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night_stardust  作者: 便座から伸びる手の持つ大きな剣
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必ず守って見せる

千早の乗っている飛行機は自動操縦が切られた、飛行機は徐々に高度を失っていく。

「!?」

優輝は異変に気づいて、急いでコックピット、すなわち操縦席に向かった。

「飛行機なら、操縦したこと有る……

もうとにかく、高度を上げなきゃ!」

優輝はハンドルを思いっきり引っ張った、高度は徐々に上がっていき、自動操縦に切り替えて、千早を探しに行った。



「ボクは、これを使うよ。」

メルは一枚の札を取りだし、機体の床に投げた、そこから戦車が出てきた。

「飛行機の中で戦車だと!?」

「そう、これはお前への復讐の為に集めた西日本限定の召喚札だよ。」

ちなみにこの戦車の形状はT-35重戦車 っていうソ連が使用していた重戦車である。

詳しくはググろう。

「行け!

波奈崎を撃て!」

「!!」

戦車の主砲から強烈な一発、千早は避ける暇もなく、撃たれた……


だが、読者は忘れてるのでは無いだろうか?

千早は物理を無視できる事を、つまり、主砲の弾は彼女をすり抜け結界の壁で爆発した、熱も爆発も物理の一部、故に千早にダメージは無い。

「流石だな、波奈崎、この一撃で無傷でいられるとは。」


一方の優輝は

「!!

何だよ!?

今の衝撃?」

優輝は爆発に気づいて、千早の元へ向かっていく、そこには衝撃的な光景が広がっていた。

「優輝?

来てしまったか…」

「何処を見ている?

波奈崎千早、ボクはこっちだ。」

メルは千早にしがみついた。

「しまった!!」

何故かこれは物理であっても無視出来ない、それはメルが特権を無視できる特権を持っているからだが、千早はそれを知らない。

「さあ、これで決着といこうか。」

戦車に搭載されている砲台は全て千早の方を向いている。

「…」

「等々腹を括ったね。

じゃあ、これで終わらせるよ。」

「いいのか?

そんな事をして?」

「ん?」

「自分も爆発に巻き込まれるぞ?

そしたら死んだ貴様の家族はどう思うだろうな?」

「なっ!?」

「貴様の家族が悲しむ姿を見たければやるがいい。」

「うぅ……」

「隙が出来たな!」

千早はしがみついたメルを掴み、強烈な投げを喰らわせた。

「グハッ!!」

メルを引き離した千早はすぐに物理無視を発動して、飛んでくる砲弾を回避した。

そして、ジャンプで戦車に乗った。

「何!?」

「ふん、厚木、良く見ていろ。

貴様が私に対する復讐の刃がどれだけ脆いかを!」

千早は飛び上がり、強烈な踵落としを戦車に喰らわせ、戦車が大破した。

「……

流石だな……

だが、この戦車は序の口に過ぎない。」

「む?」

「お前に見せてあげるよ。

ボクの切り札をね。」

突然結界が広がり、機体の屋根が消える、そして上空にあったのは…

巨大な天空要塞だった。

「でかい……

貴様、どこでこれを!!」

「黒虎の力をもってすれば、大したこと無いんだよ、これぐらい強力な魔物を召喚する札を手にいれるくらいならね。

さあ、続けようか。」

要塞の全ての砲台が、千早に向けられていた

「今度のは避けられるかな?」

「(なら、また物理無視で……

何!?

発動出来ない!!)」

「ふふ…」

メルは、黒い機械のスイッチを入れていた、それは半径40m以内にある全ての特権を無にする機械である。

そして、砲弾が千早目掛けて飛んできた。

大量の大爆発が千早を包みこんだ。

だが、それを見たメルは、警戒を怠らなかった。

ここで「やったか?」と、言ってしまえば自分が敗れる事を解っていたのだ。

案の定千早は生きていた、傷だらけだが立っている。

「やはり生きていたようだね、でも、もう一回、喰らえば、どうなるかな?」

「貴様、何故、こう言うことをする?

復讐だけでは無いな?」

「そんな事を知ってどうする?」

「ただ、冥土の土産に持っていく。」

「なら、教えてやるよ。

ボクの父さんは差別の無い幸せな世界を目指した。

でもそれは無理だった、そう、お前が権力を奪ったから、父さんの意志は全て無駄になったんだ。

そして、父さんが死んだあの日、黒虎に出会った。

ボクは確信したよ、彼等の目的は世界をリセットすることだって。」

「なぜ、そんな事に貴様は力を貸す……

貴様も死ぬんだぞ?」

「差別は無くならない。

人間は幸せになれない。

だったらそんな世界は無くしてしまえばいい!

そして、皆が平等に幸せを得られる世界を零から作り直せばいいんだ!!」

「その目的の為に貴様等は全人類を滅ぼすのか」

「そうだよ。」

「そうなのか……」

「何が言いたい。」

「つまり、貴様の家族が不幸に陥ったように、世界中の家族を不幸にすると言うのだな?」

「!!」

メルは千早の言葉で一気に動揺した、その隙を見逃さず千早はメルを掴んだ。

「厚木、もし貴様が私だったら……

絶対に親に心中など図らせなかった!

どんな不幸があってもだ!!」

「っ……」

「厚木、良く見ていろ、私があの要塞を撃墜する!!」

千早はメルを離して、バットを取り出した。

「姉ちゃん、何をする気何だよ……」

優輝がそう呟くと……

要塞は全ての弾を放ってきた。

千早は何と、それをバットで当てた!

凄い衝撃が彼女の全身を襲う。

「無理だな…

これを打ち返した奴なんて、一人も居ない。」

「見ていろ、私がそこに居る弟への思い、それが私の力になるその時を、愛情の煌めきを!!」

「弟……?」

メルは優輝の方を見た。

「そうか……

波奈崎には……

弟が……」

メルは涙を流していた、自分のせいで他の家族を不幸にしてしまった事を知ったのだ。

「おおおおおおおお!!」

バットから快音が響き渡り、千早は要塞の弾丸を打ち返した。

それが要塞の方に向かい、見事、直撃した。

要塞は物凄い大爆発を起こし、落ちていった。

それを見たメルは……

「流石だな……

波奈崎……」

敗けを認め、結界が彼を包んだ。

「なっ!?

厚木、貴様、何故!」

「ボクの負けだよ、君は、そこに居る弟を守れるんだね?」

「約束する。」

「ふっ……

絶対に、守ってあげてくれ……」

最後の最後でメルは笑っていた……

そして、結界が消えた時、彼の魂は、結界の力で封印され、彼の体は倒れた。

その時、突然飛行機の機体が揺れだした。

「何だ!?」

「墜落するよ!?

姉ちゃん、どうしよう!」

「優輝、貴様はそこに居ろ。(厚木、貴様との約束、必ず守って見せる。

見ててくれ。)」千早はコックピットに向かった。

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