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night_stardust  作者: 便座から伸びる手の持つ大きな剣
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響きあう二人の心

「僕はね、君と同じでヒカリちゃんの事が大切なんだ。

馬鹿げた話だよ、お互いの大切な物の為に、戦わな きゃ行けない何てさ……

皮肉だよね……

――本当は望んでない、僕は君ともっと別の形で出 会いたかったよ。

それが本心だよ。

僕の紛れもない……ね?」

「そうか……

だが、戦いはもう――始まっているだ!!」

侖は葵に飛び掛かった。

当然葵は避ける、食らえば内臓に直に来ることを分かっているのだ。

「おいおい、逃げんのか?」

「いや、もう僕は逃げない。

――茅場、僕はヒカリちゃんへの想いを全力でぶつける!」

葵は空間に穴を開きその中に自分を放り込んだ。

「これが間の特権か……

だが、どんなスペックだろうが俺の手でぶち壊す!!

来い!

光凪、お前がどれだけヒカリを想っているのか、見せてみろ!!」

侖のすぐ斜め後ろ、葵はそこに穴を開き飛び出した、そしてパンチで攻撃した、侖は一瞬遅れたが

「くぅっ!!」

防御の構えで防いだ、スペック無視でダメージはゼロに等しい。

「考えたな、光凪。」

「まだだよ。」

葵は更に空間を開いて、中に隠れようとした瞬間!!

「無駄だァ!!」

侖が突っ込んできて、開いた空間が侖が触れると同時に閉じて、葵に強烈な一撃を叩き込んだ。

「ガハッ……」

葵は腹を殴られ、胃の部位に大きく損傷を負うも、直ぐに応急手当を施し、ダメージをほぼ無にした。

「流石だよ……茅場――君の攻撃を受け続ければ僕の身が持ちそうにない。」

葵は侖の危険性を再び理解した。

攻撃は全て内臓にダメージを与える侖の拳は、あらゆるスペックも無視するのだ、だが、葵には手がある。

「やはり立ち上がるか、だがいつまで持つかな?」

侖は葵に殴りかかる、葵はそれを手首を掴んで止めようとしたが……

「無駄ァ!!」

掴む力もスペックの一部、故に無意味、だが葵はそれを理解していた、直ぐに蹴りに移行していたのだ。

「拒……」

蹴りが侖の胴体で止まる

「?」

侖は何がしたいのか?って目で見た……

その時だった

「絶!!」

葵の掛け声と共に侖の方向に突然空間が広がり、侖を結界の壁に叩きつけたのだ。

「なっ!?」

いくら侖でもこれを防げず、ダメージを負った。

「やっとダメージを与えられた。(突然吹き飛ばされる事には対応出来ないのかな?)」

葵はまだ構えている、侖にダメージを与えたものの、侖はまだ余裕の表情、やはり想定外の出来事でダメージを負うも、まだ戦えるのだ。

「フッ……

これがお前の力か……

なかなかやるじゃねぇか。

だが、リアルファイトは始まったばかりだぜ!!」

侖は直ぐに間合いを詰めて、葵の顔面を狙ってパンチを加える、葵はそれに自然と反応していた……

なんと葵はそれを左腕で反らし侖にカウンターで顔面パンチを加えようとするが、それも侖の左腕で反らされた。

「(こいつ……

もう喧嘩ってのを覚えたのか!?

へへ……

面白くなってきた。)」

侖が心の中で思った瞬間、葵は特権を使用して、侖を吹き飛ばそうとした、だが……

「一度喰らった技はな?

二度も通用しないぜ!!」

侖は吹き飛ばされる寸前に、葵に強烈なボディブローをかました後、顔面に右ストレートを撃ち込んだ。

「?!」

今度は葵が吹っ飛び、壁に激突、これは物凄いダメージであり、普通なら立ち上がる事すらままならない状態である。

「ゲホッ……ゲホッ……」

葵は血ヘドをはき少し苦しんだが、ヒカリへの想いが彼を動かしているのか、立ち上がれたのだ、そして、内臓の損傷も損傷した空間を塞いで手当てをする。

「やっぱり君は強いや、これまで戦った相手で一番だよ。」

「お前もやるな、光凪、俺の攻撃をここまで耐えていられた奴は初めてだぜ!」

「じゃあ、続けよっか。」

「おう!」

二人は取っ組み合い状態となって、力比べを始めた、当然力だけなら侖の方が強く、葵を圧すが、葵は一瞬の隙を突いて

「拒……絶!!」

侖と地面の間にある空間を侖が動くように増やして侖を結界の天井にぶつけた、侖は頭を強打して葵とほぼ同じダメージを負う。

「ぐあっ!」

更に侖は尻から地面に落下したので、骨盤にヒビが入る。

だが侖もヒカリを想う気持ちの強さが痛みに耐える強さとなり、骨盤に入ったヒビの痛みを気にせず、葵と真っ正面からぶつかり合う。

「流石茅場だ、今の一撃で耐えていられる何てさ。」

「お前も流石だぜ、俺を楽しませてくれる奴は初めてだからな!!」

「もう、こうなったらどちらかが倒れるまで続けようよ、最終的に立っていた方の勝ちって事でさ!!」

二人は真っ正面から殴り、ぶつかり合う事で、お互いがお互いを認めあっていた、後はどちらがヒカリを強く想っているのか、それが勝負の分け目である、そんな二人の元に一人の少女、そう、ヒカリが偶然通り掛かってしまった。

「葵君に侖君!?

こんな所で何で殴り合ってるの、――止めてよ、私そんなの見たくない。」

「口を出すな!」

侖がヒカリに言い放った。

「これは俺と光凪の戦いだ、そう、俺にとってはお前の為でもある。

これは――真剣勝負何だ!!」

侖はヒカリに全て明かした。

「いや、茅場――それは違うよ!!

この戦いは、僕の為でもあるんだ!

僕と君、どちらがヒカリちゃんを想っているのか、それがこの戦いに写っているんだ!!」

葵は侖とヒカリに言い放つ、それが三人の心に染み渡った。

そして激突した衝撃が、二人を吹っ飛ばす!

「ぐはっ!!」

「うぅっ……」

二人は同時に倒れるも、立ち上がる時も同時、まさにライバルのような、そんな気迫が二人から出ている。

ヒカリはただ、この戦いを見届けるしか無かった。

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