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night_stardust  作者: 便座から伸びる手の持つ大きな剣
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謎空間の少年

キーワード


特権


日本の東側で言うと能力と言える物


科学最高責任者のみが他者に与える事が出来るが例外もある。


特権のランクは1~7まであるが与える事が出来るのは6まで

ヒカルは千早達と別れて自宅に戻った。

宗教とか胡散臭いし面倒だから首を突っ込みたくない、それがヒカルの本心。

しかし、そんな思いは後に無意味になる、それは謎めいてる少年とヒカルの妹だけが知っている未来なのだ。

ヒカルは最近妙な物を作っている、その気分転換にエアーボードの試作品を試していたが、エンジェルとか言う話を聞いたあと、そんな気分では無かった。

そして、自宅の扉を開けると…

「お邪魔してるよ。」

謎の少年が家に不法侵入していた。

「いや、僕は君の事知らないし、第一どうやって入った?」

ヒカルは無意識の内に釘何本か手に取っていた。

釘は

投げてよし

打ち付けてよし

突き刺してよし

の、三拍子揃った万能な武器だ。

「まあまあ、そんな物騒な物を構えられたらビビって話も出来ないよ。」

ヒカルはそう言われても釘を下ろさなかった。

そしたら少年の口から

「僕は君と少し話がしたいだけなんだよ、信じて欲しい。

OK?」

少年のその言葉に

「OK!」

と、返してヒカルは釘を投げつけた。

それはあまりにも突然すぎて少年の体の中に何本か入っていった。

「ぎゃあん!!!!!!」

少年の悲鳴、少年は仰向けで倒れる。

無論釘が刺さったので皮膚に穴があいている。

なのに少年は生きていた、いや、それどころか出血が無く釘は皮膚の内側から黒い空間のようなものが見える。

「全く、危ないじゃないか、釘を投げつけるなんて、僕は大丈夫だったけど、普通なら大丈夫じゃ済まされないぜ?

これを君の妹が見たらどうなっちゃうんだろうね。

ハハッ」

少年は慌てる事無くいたって冷静だ。

恐らくどんな凶器でもこの少年を殺す事は出来ないだろう。

しかし彼がヒカルに対して敵対意識は無く、いたって穏やかにこう話した。

「君が、星影 ヒカルさんだね?

まあ、君とは始めましてって所かな。」

「うん。

って、何で僕の名前を?

何処で知ったの?

確かに会うのは初めてだけど。」

「うん、じゃあ、僕の名前を言ったら答えるね。

僕は、光凪(コウナギ) (アオイ)、君の妹の友達って所かな。

君の名前はヒカリちゃんから聞いてるからね。」

葵はソファーでくつろぎながら、答えた。

その見た目は緑と赤のオッドアイで、黒髪で強い癖毛が特徴的な可愛らしい少年だ。

「なるほど、ヒカリの友人なら、僕の名前を知っててもおかしくないよ。

ってことは、この家に入れたのも…」

「そう、ヒカリちゃんに場所を教えてもらって、後は自分の力で入った。

まあ、不法侵入に見られてもおかしくないよ。

でも、僕はただ、君と少し話がしたいだけ。

それだけは信じて欲しい。」

「まっ良いかな。」

「君は黒虎って宗教とか聞いたことある?

エンジェルって奴を信仰する人が生んだ組織なんだけど。」

「うん、その話を聞くのはいいよ。

でも、関わるのはやだね。

胡散臭いし面倒だから首を突っ込みたくない。」

「うん。

知ってるよ、でも話は聞いてもらうよ。

そいつらはね、日本の西側で建てられた組織でね。

そのエンジェルって奴があらゆる願いを叶えてくれるって者だから、西側だけで良かったのに東側にまで勢力を伸ばし始めたんだ。」

「ふーん。」

全く興味が無さそうな返事で返したヒカル。

このままではあざみ野も危ないのに無責任過ぎる。

「まあ、興味無いなら関わらなくていいよ。

じゃあね♪」

葵の足元に突然穴が開きそこから落ちていった。

「なんだったんだ?

葵って奴は?

黒虎と関係が有るのか?」

葵と黒虎との関係は有りませんよ?

ただ、ヒカルは迷っていた、黒虎に関わるのは面倒臭い、でも、今の話を聞くと自分の町が危ない、自分はどうすれば良いのか?

答えは何処にもない、自分の心に聞いても解る事など無いのだ。

こうやって迷ってるときに…

「こらぁー!バカ兄貴ぃぃぃぃ!!」

「ヤバッ!!

ヒカリが怒った状態で走って来ちゃった!!」

「葵君に釘を投げつけるなんて、酷いことしたねー!?

今日という今日は許さないよー!!」

「(ひとまず逃げよう。

ヒカリには勝ち目ないよ。)」

ヒカルは妹のヒカリから全力で逃げた。

そりゃあヒカリは自分の友達に釘を投げつけられたのだ、怒って当然だ。

ヒカルは全力だった、しかしヒカリの方が、少しだけ足が早く、追い付かれてしまう。

「覚悟は出来てるよね?

お兄ちゃん?」

「うわああああああああああああああ!!」

むなしいさけび、ひかるのからだはちゅうにういた。

そのあとヒカルの周りに異常気象が発生して、ヒカルは凄くひどい目に逢わされた。

ヒカリが兄に対してキレたら大体こうなるのだが…

悲惨だ。



一方で、何処かの空間…

「ヒカリちゃん、ヒカルさんに思いっきり怒ってるね。

まあ、二人とも体重軽いから投げる事も出来なくはないけど。」

葵は落ち着いていた。

自分に釘を投げつけられたせいでヒカリが怒っているにも関わらず。

「(まあ、ヒカリちゃんにとって僕ってどんな存在なんだろう?

今度…

思い切って聞いてみよう…かな…?)」

葵はヒカリの事を考えると途端に恥じらってしまう。

それは一体どんな感情なのか?

それは別の機会に語るとしよう。

重要なのはそこではないからだ。




一方の新宿では…

「ねえ、姉ちゃん?

何でヒカルに会いたいと思ったの?

協力者にするだけじゃ無いんでしょ?」

「良く聞いてくれたな、優輝、そう、ヒカルきゅんに会いたいと思ったのは黒虎の協力者にするだけが目的ではない。

私はヒカルきゅんに特権(特別権利の略)を与える為でも有るのだ。

それもこれも、葵きゅんが私に干渉して、「星影って少年を、君はどう思ってるかな?

大切なら、自分を守る力、与えてもいいんじゃない?」って言ってきたのだよ?

一体なんの事だ?と思ったが、すぐに考えたら特権しか無かったのだ。

だから、私はヒカルきゅんに内緒で特権を与えてみた。

これは私と優輝の間の秘密だぞ☆(しかし葵きゅんは何者何だろうか?)」

「え?

もし、誰かに言ったら?

僕はどうなるの?」

「お前を食べるからw」

千早は無邪気な笑顔でそう言うが、優輝にとって恐ろしい言葉であった。




一方のヒカルはと言うと…

「ひどい目に逢った…

ヒカリの奴、無茶苦茶な事をして…」

雷等で焦げたり濡れたりと、酷い姿になっていた。

ヒカリ、まさに外道。

そんなヒカルに後ろから…

「星影光殿とお見受けする…」

謎の男が話しかけてきた。

「そうだけど、君は?」

「問答無用!

貴殿の命、もらい受ける!!」

男は斬りかかってきた。


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