晴れ行く闇
「月野……お前……」
太陽はヒカルの科学力を侮っていた、こんなコンピューターを作ったのだから、大した物である。そして太陽の妻、月野は言う。
「あなた……これまで私の分まで生きていてくれたのね……私はあなたの事、愛してた、突然死んじゃって……ごめんなさい……」
月野はまるで怒ってなかった。寧ろ、太陽が生きていた事を喜んでるようであった。
「あ……ああ……」
「今の私じゃ、あなたを抱き締められない、あなたが養子を傷つけた事が理由、でも、それって私への愛故にだった。
だからもういいの、私の事は気にしないで、あなたならきっと……」
月野は消滅した。
「私は……養子を傷つけた……何て事を……」
太陽は後悔していた、月野の話を聞いた辺り、月野は太陽に幸せになってほしかった事を太陽が読み取ったのだ。
そして月野の心を知った太陽は……ゆっくりと、涙を流し、自分の罪を後悔している時にヒカルは……
「もういいよ、後悔しているなら、この右腕の事も、ヒカリを悲しませた事も、僕は忘れるから。」
ロボットを引っ込め、太陽の肩に手を乗せた、その時、デスサイスは消滅し、太陽はヒカルに泣いている表情を見せた。
「だが、大天使の結界は……敗北者の魂を冷徹に奪い去る。
その運命は誰にも変えられない。」
太陽はヒカルにこう告げた。
「……」
何も言い返せなかった、だが、次の瞬間、結界が太陽だけを包みこんだ。
「え?
父さん?」
「もう、思い残す事はない……これで……良かったんだ……」
太陽は自ら負けを認めた。
「ヒカル……お前に頼みがある。」
「父さん?」
「お前に……これを託す……我々の本拠地の場所を写す地図だ……」
太陽はUSBをヒカルに渡した。
「そこに我々のボスが居る……そいつに会って、お前の運命を見せてくれ。」
太陽は笑って居た、そして、ヒカルに全てを託して、自らは魂を抜かれた。
「父さん……」
ヒカルは太陽を見送った。
そこに千早が現れた。
「うむ、ヒカル君ではないか。外に凡骨が倒れて居たが、何かあったのか?」
「……そこに居る、奴等の幹部に……倒されてた、でも、彼を恨まないで……」
ヒカルは涙声だった。
「だって、この人、僕の父さんだから……」
「!
何故倒れている?
まさか、お前、勝ったのか?」
千早の問いに対し、ヒカルはただ頷く事しか出来なかった、そして千早に太陽から渡されたUSBを渡した。
「これは?」
「奴等の本拠地の場所を示す地図
――解析、お願いします。」
千早に解析を頼んだ、そして直ぐに場所が特定した。
「沖縄の西表島、そこの最南端より1KM先にある神殿か……
本拠地がわかった、直ぐに乗り込む!
ヘリを手配するから待っていろ。」
「ねえ、千早さん、僕に少し考えが……」
「何だ?」
「それはね……」
ヒカルは千早に何か提案をした。




