千早は思い切り呆れて、御客様に顔を出した。

「貴方が、責任者ですね?

では…」

御客は銃を取り出した。

「不審者だったか。

なら、撃ってみればいい。

それでお前の気が済むならな。」

「ふん…」

御客は銃をぶっぱなしたが…

弾丸は千早をすり抜けた。

これが、千早の特権、特権の名前は「変則の特権」即ち、物理無視である。

つまり弾丸が接触する物理現象が無力化されているだけ。

「それで私を殺せたと、思っていたのか?

たわけ者め。

帰るのなら見逃してやる。

さあ、どうする?」

「くっ!」

「どうするのだね?」

千早は更なる圧力をかけて御客を脅す。

それは圧倒的な威圧感漂う感じになっており、もはやどんなヤクザよりも恐ろしいかもしれない。

「…」

御客は泡を吹いて倒れた、ショック死だった。

「死んでいるな。

この(ファッキン)小僧が…」

死体を見た千早は落ち着いていた、彼女はサイコ野郎なのかどうかは不明だが。

彼女の怖さは多分判るだろう。

「まあ、コイツを調べれば身元ぐらい判るであろう。」

千早に仕事が出来た、御客の身元を調べる仕事が。

まあ、結果から言うと黒虎が千早に差し向けた刺客なのだが…

「いや~、千早さん、凄いね、男一人をショック死させるなんて。」

いつの間にか千早の部屋に、奴が、そう、光凪葵が入っていた。

「え?

葵きゅん?

どうしてここに入ってきた?

あれか?

私に可愛がられたいからか?」

千早は嬉しそうに葵はこう言ったが…

「お前は何を言ってるんだ?

僕が?

君に可愛がられる?

冗談じゃないよ?」

葵は全くその気が無かった。

千早はショックのあまり熱を出して倒れたのであった。

「m9プギャーww」

葵はそんな千早を見て大爆笑だった。

まるで本心から、千早の不幸に対する喜び、まるで葵は年上が悲しむ姿を見て喜ぶような奴だったのだ。

「ぐぬぬ…何故だ…

子供は私のようなお姉さんみたいな人に恋愛感情を抱くって…雑誌にも…」

「そんなのただの偏見だよ。

現に僕のタイプはその逆、同い年か年下にしか興味ないんだ。

まあ、外見が年下に見える年上でも良いけどね。

それに巨乳は嫌いだ、垂れる未来しか見えないからね。

現に君は巨乳じゃないか、哀れな奴だよね。

確かに僕は君に会いに来たけど、そんな気分じゃ無くなったから帰るよ。」

葵は自分の部屋への空間の入り口を開き、帰っていった。

そんな事も千早は目に入らず、ただ、涙が千早の目から溢れていた。

でも、この人は葵の事を諦めていないであろう。

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